第1回 韓国風冷やし茶漬け
はじめまして、料理研究家で“ごはんソムリエ”の秋元です。
ご縁があり、こちらのサイトで全6回の連載をさせていただくことになりました。
食品メーカーに8年務めたのち、料理研究家に転身しましたが、いつのまにか料理家として過ごした日々の方が長くなりました。 好きなことを仕事に出来たことは、本当に幸せです。家族に感謝。
男の子と女の子の双子にも恵まれ、家事に子育てにと慌ただしい毎日ですが、最近では一緒にお仕事をする機会もあり、子供たちは撮影現場が大好きだったりします。

「一番好きな食べ物は何か?」と聞かれたら、私は迷わず「白いごはん」と答えます。
“ごはんソムリエ”って何?とお思いの方も多いと思いますが、平たく言うと「ごはんに関する幅広い知識を持ち、広める人」。
料理研究家として、美味しいお米を届けてくれる生産者さんや販売店さんとご家庭の食卓をつなぐ役割ができれば、と考えています。
最近は少しお米の肩身が狭くなっているように思いますが、病気の時も赤ちゃんの時も、日本人がはじめに口にするお米は、特別な食材。
昨年からは家族で山梨に出向いてお米作りも学んでいますが、一年に一度しか収穫できないお米作りには学ぶことがいっぱい。食育はもちろん、理科にも社会にも繋がり、ごはん粒を残してはいけないな、と親子で実感しています。

料理家としては、ごはんをもっと美味しく、そして楽しく食べてもらいたい、いつもそう思っています。このコラムでは毎回お料理を紹介させていただきますが、今日食べよう!と思えるような、できるだけ身近なものにしたいな、と考えています。
第1回でご紹介するお料理は、「韓国風冷やし茶漬け」。
毎日暑いこの季節、食欲が無くなってつい冷たい麺類に偏りがちですが、ジャンルを問わず色々な食べ方ができるのがごはんの良いところ。ポイントを押さえれば、バリエーションもいっぱいです。
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材料(2人分)
- ごはん
- 300g
- きゅうり
- 1本
- 長ねぎ
- 5cm
- 豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用)
- 100g
- キムチ
- 60g
- 大葉
- 1枚
- スープ
- 湯+冷水
- 300cc
- 鶏ガラスープの素
- 小さじ1
- 塩
- 少々
- ごま油
- 適宜
- @きゅうり、大葉は千切り、長ねぎは白髪ネギにして冷水に放ち、水気をとる。ごはんは流水でサッと洗う。
- A湯少々に鶏ガラスープの素、塩を溶き、冷水と合わせかき混ぜておく。豚肉は一口大に折りたたみ、塩こしょう少々(分量外)をふってフライパンに油をひかずに、こんがりと焼く。
- B茶碗にごはんを盛り、具材をのせてスープを注ぐ。お好みでごま油をかける。
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冷やし茶漬けにする時には、ごはんを流水でサッと洗うこと。
そうすると、表面のヌメリが取れて、サラサラっと美味しくいただけます。
ごはんにのせて残った具材は、お皿に盛って出すと食べている途中にお好みで追加できます。お茶碗1つでお肉、お野菜、発酵食品が摂れますよ。
今回のレシピにおすすめの銘柄
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- アイリスの生鮮米? 山形県産 つや姫
大きくてしっかりした粒と、さっぱりした上品な味わいが魅力。冷めても味が落ちにくいため、冷やし茶漬けにもぴったりです。 商品の詳細はこちら
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- ごはんソムリエ 秋元薫さん
- 料理研究家、フードアナリスト。
大手食品メーカー経営企画部から料理の世界へ転身。ル・コルドンブルーをはじめとする数々の料理学校で世界各国の料理を学び、インド料理教室のアシスタント等を経て独立。 料理教室の主宰、企業や雑誌へのレシピ提供、レストラン紹介の執筆、お米日本一コンテストの審査員など幅広く活動中。 - HP:kamado http://www.k-kamado.com/home.html