第26回 除湿機、買うならどっち!?
引き続き、除湿機のモニターレポートです♪

2台とも、快調に
湿気を吸い取ってくれました!
が、
どちらにもメリット・デメリットがあり、
「1台しか買わないなら、どっちを買うだろう?」
…と思ったのが前回までの内容。
今回は、電気代など、気になる点を
詳しく調査してみました♪
ここで、もう一度
除湿方法の違いをおさらいしてみます。

そして、気になる点は、
1)電気代、どのくらい違うの?。
2)運転音、実際には何dB(デシベル)?。
(*デシベルは音の単位。連載第7回で詳しくご紹介してます)
3)各タイプのデメリットを消す方法は無い?。
…というところです。
それぞれ順に、
検証していきます。
■1■ 電気代
電気代は、
家電の使う 「消費電力(W)」で
計算することが出来ます。
取扱説明書にもこんな感じ(↓)で載ってます

でも、
「ホントかな・・・?」
って思っちゃう、意地悪い私。 くっくっく。
…なので、実際に測定器で測って
電気代の目安を計算してみました。
(A)コンプレッサー式 (EJC-65N)



…疑ってサーセン!!
説明書記載より少ないので、
コンプレッサーの動き方次第で、
増減するのかもしれません。
(B)デシカント式 (EJD-70N)



…こちらは、ほぼ記載通り。
コレを見ると、
電気代では、やはり、
コンプレッサー式に軍配があがります。
しかし、
コンプレッサー式は、運転音が大きめで気になる!
そこで、次なる調査です。
■2■ 運転音(デシベル)
音の測定器を使って、
各タイプの除湿機の運転音を測りました。
まず、なにも動かしてない
締め切った室内での数値は・・・

37.5デシベル。
音の単位の目安では、
40デシベルが図書館くらいとなっているので、
締め切った室内なら
このくらいが妥当なのかも。
ちなみに、これは昼の数値です。
「夜の方が静かじゃない?」
と思うかもしれませんが、
夜になると・・・

…とまあ、
騒音の対象が増えるので
実験は昼間に行ってるわけですね、ええ(遠い目)。
…前置きが長くなりましたが、
各タイプの運転音を測ります!
(A)コンプレッサー式 (EJC-65N)

説明書記載の数値より大きめなのは
家庭での測定だからでしょうね。
コンプレッサー式の運転音の要因は、
(1)コンプレッサーの音
(エアコンの室外機を小さくしたような、モーター音)
(2)送風の風の音
(特に強モードで大きくなる)
(3)ビビリ音
問題が、(3)です。

この除湿機では、
本体ケースや、背面フィルターが
共鳴してるように思えます。
すると、そもそもの運転音に
ブルブル、ビビビビ…
といったような雑音が混じってしまい、
音が大きい感が増すんですね。
細工で、何とかなりそうなんだけど…
うーむ。
ひとまず、次のデシカント式の測定に。
(B)デシカント式 (EJD-70N)

…あれ?
強モード、コンプレッサー式よりも、
数字が大きい。
上の方に載せた、
取扱説明書でのデシベル数も
強モードにかぎり、
コンプレッサー式よりデシカント式の方が
数字が大きいので、
測定間違いでは無いようです。
送風の音は、意識に紛れがちなので
小さく感じたのかもしれません。
ふむふむ。
じゃあ、それぞれのデメリットを消す細工を
考えてみましょう。
■3■ 使い方の工夫
ここまでで分かった、
それぞれのタイプのメリット・デメリット。
特に、デメリットは、
工夫して改善出来るなら、何とかしたいもの。
(A)コンプレッサー式 (EJC-65N)
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■メリット■
電気代が安い
■デメリット■
運転音がうるさい
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運転音で気になるのが、ビビリ音。
軽く持ち上げたり、
外側を手で押さえたりすれば
少し弱くなるので、
ホントは、もうちょっと振動しないボディに
なってくれたら良いのですが・・・
そこは、次機種に期待するとして。
下に、マットを敷いてみました。
すると…

おお! 音が小さめに!
やっぱり、振動を抑えてあげれば
静かになるようです。
(B)デシカント式 (EJD-70N)
-------------------------------
■メリット■
運転音が小さめ
■デメリット■
電気代が高い/室温が上昇する
-------------------------------
電気代は、
先ほど測った消費電力写真の通り、
弱モードを使うことで約半額になります。
実は、強モードと弱モード、
使ってる分にはそんなに差を感じません。
部屋が狭いからかもしれませんが。
あとは、室温の上昇・・・
前回も測定結果を載せましたが、
デシカント式は
乾燥が進むほど、室温が上昇する傾向が・・・。
今回のモニターでも、
洗濯量が多く、なかなか乾かず
運転時間が長引いた日に…

3.5度も上がってまんがな!
そのために冷房かけると、
また電気代かかっちゃいますよね〜。
なので、
もし外が雨天じゃ無ければ
マドを開けると、少しマシになります。
*取扱説明書には、
「なるべく締め切った部屋でお使いください」
…とあるので、
毎回マドを締めて測定してました。
雨天だと、いつまで経っても湿気がとれない
エンドレス運転になるので
お気をつけを!w
■4■ どっちを買う?
・・・今回の結果を考えると
私なら、
コンプレッサー式を買うと思います。
運転音は、家にいない時に使えばいいし、
なによりも電気代!
コンプレッサー式の除湿機なら
4時間運転しても約15円。
乾燥機能付き洗濯機の
1回の乾燥運転・電気代は、約57円。
(主要メーカー新機種5台の、約120分乾燥運転時の平均値から算出)
コンプレッサー式・除湿機、安い!!
洗濯乾燥機にありがちな
シワもニオイもつかず、
乾燥終了時に急いで畳むことなく、
気軽に使えるのもイイ♪
洗濯ものの乾燥も便利だったけど、
なにげに重宝したのが、
子供の上履きの乾燥!
すぐ乾いてビックリ!
ちなみに、
コンプレッサー式とデシカント式の
ハイブリッドタイプの除湿機も
あったりするんですが、
ハイブリッドの傾向として、お値段が高め。
また、除湿の仕組み上、
一年中安定した除湿能力を保つのは
デシカント式とのことなので、
冬場の結露など、年中ジメジメしてお困りの方は、
そちらの方が良いかもしれません。
タイプ選びは、どんな家電でも難しいですが、
一番気になる点を回避できるものを
選べば失敗ないかと。
私は、コスト重視。 きり丸です。?忍たま乱太郎