リビング
窓が多く、家具配置が決められません!
/群馬県 いへさん
- お悩み
DATA
■住居形態 | 一戸建て |
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■困っている場所 | リビング |
■同居人数(大人) | 4人 |
■同居人数(子ども) | 2人 |
お悩み:1
電子ピアノ・テレビ・コタツ・キャビネットが置いてありますが、3方向が窓、ドア、などのため家具の配置に悩んでいます。
もともと作業部屋として設計された部屋なので日当たりの悪い(西日はしっかり入ります)、家の一番奥にあります。将来的には3人掛けのソファーをおきたいと考えていますが動線を考えるとテレビの向きなど、どうするのが一番良いのか分かりません。
お悩み:2
カーテンも間に合わせのモノなので無地に変えたいと思っています。小さな窓が二つあり、普通のカーテンではなくタックシェードがいいのかな、でもほこりがたまりそう、とか思っています
point1家具の型紙でシミュレーションしましょう
部屋のコーナーにキャビネットを置いて、壁にはお子さんの作品を飾っているのでしょうか?素敵なアレンジだと思います。
お部屋の使い方を考えるのは楽しいことですが、その一方で家具の配置や動線のこと、窓や扉の位置のことなど、同時に考えることが多いのは悩ましいですね。
頭の中でイメージを描くことは大事なのですが、紙に書いて検討すると良い方法が浮かぶことがよくあります。
例えば部屋の形を紙に書いて、そこに窓と扉の位置を書き加えて、簡単な見取り図をつくります。そしてカラーペーパーを使って、今ある家具の大きさを切り取ります。さらに、購入したいと思っている3人掛けのソファ(80×180センチ程度の大きさ)を切り抜いた紙とともに、見取り図の上に置いて、どう配置したらいいかをシミュレーションしてみましょう。
point2テレビとソファの関係を検討しましょう
見取り図の上に家具を置いてみると、ソファが占める面積が大きいことが分かりますね。
そして、そのソファはテレビとの関係で位置が決まります。
さらに、テレビは電源とアンテナケーブルへの接続と、壁を背にして置きたいので、その位置が決まります。
テレビとソファを置く位置が決まったら、電子ピアノやキャビネットを置く位置を考えましょう。そのときに動線のことも同時にイメージすると、家具配置が絞り込みやすくなります。
■家具配置を考える順番
お部屋の広さにもよりますが、床面を広々と見せたい場合は、3人掛けでは大きすぎませんか?3人掛けではなく、2人掛けにするとか、1人用のものにするといったスタイルでもくつろげるかもしれません。
■ pick up item ■
あるいは、電子ピアノを他の部屋に移動した方がいい?など、部屋での過ごし方もイメージしてみてください。そして、部屋に置く家具の種類と大きさをじっくり検討していきましょう。ソファをコンパクトなものにすると、部屋が広く使えますので、キャビネットを追加することもできそうです。
point3実用性と装飾性でカーテンを選びましょう
西日が当たるお部屋とのことですので、カーテンは遮光性のある生地をお薦めします。日差しを遮ることで、映画館のように暗くしてテレビを見ることができます。
また、断熱効果がありますので、冷暖房の効率が良く省エネにもなります。
そして部屋全体をシンプルに仕上げるには、イメージされているような無地のタックシェードがいいでしょう。タックシェードの色をベージュ系にして、小物や飾りものでアクセントになる色を取り入れるとメリハリがでます。プレーンタイプのタックシェードなら、切り返しが少ないので、ご心配されているホコリも溜まりにくいので安心です。
ドレープカーテンもそうですが、少しでも付いてしまったホコリが気になる場合は、ブラシで軽くはらうといいですよ。また、汚れが気になったら、取り外して洗濯できるものもあります。
ソファが主役になるような部屋にするのか、床面を広々と見せる部屋にするのか。それによって、インテリアのイメージが大きく変わります。型紙を使った見取り図を、素敵な部屋づくりにお役立てください。
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すはらひろこ
(住空間デザイナー )一級建築士、インテリアコーディネーター。
株式会社アビタ・クエスト代表取締役。共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のBefoe After企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK教育「住まい自分流」ほかテレビ・ラジオ出演や講演など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。