【片付く】美部屋の見せる収納4ポイント
持ち物をしまえば部屋が片付くとは限りません。使いたいモノが出し入れしにくくなって、部屋が散らかりやすいといった残念なことも起こりがち。無理にしまおうとせずに、思いきって見せながら使うスタイルに切り替えませんか?気軽にできるオープン棚を使って、見せるポイントをご紹介します。
1.「見せる」と「見せない」を半々に
扉のないオープン棚は、手間を掛けなくても部屋が片付く収納の代表です。でも、便利だからと無雑作にモノを入れてしまうと、片付けているのにスッキリしないといった結果になりかねません。
そこでおすすめしたいのは、見せる部分と見せない部分を組み合わせること。
リビングやダイニングのような場所では、体温計や目薬といった細々したモノもあれば、ゲーム用品や書類のように出し入れの多いモノもあります。
見せるモノは本やCDのように、形や大きさが揃っているアイテムに限定します。
一方、文具や郵便物などゴチャつきやすいモノは、カゴやケースでまとめて見せないようにしましょう。収納グッズがあると片付けるのが簡単で、お揃いのグッズを並べるだけで見た目がキレイに整います。グッズを選ぶ際には、部屋の内装材に使われている色から1色をピックアップ。


さらに、素材選びも大切。天然素材のバスケット、布地のボックス、プラスチックケース、ファイバー製のボックスなど、好みに合ったテイストをチョイスします。子ども部屋の場合は、赤や青といったビビッドカラーを取り入れてもいいでしょう。
- ★今すぐできること
- ・棚で使えるカゴやケースを見つける
・散らばりやすいモノ、細々したモノは入れ物でまとめる
・最初は、1色1素材でお揃いの入れ物からスタートする
・不揃いなアイテムが多い場合は、入れ物を使った見せない収納の比率7割からスタートする

2.バランスは下から上へ
オープン棚があると、気付いたときに片付けることができるので、部屋をキレイに整えやすくなります。
そんな実用優先の収納として棚を活用するときに、気をつけたいのはモノの定位置を決めること。
頻繁に使うモノは、無理のない姿勢で使える高さにしまいます。ただし、重たいモノは下段にしまうほうが安全です。
さらに、見た目のことを意識して定位置を決めるようにします。
下段には大きな入れ物を使ってめいっぱい収納してもいいのですが、その代わりに上のほうの段には隙間をつくって入れすぎないことが大切です。
また、下段には濃い色のモノ、上段には薄く明るい色のモノを少しだけといった配色を心掛けましょう。
色々なアイテムが置いてある棚でも、入れ具合と色でバランスがとれていると印象が変わります。これで、棚全体の安定感が良くなって、落ち着いた雰囲気が高まります。
- ★今すぐできること
- ・座った時の目線と立った姿勢の両方で、棚の見え方をチェックする
・下段と上段にしまうモノを入れ替えてみる
・使いやすい高さに置きたいモノは、白やベーシュといった明るい色の入れ物を使う
・背の高い棚は、目線より上の余白をとって飾る

3.飾るところをつくって「魅せる」収納に
備え付けの収納が近くにないときには、オープン棚があると片付けやすくなります。とは言え、家族がいつも過ごしている部屋で人を呼ぶこともあるとなれば、インテリアのことを無視するわけにはいきません。
オープン棚の一部分を飾る場所にして、眺めて楽しい「魅せる収納」に仕上げましょう。
たとえば、最上段にはフォトスタンドや植物などお気に入りをディスプレイ。使いやすい高さの所は、日常使いのお茶セットやお菓子を入れたカゴなどを、飾るようなつもりで定位置収納。下段は、とっさの片づけ用に大きめのカゴやボックスを並べます。
飾るモノ、見せるモノ、見せないモノといった、目的別に段を使い分けると上手くいきます。
- ★今すぐできること
- ・飾りたいモノを上段に集めて並べる
・使いやすい高さの段にモノがたくさんある場合は数を間引く
・間引いたモノは下段の入れ物に入れる

4.オープン棚の選び方
オープン棚のメリットは、しまう位置を入れ替えるのが簡単で、見せ方を柔軟に調節できるということです。
また、カゴやケースを組み合わせることで、見え方に変化を付けることができます。そんな実用とインテリアに使える棚を選ぶときには、次の点を頭に入れておきましょう。
- ◇壁を背にしておくのか、間仕切りに使う場所に置くのかを決める
- ◇使う場面に合わせて棚を移動するならキャスターつきにする
- ◇主にしまいたいモノが書類なのか、食器なのか、日用品の小物なのかに応じて棚の奥行きを選ぶ
- ◇置き場所としまうモノの分量に見合った棚の大きさを選ぶ
- ◇棚の中で使える入れ物のサイズを調べる
- ◇棚の色と素材は、内装材や他の家具に似たものを選ぶ
- ★今すぐできること
- ・棚を置きたい場所を採寸する
・棚の使い方を想定する
・棚を置いたときに動線が悪くならないかをチェックする

よく使うモノやお気に入りのモノは、戸棚に隠す必要はありません。
生活に馴染んだアイテムが部屋にあると、その人その家庭の個性と生活を楽しむ様子が伺えて、客人にとっても居心地がいいものです。
洋書に出てくるような、モノがたくさんあるのに素敵なインテリアを目指して、ディスプレイ上手になりましょう。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
