秋になり、季節の変わり目で気になってくるのが”乾燥”。特に冬の時期は暖房器具を使用することが多くなり、空気が乾燥します。
そんな時に寝室やリビング、オフィスといった様々な場所で使用されているのが加湿器です。最新の加湿器は、おしゃれで性能が高く、付加機能が付いたものまであります。
しかし、様々な種類の加湿器があると何を選んでいいのか分からず、迷ってしまいますよね。
そこで今回は、加湿器の選び方やおすすめの加湿器などを紹介していきます。
1.加湿器の効果とは
そもそも加湿器とは?
加湿器は、室内の湿度を調整するための空気調和家電です。大きく4つの種類(
加熱式・超音波式・気化式・ハイブリット式)に分類することができます。どの種類の加湿器でも、湿度を調整してくれます。
空気が乾燥しやすい冬場に使用するケースが多いですが、冬場だけでなく秋に使用するのもおすすめ。
実は、秋が深まるころから空気が乾燥しやすくなるため、本格的に冬が始まる前には使用を開始したい家電なんです。

加湿器による効果!
<のどや鼻の乾燥防止>
加湿器の効果には、のどや鼻の乾燥防止が挙げられます。空気の乾燥がきつい冬場に、朝起きたらのどが痛くなっていたという経験はありませんか?これは、室内の乾燥によるものの可能性が高いです。
寝室に加湿器を設置し、湿度を調整することによって、のどや鼻の乾燥防止をすることができます。

<美肌効果>
加湿器は美肌効果も期待できます。乾燥はお肌の大敵であり、
肌荒れの原因となっています。そこで、
加湿器を使用することで湿度を高め、肌の潤いを保つことができるのです。
そのため、加湿器はお肌の乾燥を防ぎ、美肌効果まで期待することができます。

<ウイルス対策>
加湿器はウイルス対策にもなります。
風邪やインフルエンザなどのウイルスは、空気が乾燥している状態だと、空気中を漂う時間が長くなります。逆に、高湿度だとウイルスはすぐに地面・床に落ちてしまうのです。
これは、ウイルスは水分を含んでおり、乾燥していると水分が蒸発して軽くなるからとされています。空気中を漂う時間が長ければ、体内に侵入する可能性も高まります。
そのため、加湿器を使用して、
湿度を調整することで、ウイルスを地面・床に落として感染を防ぐ効果が期待できるのです。
2.加湿器の種類
加湿器の説明で紹介しましたが、加湿器には大きく4つの種類(加熱式・超音波式・気化式・ハイブリット式)に分類することができます。
しかし、名前を聞いただけではどんな特徴があるのか分かりませんよね。
では、それぞれにどんな特徴やメリット・デメリットがあり、お手入れをどのようにしていけば良いのかを詳しくみていきましょう。
加熱式
<特徴>
加熱式は、
水を沸騰させたスチーム(蒸気)によって、加湿させるタイプの加湿器です。スチームで加湿することから、スチーム式とも呼ばれています。原理としては、ストーブにやかんを置き、加湿したのと同じです。
他のタイプに比べ、比較的に本体価格が安いのが特徴となっています。
<メリット・デメリット>
メリットは加湿力が高く、衛生的であることです。水を沸騰させるため、ウイルスなどは死滅します。そのため、
衛生面としては、安心して使用することができるのです。衛生面を重視したい人におすすめです。
デメリットとしては、
消費電力が高いことが挙げられます。ヒーターで水を沸騰させるため、どうしても消費電力が高くなります。また、
吹出口から熱い蒸気がでるため、小さな子供がいる場合は注意が必要です。

<お手入れ>
加湿器は水を使用するため、どうしてもカビが発生しやすくなります。そのため、しっかり掃除していないと空気中に菌を広げてしまうことになります。
また、お手入れができていないと加湿器の効果も落としてしまうので、こまめにお手入れはしていきましょう。
頻度としては1週間に1回以上は行うのが理想です。
お手入れの方法としては、フィルターやタンク、トレーなどを水で洗い、ぬめりや水垢を落とします。
水洗いできれいに落とせない場合は、クエン酸を使用し、水でつけ置き洗いして落としましょう。
数回、水ですすいだら風通しが良く日の当たらない場所で乾かしましょう。
超音波式
<特徴>
超音波式は、名前の通り超音波の力を使って加湿するタイプです。超音波の力によって、水を微粒子化し、水をミストにして放出します。
おしゃれな製品が多くあり、アロマが楽しめるモデルも出ているのが特徴です。
<メリット・デメリット>
メリットとしては
即効性が挙げられ、スピーディーに加湿してくれます。また、ヒーターを使用しない分、
消費電力が少なくコスパが良いです。さらに、
運転音も静かなため、赤ちゃんがいるお部屋でも使用しやすいです。
即効性を重視したい人におすすめです。
デメリットとしては、雑菌やウイルスの心配があります。
加熱をしないので、除菌することができません。ですから、加湿器のお手入れをしておかないと、雑菌が繁殖し、ミストとともに部屋にまき散らす危険があります。
そのため、
こまめにお手入れする必要があります。

<お手入れ>
超音波式は、先ほどデメリットでご紹介したように加熱をしないので、除菌することができません。フィルターも通さないので、水の中の雑菌やミネラル分が部屋に広がります。
そのため、
こまめに掃除をしないと雑菌が部屋中に広がったり、ミネラル分によって部屋の黒い家具などは白い粉が目立ったりする場合があります。
ですから、超音波加湿器を使用する時は
毎日掃除したほうが良いです。
また、水は毎日入れ替え、残った水は捨てましょう。菌が残ってしまうので、水を注ぎ足しで使用はしないほうが良いです。
水を変える際には全体をアルコール殺菌すると安全性をより高められます。
毎日掃除するのが難しい方は、3日に1回はタンクを洗い、1週間に1回は加湿器全体を洗って風通しが良く日の当たらない場所で乾かしましょう。
気化式
<特徴>
気化式は、
ヒーターで温めた風をフィルターに当て、加湿するタイプです。通常時は冷風で、加湿性を高めるときは温風に切り替えることができる製品もあります。
さらに自動で切り替わるタイプも多く、扱いやすい加湿器です。
<メリット・デメリット>
メリットは
使用電力を抑えることができることです。水を沸騰させるわけではないため、電気代を安く抑えることができます。また、冷風と温風が切り替えられるのもメリットと言えます。
コスパを重視したい人におすすめの加湿器となっています。
デメリットは加湿に時間がかかることです。また他のタイプの加湿器と比べると、加湿能力はやや弱めです。

<お手入れ>
気化式の加湿器は
フィルター掃除が一番重要です。フィルターにカビやバイ菌が繁殖した場合、加湿すると共に菌が広がる恐れがあります。そのため、フィルターは頻繁に掃除が必要で、古くなった場合は交換しないといけません。
また、タンク内の水もこまめに取り替えましょう。
こまめな掃除が必要ですが、
最低でも1ヶ月に1回ほどはお手入れをしましょう。
ハイブリッド式(加熱+超音波)
<特徴>
ハイブリッド式は、
加熱式と超音波式を組み合わせたタイプの加湿器です。ヒーターで水を加熱させ、超音波でミストにして加湿をするタイプとなります。
<メリット・デメリット>
メリットは
水を加熱するため、ウイルスや雑菌などの拡散を抑制することができることです。そのため、超音波式に比べて、安心して利用することができます。また、おしゃれなデザインの製品が多くあります。
衛生面やデザイン面を重視したい人におすすめの加湿器です。
デメリットは、消費電力が高いことが挙げられます。ヒーターで水を加熱するため、どうしても消費電力が高くなり、電気料金が高くなりがちです。

<お手入れ>
ハイブリッド式は加熱をするといっても、長く使うためにお手入れは必要ですので、
タンクの水よりフィルター重視で定期的な清掃をしましょう。
タンクの水は毎日変える事をオススメします。
トレーや加湿フィルターは、1ヶ月に1回程度の頻度で掃除をしましょう。
そうする事で掃除の頻度も減り、長持ちしてくれます。
ずっと掃除をしていないと水垢のヌメリや臭いが発生する場合があります。その場合は、クエン酸を使った浸け置き洗浄が必要になります。
※加湿器のお手入れはメーカーや加湿器によってクエン酸を使って掃除することが推奨されているものがありますが、そうでないものもあるので、取扱説明書を確認してから使用して下さい。
3.部屋にあった加湿器を選ぼう
みなさんは加湿器をどこで使いますか?家で使うという人もいれば、オフィスで使うという人もいると思います。
また、家で使う人でも部屋によって置き場所は変わってきますよね。
加湿器を置くならどれでも同じと思っている方!!!実は加湿器は置く場所に最適でない加湿器を使用してしまうと、効果がありません。効果をより得られるためにどんな加湿器がどこの部屋にあうのかをご紹介します。
卓上

オフィスのデスクなどの卓上なら、 加熱式の加湿器がおすすめです。 加熱式は加湿能力が高いため、コンパクトなものでも十分効果を得ることができます。そのため、デスクに置いておきやすいのです。
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どんな場所にも置けるスリムデザインで、デスクやリビングテーブル上にスッキリ置ける加熱式加湿器です。
子供部屋や書斎などを加湿するのに対応し、アロマトレー付で、アロマオイルを入れて香りを楽しむことができます。
リビング

リビングなら
ハイブリッド式の加湿器がおすすめです。ハイブリッド式は、水が加熱されるため、
雑菌などの拡散のリスクが少なく、衛生面で安心です。
家族が集まるリビングだけに、衛生面で安心できる強力ハイブリッド式がおすすめとなっています。
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強力ハイブリッド式加湿器 1000ml SPK1000-U・SPK1000Z-N
ヒーターで温められた水が超音波振動によって霧状(ミスト)になり室内を加湿する、強力ハイブリッド式加湿器(加熱式+超音波式)。
加湿器の吹出し口にあるサーキュレーターによって、部屋のすみずみまで加湿します。
寝室

寝室には 超音波式の加湿器がおすすめです。超音波式は、 運転音が静かなため、寝室にピッタリです。また、寝室は夜〜朝まで使用するため、使用時間が長い傾向があります。超音波式なら、 使用電力量が少なく済むため、コスパが良く、気兼ねなく使用することができます。
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オフィス

オフィスなら 気化式の加湿器がおすすめです。気化式は、 消費電力が少なく、メンテナンスも比較的ラクです。オフィス内で気化式は利用しやすい加湿器となっています。
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4.付加機能付き加湿器でより快適に
加湿器は通常の加湿機能に加えて、空気清浄やアロマといった付加機能が付いている加湿器も多く見られるようになりました。
通常の加湿器でも乾燥を防いだりウイルス対策はできますが、より快適に過ごしていくために付加機能が搭載されている加湿器をご紹介します。
加湿空気清浄機
加湿空気清浄機は、加湿器にプラスして空気清浄機の機能が付いています。
空気清浄機の機能とは、空気中のウイルスやホコリ、花粉などを吸い込んで除去する機能です。簡単に言えば、部屋の空気をきれいにしてくれます。
空気清浄機の機能があることで、ウイルスやホコリ、花粉を除去してくれるため、
赤ちゃんや小さな子供がいるご家庭でも安心して使用することができるメリットがあります。
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加湿器に空気清浄機能をプラスすることで、お部屋をちょうどいい湿度に保ちながら、空気をきれいにすることで心地よい空間を作ります。
そして湿度センサー搭載で、目標湿度に合わせて自動で加湿量を調整し、無駄なく、効率よく加湿します。
アロマ
加湿器の中には、アロマ機能が付加された製品もあります。スチームやミストとともに、アロマで「香り」を放ってくれます。
アロマにより、リラックス効果や疲労回復などが期待できます。
また、アロマとしての機能があることで、
お部屋をおしゃれな雰囲気にすることができるメリットもあります。
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5.買う前に知っておきたい加湿器の選び方
今までは加湿器の効果や機能性、お部屋に合った加湿器などを紹介してきました。
しかし、いざ加湿器を選ぶとき、みなさんはどんな加湿器を購入しますか?何を重視するかによっても選び方は人それぞれです。
購入してから後悔しないよう、買う前に知っておくと良い選び方をご紹介します。
設置場所

加湿器を選ぶ際には、設置場所がポイントになります。加湿器には、大きく分けると
「据え置きタイプ」「卓上タイプ」「スティックタイプ」の3種類があります。
基本的に、
広い部屋(リビングやオフィスなど)なら据え置きタイプがおすすめです。
据え置きタイプは、加湿性能が高いため、広い部屋向きとなっています。逆に狭い部屋で据え置きタイプを使用すると、コスパが悪いため注意しなければいけません。
その一方で、
卓上タイプやスティックタイプは、狭い部屋(自分のデスク・一人暮らしの部屋など)におすすめです。コンパクトで本体価格もリーズナブルなため、狭い部屋向けとなっています。
また、おしゃれな製品やアロマ機能が付属している加湿器が多いのが特徴です。設置する場合に合わせて、加湿器のタイプを選んでみてください。
機能

加湿器には様々な機能があるため、それらの機能が付属しているのかで選ぶ方法があります。
主な機能としては、
「タイマー機能」や「自動運転機能」などです。タイマー機能は、時間を設定することで電源のオン・オフをすることができます。自動運転機能は、加湿器が自動で最適な湿度にコントロールしてくれる機能です。
また、赤ちゃんや小さい子供がいるご家庭なら、
「転倒防止スタンド」や「チャイルドロック」などの機能を搭載したものがおすすめです。転倒防止スタンドなら、本体が倒れても水がこぼれません。チャイルドロックは、間違えてボタンを押しても電源が付かない機能です。これらの機能があれば、赤ちゃんや小さい子供が誤って押したり、倒したりしても安心です。
価格
加湿器の選び方では、価格も重要なポイントです。
加湿器の場合、本体価格だけでなく、ランニングコストも大切です。
ランニングコストは、「電気代」や「メンテナンス代」が挙げられます。
本体価格が安くても、ランニングコストが高くては、最終的にコスパが悪いです。そのため、
本体価格にプラスして、消費電力とメンテナンス費用をチェックして選ぶべきだと言えます。
お手入れのしやすさ

加湿器を選ぶ際には、お手入れのしやすさもポイントです。基本的にフィルターを交換したり、洗ったりしてお手入れをする必要があります。
お手入れをしないと、雑菌が繁殖して空気中に飛散する恐れがあり、カビなどの原因になります。
また、
ハイブリッド式はお手入れの頻度が少ない傾向があります。逆に、超音波式はお手入れをまめに行う必要があります。加湿器を選ぶときには、お手入れの仕方や頻度もチェックしておくべきポイントとなります。
6.まとめ
今回は、おすすめの加湿器について紹介してきました。加湿器は、部屋にあったものを選ぶのがおすすめです。また、設置場所や機能、価格なども要素も比べながら選ぶのがポイントとなっています。ぜひ、自分にあっている加湿器を見つけ、快適な環境で過ごしましょう。