キッチン間取り別How to 配置術!

ひと口に「キッチンの収納」といっても、キッチンのタイプはいろいろあります。じつはこれ、すべては、1Rかファミリータイプの2通りに分ければ解決します。生活アドバイザー・土田登志子先生に収納のコツを聞きました。

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出典元:photoAC
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目次

    1Rキッチンの収納3つポイント


    1Rキッチンの特徴
    ひと部屋の中にキッチン、寝室、リビング全ての役割が集中したお部屋。おひとり様仕様なだけに、モノを好き勝手に置いてしまいがち。収納も丸見えになり、汚く見えてしまうことも。

    その1.丸見えなら、見える収納にする!

    丸見えだからといって、あきらめないで。見せる収納に切り替えると、カンタンです。
    玄関とサニタリー(洗面所・トイレ・浴室)もトータルに考えれば、しまい場所も見つかります。

    丸見えなら、見える収納にする!
    • @壁
      伸縮棒で調理道具をかける
    • A前面
      計量スプーン、皮むきなどよく使う小物調理道具
    • Bスリッパはしまう
      玄関ドアを開けたときの部屋の印象が広く見えます。
      宅配用の認め印やボールペンを小分け容器に入れ、スリッパといっしょにしまうと便利です。
      スペースにまだ余裕があれば、ゴミ収集袋の収納にも使えます。
      スリッパはしまう
    • C側面
      よく使う調味料
    • D火のそば、水のそば
      ここにはモノを置かない!
    • E調理台
      すぐ使えるように空けておく
    • F通路側
      高さのないモノを置くと広く見える。玄関に置いたカゴと同じ色のカゴにサニタリー用品を入れても。
    • Gたたき
      靴は出しても2足。あとはしまう。しまえないなら、玄関のカゴと統一のモノに靴を入れても。
      メーカーの靴の箱を積み上げるよりもスッキリ見える

    POINT
    玄関にカゴを置くとインテリアにもなるし、スッキリ見えます。
    多色使いはゴチャゴチャしているように見えるので注意。見せる収納グッズは同一カラーに。淡い色彩を選ぶのがコツです。

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    その2.壁と側面、裏側の3つが決め手

    エリアのスペースを有効利用しましょう。モノ優先よりスペース優先がキーワードです。
    このスペースに何を置くのか、厳選すること。高さを利用して2段、3段にモノをおけるような収納グッズを活用しましょう。

    壁と側面、裏側の3つが決め手
    • @深いトレイ
      道具はトレイに置いて取り出しやすく。小物は小分けに
    • A2段ラック
      高さを利用して縦に収納。小さなスペースは、小さなグッズを使う
    • Bふきん・タオル掛け
      本来は扉の表側に使うフックを裏側に。1Rは通路にもなるので、ぬれているもの、しわになるもの、汚れているものは見えないところで使う
    • Cビン・缶詰
      重いモノは下に置く
    • D浅いトレイ
      直置きしたくないモノ。食器や液だれしやすい調味料
    • E重ねる収納ボックス
      必ずふたのあるものを。下は未開封、ストック品。上は使いかけや、いつも使うモノを入れて取り出しやすくする

    POINT
    高さを利用した収納を。限られたスペースを利用するには、
    @フタ付き(食料品、使いかけ、湿気に弱いモノ)
    Aトレイ(小分けのモノをならべる)
    B取り出しやすい置き方(いつも使えるものを手前に。重いものは下に)
    が鉄則です。

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             シンク下マルチ伸縮棚
    • シンク下マルチ伸縮棚 高さと奥行きが活用できるから、シンク下の収容容量が大幅にアップ。スライドトレー付きで、調味料などがすっきり収まります。
         

    その3.コンパクトにしまう

    コンパクトとは、小さくても中身が充実していることを指します。狭い、スペースがないとお悩みなら、それに合ったモノにすればよいだけです。

    • 冷蔵庫収納で使うビール収納のラック 冷蔵庫収納で使うビール収納のラック 2段収納が小さくまとめられる。例えばラップ類をひとまとめにして、上によく飲むお茶類などを置く
    • >水きりトレイ水きりトレイ おひとり様仕様の食器棚に。いつも使う茶碗・お椀・皿・箸・スプーンの一式をセットしておくとラクチン
    • ふたつきCD・DVDボックスふたつきCD・DVDボックス 使いかけのモノ、ストック食材入れに。フタつきは重ねられ、透明だから、見逃さずに使いきれる

    POINT
    市販品の収納グッズをストレートに使うよりも、ほかのエリアで使うグッズを使う。1Rのキッチンは変化球を大いに使いましょう。意外な収納グッズが役立ちます。

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             【幅20cmタイプ】メタルスリム
    • 【幅20cmタイプ】メタルスリム 冷蔵庫とシンクの間、コンロと壁の間など、ほんのちょっとのすき間が大容量収納に変身!移動に便利なキャスター&固定用のアジャスター付き。
         

    1K&ファミリータイプの収納3つのポイント


    1K&ファミリータイプの特徴
    キッチンとして独立したスペースがある。引き出しや扉が多いものの、仕分け方を間違えるとごちゃつきがち。スペースがあるゆえにモノが増えてしまい、とりあえず置きをする方も多い。

    その1.いつも使うモノだけを見せ、あとは隠して収納!

    「いつも使うモノ」「ときどき使うモノ」「季節モノ」に分けるとわかりやすくなります。扉や引き出しにはそれぞれ入れるモノが決まっています。さまざまなエリアがあるファミリータイプのキッチンは、それぞれの場所の特徴や動線を生かせば、取り出しやすくなります。

    いつも使うモノだけを見せ、あとは隠して収納!
    いつも使うモノだけを見せ、あとは隠して収納!

    POINT
    立った位置で、モノが取り出せて、作業ができればスムーズです。
    「しまう」「取り出す」は、家事をラクチンにする工夫です。

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             扉付きキッチンワゴン 全3色
    • 扉付きキッチンワゴン 全3色 動線の改善にお役立ちの移動式ワゴン。収納家具としての使い方はもちろん、第2の作業台や簡易テーブルとしても。使わない時は天板をたたんでコンパクトに収納OK。
         

    その2.ガス台、調理台、シンクの下は、関係するモノを収納!

    手の届きやすい場所は、腰から目線の位置。そこから、下と上。縦に見るとモノの置き場所がわかり、そのようにキッチンはできています。吊り戸棚は、上段から下段に従って使用頻度が高くなります。
    引き出しの一番上は、よく使う調理道具。順に箸やカトラリー、小さな皿など、使いかけの調味料や乾燥食材などに続きます。

    ガス台、調理台、シンクの下は、関係するモノを収納!

    POINT
    注意ポイントは…
    ガス台下→火を使う→熱に弱いモノや食材は置かない。
    シンク下→水を使う→湿気に弱いモノや食材は置かない。
    また調理台下は、ブックスタンドを使い、料理ブックを2、3冊置くと便利。

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             フォルダーボックス 340ワイド
    • フォルダーボックス 340ワイド 調味料の立てる収納やフライパンの立てかけ収納に。プラ製だからお掃除もカンタン。全4サイズと使い分けて。
         

    その3.グッズを利用してプチ・リフォーム

    「キッチンの収納グッズはキッチン用のものを」という固定観念を取り払うと、いろいろ展開が楽しめます。すき間収納は、すき間を埋めるもの→新たなエリア作りに。CDボックスより大きいDVDボックス→セット用品ケースに。ブックスタンド→仕切り用に。視点を変えて工夫すると、わくわくしてきませんか?

    • すき間用収納棚 すき間用収納棚 家族の動線に活用。お子さんのいるご家庭なら、子ども用のコップや用品入れに活用しては?子どもの手が届く場所にあれば、自分で出し入れができ、お手伝い上手になれるかも!
    • DVDボックスDVDボックス お弁当用品を一式入れてしまいます。水筒やお弁当箱、箸入れ、仕切りカップなどを入れると、使いたいときに、必要なものがすべてすぐに取り出せます。パーティーグッズ一式や、お花見セット、バーベキューセットなどアイデアいろいろです。
    • ブックスタンドブックスタンド 棚の間仕切りにぴったり。カゴや収納ボックスがなくても、あっという間に仕切れます。
      紙ナプキンなど立てて収納すると一目瞭然。

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             ランドリーメッシュラック
    • ランドリーメッシュラック 名前はランドリー、でももちろんキッチンでも大活躍。すき間が収納に早変わり、両面使えて利便性も◎。布を掛ければ仕切り替わりにも。
         

    まとめ1目標1Rは出す収納 VS ファミリータイプは隠す収納

    出して使うか、隠して使うかが、1Rとファミリータイプの大きな違いです。 1Rは、ほかのエリアとの統一感をとりながら、しまえないモノは厳選して出して収納 します。 ファミリータイプは、できるだけスッキリ見せるために、隠します。 伸縮棒を使って、しまい方のルールの基本をおさらいします。

    まとめ1目標1Rは出す収納 VS ファミリータイプは隠す収納

    Q.伸縮棒は、1Rとファミリータイプで使い分けがありますか

    A.出す収納の1Rは、壁を使って収納します。ファミリータイプは、シンク下の扉に納め るなど、なるべく「壁に吊るす」を少なくします。カフェカーテンを使うなど、インテ リア利用には最適です。

    POINT
    2つのタイプの違いがわかれば、あとは応用です。
    逆に収納してしまうと…1Rはしまい場所に困り、ファミリータイプはスッキリ見えません。
    壁と床をスッキリさせるのがファミリータイプの鉄則です。

    まとめ2 汚れやすいキッチンには、ジョイントマットが便利

    キッチンマットはすぐ汚れてしまいますが、洗濯するのは面倒です。けれど、ジョイントマットなら拭くだけ。水をこぼしても、拭けば大丈夫です。
    1Rには、キッチンの独立した印象を与え、ファミリータイプは汚れ防止。フローリングよりふかふかするので、立っていてもラクです。

    ジョイントマット

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             リバーシブルジョイントマット
    • リバーシブルジョイントマット 両面使える+汚れたら部分洗いOK。18mmの特厚で生活防音やフローリングの傷防止にも役立つ。はさみやカッターでサイズの微調整もできる。
         


    生活アドバイザー 土田登志子(つちだ としこ) プロフィール
    TU・TI編集室代表。週刊料理百科の編集長を経て独立。多くの生活実用書を手がけた経験から、スッキリした環境づくりが幸せの素と実感。居心地のよい暮らし方を追求する。"大人の家庭科塾"と簡単で効果抜群の"小掃除"習慣は大好評。テレビや雑誌、講演など活躍の場を広げている。
    ○著書・監修は『スッキリ・カンタン!「新お掃除」の法則』(三笠書房)、『幸せがやってくる魔法のかたづけ術』、『ゆる家事のすすめ いつもの家事がどんどんラクになる!』『家がみるみる片づく本』(高橋書店)、『なんで私の部屋、いつも知らぬ間にゴチャゴチャなの!?』(すばる舎)ほか多数。
    HP:つっちー☆マジックhttp://ameblo.jp/tuti-magic

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