時が止まっていた押入れ
T様のお悩み
16年前に母が亡くなってから整理する機会・気力を失い、手を付けられず時が止まったままになっています。押入れには母のモノや現在使っていないモノなどが入っています。押入れの機能を果たしておらず、足元に洋服などが置かれている状態です。たくさんのものを収納できる押入れを、使いやすいスペースにしたいです。
まずは問題点からみていきましょう!

収納達人の分析 問題点
- ・亡くなられたお母さまのモノや、現在使われていないモノが混在して置かれている点。
- ・壊れて使いにくくなっている収納ケースなども押入れに入ったままで、活用できていない点。
- ・着ていない洋服と着ている洋服が混在したまま、足元に置かれている点。

問題を踏まえて小物を入れる収納スペースと、各自のモノの整理を一緒に叶えるられるように考えていきます!
対策
- 押入れに収納されているモノを全て出してから、お母さまに寄り添った整理をする。
- 押入れの前面スペースを使って、取り出しやすくしまいやすい収納にする。
- 色違いのボックスを使って洋服のシーズンオン&オフを明確にし、ボックスの入れ替えだけで衣替えが出来るようにする。
対策に基づいてどんなものを作るかシュミレーションします!

@収納する場所(押入れ)の寸法を測る。
- 今回は押入れの扉が取り外せないので、扉を開けた状態で寸法を計測します。

B棚板と側面板を垂直にして組み立てる。
ポイント
- 棚板と側面板を垂直に合わせて、まず真ん中の中央の棚板からネジ留めすると安定して、組み立てやすいですよ。

C背板をはめ込む。
- 棚板のネジ留めが終わったら、背板を溝にはめ込み安定させる。最後に側面板をネジで留めます。

【引き出しパーツの組み立て方】
D棚板と側面板を垂直にして組み立てる
ポイント
- 引き出しの取っ手(つまみ)から取り付けると楽ですよ。底面板と側面板を垂直に合わせて、組み立てます。
時が止まっていた押入れ


使い勝手が抜群の押入れスペースに変身!
ワンアクションで収納できる

@よく使うものは優先順位をつけて、取り出しやすい位置に収納。

A色違いのインナーボックスを使って洋服のシーズンオン&オフを明確化。
Bすべてのインナーボックスにイラスト付きのラべルを貼って、ひと目でわかるように。
ビフォーアフター
収納達人が教える!解決テクニック

今回は、状態の良いモノをベースにしてお母さまに寄り添った整理から始めました。ただモノを整理するだけでは快適にはなりません。整理した後、そのモノを負担なく取り出せて、戻しやすい仕組みを作ることが大切です。 また、腰をかがめることが辛いお父様に負担をかけないよう開け閉めが軽いインナーボックスを使い、よく使う洋服は取り出しやすい位置に収納しました。インナーボックスを使うことで、色別にしてアイテムごとに収納できるのでキレイを保ちやすいですよ!またラべルを貼るとさらにキレイをキープ! 今後暮らしが変化しても、カラーボックスとインナーボックスは手軽にリメイク&DIYできるので、快適な空間を得ることができると思います。
お客様の感想
押入れとしての機能を果たしていなかった状態から飛躍的に改善されました。押入れにピッタリ合うカラーボックスと、インナーボックスや引き出しを組み合わせることで、機能的にも見た目も美しくスッキリしています。ボックスの引き出しは軽くて使いやすく好評です。引き出しのラベルは、イラストもあるのでお年寄りにも分かりやすく、個人でボックスを管理するというシステムが出来上がりました。家事効率も大変良くなり助かってます。
編集部より
シンプルながらカラーバリエーション豊富なカラーボックスとインナーボックスで、ご家族に喜んでいただける仕組みを作っていただきました。スペースがただ存在していた押し入れから、機能的な押入れに大変身ですね!定位置も決まり、アイテム数も適正量になり、押し入れの前面に集約するだけで、スッキリと収まりました。次回もお楽しみに。
使用アイテム ※アイリスプラザに移動します。
アドバイザープロフィール

菅原 まき子
整理収納アドバイザー。ルームスタイリスト・プロ。仙台暮らしのスタリスト Maki Style 主宰。
「eco styleな暮らしは整理収納から」をテーマに、仙台市を中心に、社会学級や市民大学講座など、生涯学習の場で講座開催。お片づけや模様替えに関するセミナーや、ご自宅に伺って、ゆるりとふわりと楽しみながら、自分スタイルの暮らしのカタチを見つめるお手伝いをしています。地元FMラジオや関西テレビ「よ〜いドン!サンデー」のコーナーに出演など。
ウェブサイト
- Blog:仙台暮らしのスタイリスト
- HP:仙台暮らしのスタリスト Maki Style
菅原まき子