『日経トレンディネット』等で家電ライターを務める石井和美さんがアイリス家電を本音レビュー!「私に合う家電は?」「実力・性能は?」など気になるトコロをプロの視点で客観的に語ってもらいます。読めばきっと、あなたにピッタリのアイリス家電が見つかるはず!
第2回
暮らしに合わせて選ぶ!いま注目の加湿器2選
寒くなってくると気になるのが、空気の乾燥です。肌がカサカサ、喉もイガイガ……。さらに子供がいると心配になるのは、インフルエンザウイルスの感染です。加湿器を上手に利用して湿度を保ち、快適に過ごせる環境を保ちたいですよね。
加湿器は湿度を上げることが最大の目的ですが、それぞれの家庭環境に合ったタイプを買わないと後悔することがあります。部屋の大きさ、家族構成、お手入れのしやすさや付加機能なども含めて、ぴったりのものを選ぶようにしましょう。
毎日出しっ放しで使うものですから、デザインや大きさも重要です。既に加湿器を持っている方も、ぜひ最新モデルをチェックしてください。今回は今年注目の加湿器2種をご紹介します!

レビュー商品1
加湿セラミックヒーター SHH-121
温風とうるおいを同時に届ける「うるおい暖房」。本体下部からの温風が冷えやすい足元を暖め、上からはミストが噴霧されてうるおいを届けます。人感センサー付で人の動きを感知して、自動でON/OFFするので節電に効果的です。
石井の本音!
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- 加湿器とセラミックヒーターの一台二役だから一人暮らしの方にぴったり!
デザイン性が高いためインテリアにこだわる方にも
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- 小さなお子様がいるご家庭では霧の向きにご注意
本体に近づいたときにちょうど顔あたりに霧が当たってしまうことも。置き場所などチェックしてほしい
あたたかくて空気も潤う! 加湿セラミックヒーター

はじめにご紹介するのは、温風とうるおいを同時に届ける一台二役のハイブリッド加湿器加湿セラミックファンヒーターSHH-121です。
加湿方式は、加熱超音波式。ふわっと煙のように見える霧が特徴です。フィルターレスで省エネ性も高く、お手入れも簡単です。
一般的に超音波式共通の欠点として、水の粒が大きく、加湿器周辺が濡れてしまうという欠点がありました。加湿セラミックヒーターは、加湿吹き出し口が上面に、熱風吹き出し口は下方にあって、離れています。霧は斜め上に向かって吹き出しゆっくりと前方に落ちていきますが、下方から吹き出る温風によって霧が蒸発し、床が濡れない仕組みとなっています。
最大600mL/hと加湿能力が高く、通常の超音波式では床が濡れてしまいますが、使用中は一度も濡れることはありませんでした。まわりを拭き取るといった掃除をしなくてもすむのでお手入れも簡単です。



ファンヒーターは、下のほうから温風が広がるので、とても暖かく感じます。特に冬場は足元が寒くなるので嬉しいですね。加湿と温風の切り替ができ、単独でも使えます。人感センサーによって人の動きを感知して、自動でON/OFFするので電気の無駄もありません。
水位窓は水位照明付きで、うっすらとオレンジ色に光ります。これは点灯・消灯が切り替えられるのですが、LEDなので電気代はごくわずかで夜に点灯すると癒やし効果バツグン。

加湿器とセラミックヒーターの一台二役な上に、スタイリッシュな本体でデザイン性も高いためインテリアにこだわる一人暮らしの方にぴったりですね。また面倒なフィルター掃除をしなくてすむので、なるべくお手入れに手間をとられたくないという方に向いています。
小さなお子様がいるご家庭は注意が必要かも
少し残念な点としては、我が家のように小さな子供がいると本体に近づいたときにちょうど顔あたりに霧が当たってしまうのが気になりました。取っ手がなく、下にあるくぼみを持たなければならないため、掃除するときの移動がちょっと面倒だとも感じましたが、男性でしたら気にならないかもしれません。
もし小さなお子さんがいるなら、次にご紹介するしっかり加湿してくれる気化ハイブリッド加湿器も便利ですよ。

レビュー商品2
気化ハイブリッド加湿器 ARK-700Z-N
温風気化式と自然気化式を自動切り替えするハイブリッド式のため電気代節約にも。【温湿度/肌ナビ搭載】で、室内の湿度・温度を測定し、ウィルスが活動しやすい環境かどうか、肌に適切な温湿度かどうかをLEDランプでお知らせします。
石井の本音!
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- コンパクトでハイパワー!
湯気は出ないので小さな子供がそばにいても安心
「肌ナビ」でお肌の乾燥がひと目でわかる
ランプが光って空気の状況を教えてくれる
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- 特になし!
移動しやすい持ち手付きでお手入れもラクラク
スッキリしたデザインでハイパワー!気化ハイブリッド加湿器

気化ハイブリッド加湿器ARK-700Zは、温風気化式と自然気化式のハイブリッドタイプで、コンパクトなサイズでありながら加湿量は最大700mL/1hとハイパワー。温度を計測して自動でヒーターをオン・オフし、温風気化式と自然気化式を切り替えてくれるので電気代の無駄がなく、おまかせで使えます。霧が出ないので見た目にはわかりづらいのですが、部屋の湿度はぐんぐん上昇します。温風といっても湯気は出ないので、小さな子供がそばにいても安心して使えました。
使い方は「おまかせ」にすれば目標湿度を60%、「うるおい」で65%に目標湿度を設定します。元々音は大きいほうではりませんが、「静音」ではファンの音をおさえてエコモードで自動加湿を行ってくれます。
特に気に入ったのは「温湿度ナビ」と「肌ナビ」
「温湿度ナビ」は空気中の水分量を判断し、「肌ナビ」は日本気象協会の"素肌乾燥指数"を参考に、温度・湿度が肌に与える影響を表示します。それぞれ3段階で、温湿度ナビは黄色、肌ナビは緑色にランプが光り、空気の状況を教えてくれます。



こちらのナビは加湿機能に連動しているわけではなく、あくまでも空気の状態を確認するだけの目安ですが、一目で確認できるのは助かります。「今日は肌がピリピリするなあ」という日は、肌ナビが"カサカサ注意"になっているので要注意。特に子供は皮膚が乾燥しやすいので、我が家は肌ナビをよく活用しています。
お手入れもこまめにすれば簡単
お手入れですが、加湿気化フィルターがあるので、加湿セラミックヒーターよりも少々手順が多くなります。清潔を保つために、お手入れサインが点灯したらきちんと本体内部の部品とフィルターを取扱説明書通りに洗っておきましょう。こまめにお手入れをしていれば、汚れを落とすのもそれほど大変ではありません。
風は上に出るので、子供に直接当たることがなく、我が家では気化ハイブリッド加湿器のほうが重宝しています。持ちやすい取っ手があるので、掃除のときに移動しやすいのもポイント。既に暖房器具は揃っていて、しっかり加湿をしたいという方におすすめです。
今回レビューをお届けした2機種の特長をまとめると「暖房と加湿、一挙両得の加湿セラミックヒーター」「ハイパワー加湿の気化ハイブリッド加湿器」となります。ご家庭にあった加湿器を選んで、お部屋の湿度を快適に保ちましょう。

レビュー商品
気化ハイブリッド加湿器 ARK-700Z-N
温風気化式と自然気化式を自動切り替えするハイブリッド式のため電気代節約にも。【温湿度/肌ナビ搭載】で、室内の湿度・温度を測定し、ウィルスが活動しやすい環境かどうか、肌に適切な温湿度かどうかをLEDランプでお知らせします。