仕組みづくりで安心・安全な寝室に


<S様のプロフィール>
- 住居形態:
- 一軒家
- 家族構成:
- 2人家族
- 困っている場所:
- 寝室(TV周り・洋服収納)
寝室をスッキリ!安心・安全なスペースにしたい!とご希望のS様のお宅に訪問!
今回はご高齢のご夫妻のお宅のため、安心・安全に使える家具などの配慮が必要です。
果たして、安心・安全でスッキリ快適なスペースに変身するでしょうか?
S様のお悩み
震災でTV台が壊れてしまい、その代わりにとりあえず家にあった家具を使っていますが、使い勝手が悪く悩んでいます。
また、洋服をついつい床置きにしてしまい、洗濯物を出し入れをするのも面倒です。スッキリ!安心・安全なスペースにするには、どこから手をつけたらよいのかわかりません・・・。
まずは問題点からみていきましょう!
収納達人の分析問題点
- ・壊れてしまったTV台代わりに、とりあえず使っている家具は不安定で、本来の機能を果たしておらず危険な状態。
- ・洋服をしまう場所が曖昧なので、床置きにしてしまう。また取り込んだ洗濯物を一時がけする場所もない。
- ・床に洋服などが置かれてしまっているので、足元の安全確保ができていない。また掃除がしづらく、衛生面でも改善が必要。

問題を踏まえてご高齢の方でも安心・安全な収納と、スッキリ快適なスペースに変身させます!
対策
- 安心・安全に使えるTV台を設置する。また、引き出しやインナーボックスを使ってTV周りのモノも一緒に収納できるようにする。
- ボックスやチェストを使って、洋服の定位置を作る。また、洗濯物を取り込んだ際に、一時掛けできるスペースも確保する。
- 洋服、TV周りのモノのすべての定位置を作り、床置きをなくす。
- キャスターも取り付けて、掃除をしやすくスムーズに移動できるようにする。

今回使うアイテムは・・・
自分好みにDIYして、使い勝手よく改良できる!
カラーボックス 3段

洋服をたっぷり収納できます。金属レール搭載で、引き出しもスムーズ!
ウッドトップチェスト 5段

パッと洋服を収納できるので床置きを防げます。
フラップボックス FLP-M

洗濯物を一時掛けできるスペースに!
メタルシェルフワードローブ
対策に基づいてどんなものを作るかシュミレーションします!

【カラーボックスの組み立て手順】
Bパーツの確認をする。
- カラーボックス、インナーボックス、それぞれの部材を確認します。

C棚板と側面板を垂直にして組み立てる。
ポイント
- 棚板と側面板を垂直に合わせて、すべてのネジを仮留めし、片寄りを直してからしっかりと締めていくとバランス良く留まります。真ん中から仮留めすると留めやすいですよ!

D背板をはめ込む。
ポイント
- 棚板のネジ留めが終わったら、背板をしっかり溝に入れて安定させ、反対側の側面板をネジ留めする。

【カラーボックス引き出しの組み立て手順】
Eパーツの確認をする。
ポイント
- 引き出しの部材のパーツの確認をします。

Fレールボードを取り付ける。

G引き出しを組み立てる。
ポイント
- ネジは使わず、ダボ穴に付属の木工ボンドをつけて組立てましょう。
引き出し前面のつまみを最初に取り付けると組み立てやすいです。

【メタルシェルフワードローブの組み立て手順】
Hパーツの確認をする。
ポイント
- カラーボックス同様、開梱後、全パーツがあるか確認します。またパーツごとに、並べておきましょう。
あらかじめ、4本の支柱を連結させておきましょう。

I4本の支柱を連結させておく。
ポイント
- フラップボックスの高さに合わせて、テープで4カ所に印をつけます。テープをつけておくことで、棚板の高さがわかりやすくなります。

J土台から組み立てる。
ポイント
- 下の段から順に組み立てます。しっかりはめ込むためにゴムハンマーを使うと、安定しやすくなります。

Kフラップボックスはフタを取り付ければ完成!
ポイント
- フラップボックスに扉をつければ完成するので、楽に組み立てられます。

Lウッドトップチェストは組み立ていらず!
ポイント
- 箱から出して、そのまますぐに使えます。ご高齢の方も一人暮らしの方も、安心して使える!
仕組みづくりで安心・安全な寝室に


モノの定位置が決まり
床置きしたくない空間に
実際に収納してみると・・・

\TV周りのモノをスッキリ収納/

\洋服の収納場所が決まって、散らかりにくくなる/
ビフォーアフター
収納達人が教える!解決テクニック

気力・体力が下がってくるシニアの方にも、身体的負担が軽減される優れた収納システムを作りました。シニアの方に、少しでも安全・安心・清潔な空間を手に入れられるようなプランにしています。
シンプルな木天板付きのチェストは、何よりも引き出しの開閉が軽くてスムーズなので、これまでの重いタンスの概念を変えることができました。
またワードロープや大容量のモノを収納できるウッドトップチェストを使ったことで、床置きや一時置きがなくなり、足元もスッキリ!掃除もしやすく、お部屋が広く感じられるほど劇的に変わりました。
定位置の乱れを防ぐために、S様に確認しながら、ラベリングをして少しでもわかりやすい収納にするようにしました。
お客様の感想
震災で家具が転倒したり、心が折れたりすることが多く、片付ける気力を失っていました。でも、今回片づけをしてみると、あっという間にスッキリして、どこに何があるかわかりやすくなりました。
また、ついつい床置きしてしまっていた洋服は、ワードロープやチェストなど定位置が決まったことで、きちんと収納できるようになりました。チェストの引き出し内は、たくさんの洋服を詰め込んでも余裕なスペースがあります。チェストが軽くて、開け閉めするのが楽しいくらい快適です。
ピンクと黄色のケース(フラップボックス)にも、洗濯物をポンと入れるだけなので、収納が楽で満足しています。
TV台もコンパクトになった上に、キャスターで移動も楽になりました。これからは、きちんと維持して、お掃除も小まめにしていこうと思います。
編集部より
たくさんモノを持っていなくても、定位置が決まっていない、出しづらい、戻しづらい・・・というのが続くと、あっという間にお部屋が乱れてしまいます。
お部屋での過ごし方をじっくり考えた上で、自分好みにDIYできるカラーボックスなどの収納システムで仕組みを作ると、ご高齢者であっても、快適な環境を手に入れ、キレイを維持することができます。
新生活など大きな環境の変化もあるこの時期。どの年代の方も、一度持っているモノと、お部屋の状況を見直すことをオススメします。
使用アイテム
アドバイザープロフィール

菅原 まき子
整理収納アドバイザー。ルームスタイリスト・プロ。仙台暮らしのスタリスト Maki Style 主宰。
「eco styleな暮らしは整理収納から」をテーマに、仙台市を中心に、社会学級や市民大学講座など、生涯学習の場で講座開催。お片づけや模様替えに関するセミナーや、ご自宅に伺って、ゆるりとふわりと楽しみながら、自分スタイルの暮らしのカタチを見つめるお手伝いをしています。地元FMラジオや関西テレビ「よ〜いドン!サンデー」のコーナーに出演など。
ウェブサイト
- Blog:仙台暮らしのスタイリスト
- HP:仙台暮らしのスタリスト Maki Style
菅原まき子