湿度の高い梅雨時期は肌のべたつきや部屋の結露、カビなどに悩まされがち。洗濯物が乾かないのも困りますよね。乾いたと思って着てみたら生乾きだったり、臭ってしまったり…。これってなんとかならないの?そんなお悩みをお持ちの方には除湿機の使用をおすすめします。
除湿機は室内の湿気を吸い取り、乾いた空気を放出します。ジメジメした梅雨時の強い味方、除湿機の種類や上手に使うコツ、様々な活用方法をご紹介しましょう。
ポイント
- 除湿機には大きく分けて「コンプレッサー式」と「デシカント式」の2種類がある
- 電気代を節約したいなら「コンプレッサー式」、冬の除湿には「デシカント式」がおすすめ
- 除湿機を使った室内干しは、できるだけ小さな空間で。干し方を工夫するとさらに効果アップ!
- 玄関や押入れ、お風呂場などの湿気取りにも活用!
除湿機にはどんな種類があるの?

除湿機には大きく分けると冷却除湿のコンプレッサー式と吸着除湿のデシカント式があります。
また、コンプレッサー式とデシカント式の機能を併せ持つハイブリッド式も。まずはそれぞれの特徴をおさえて、ライフスタイルに合った除湿機を選びましょう。
コンプレッサー式
コンプレッサー式は、空気中の水分を冷却し結露させて取り除きます。室温が高め(25度以上)の時に除湿効果が高く、またヒーターを用いないので室温上昇が少なく 梅雨〜夏を快適に過ごす為におすすめです。
メリットは除湿力が高くデシカント式より消費電力が少ないところですが、コンプレッサーが内蔵されているため振動音がやや大きく、重量が10〜15Kg と重めのものが多くなります。
【こんな人におすすめ】
- 梅雨〜夏の除湿に使いたい
- 電気代をできるだけ節約したい
デシカント式
デシカント式は、ゼオライトに空気中の水分を吸着させる除湿方法です。低温時でも除湿力が変わらないのでコンプレッサー式より冬の除湿に強く、 1年を通して部屋干しが多い方や冬の結露が気になる方などにおすすめです。
コンプレッサーを内蔵していないので軽量でコンパクトですが、ヒーターを使うので消費電力が大きく、室温上昇があります。
【こんな人におすすめ】
- 一年中使いたい
- 除湿機の音が気になる
- 持ち運んでいろいろな部屋で使いたい
ハイブリッド式
コンプレッサー式とデシカント式の機能を持ち合わせ、周囲の環境に合わせて効果的な除湿方法を用います。 その反面、コンプレッサー式やデシカント式の除湿機に比べると、本体が大きく高価な点がデメリットです。
除湿能力とタンク容量をチェック
除湿能力が高ければ高いほど、部屋の除湿や部屋干しは短時間で終わります。また、タンク容量が大きいほど、水捨ての頻度が少なくて済みます。
しかし、除湿能力やタンク容量が上がると、それだけ価格や電気代が上がったり、本体が大きくなります。
「急いで洗濯物を乾かすことが多い」「寝る前に干して朝乾いていればいい」などライフスタイルや考え方は人それぞれ。
自分に合った”ちょうどよい”スペックの除湿機を選ぶのが経済的です。
室内干しの効率を高める4つのコツ

室内干しにも大活躍の除湿機!少しの工夫で除湿機はより効果的に使えるってご存知でしたか?
窓を閉めて使う
窓が開いていると湿気がドンドン流入してくるので除湿機の効果が半減してしまいます。除湿機を使う時には部屋の窓を閉めて使うとより早く洗濯物が乾きます。
小さな部屋で使う
空間が小さいほど除湿効率が高くなります。広いリビングよりも、お風呂場などできるだけ小さな部屋で使った方が、洗濯物が乾きやすくなります。
干し方に工夫をする
洗濯物の間隔を開けて干したり、裏返して干したりするなど、干し方にも工夫をすると除湿の効率が良くなり、洗濯物が乾きやすくなります。
【洗濯物が乾きやすくなる干し方】
- 間隔を開けて干す
- 洗濯物同士が触れたり重なってしまうと乾きにくくなります。できるだけ洗濯物と洗濯物の間を開けて干すようにしましょう。
- 衣類を裏返して干す
- 衣類の裏側は縫い目に厚みがあって乾きにくいので、裏返して縫い目を表側に出して干しましょう。
- フード付きの衣類など厚手の物は逆さにして干す
- フード付きの衣類など厚手のものは逆さにして、フードや袖が重ならないようにすると乾きやすくなります。
- タオル類は少しだけ掛ける
- タオル類は半分に折って掛けるのではなく、風が当たる面積を広くとると、乾きやすくなります。
- 太めのハンガーを使う
- 太めのハンガーに干すと、衣類の内側に空間ができるので乾きやすくなります。


サーキュレーターを使う
サーキュレーターで洗濯物に風を当てると空気が流れて洗濯物をより早く乾かすことができます。
こんなにある!除湿機の活用方法

除湿機はお部屋の除湿や室内干し以外でも活躍するとても便利な家電です。除湿機をいろいろな場面で活用して快適に暮らしましょう。
日当たりの悪い廊下や玄関での湿気取りに
日当たりが良くない廊下や玄関は湿気がこもりがちです。特にカビの生えやすい下駄箱の湿気取りは重要。下駄箱の扉を開けてその前に除湿機を置いて除湿しましょう。
お風呂場で
浴室に乾燥機がない場合に除湿機を使って除湿をするとカビが発生しにくくなります。お風呂の湯気や濡れたバスタオルなどで湿気がこもりがちな脱衣所の除湿にも除湿機が活躍します。
押入れ・クローゼットの湿気取りに
湿気がこもりやすい押入れやクローゼットの除湿にも除湿機が使えます。押入れやクローゼットの扉を開けて前に置いて除湿しましょう。布団や衣類のダニ・カビ対策になります。
マットレスの湿気取りに
マットレスは布団のように日干しすることができず、湿気がこもってカビが発生しやすくなります。除湿機をベッドのそばに置くことで、マットレスにこもった湿気を取り除くことができます。
湿気に弱い大切な物を守りたいときに
貴重な本のコレクション、ギターやピアノなどの楽器、着物など、湿気に弱い大切な物をしまう部屋でも除湿機が活躍します。設定湿度になると自動的に送風に切り替わるタイプの除湿機なら、電気代を抑えながら常に適切な湿度を保つことができます。
まとめ
いかがでしたか?除湿機の選び方や上手に使うコツを知っていただけたでしょうか。ぜひ参考にして梅雨の季節も快適に過ごしてください。