第13回 節電の敵!待機電力!!
某電力会社の電気代が値上がりした
2012年の秋。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は当然、食欲の秋です。
…という前口上は切り上げて、
今回は「待機電力」がテーマ!
実際にかかる電気代も調べてみました♪

節電がんばる者にとっての
最大の伏兵です!
『敵を知るには、まず己から』といいますし、
どんな家電に
待機電力があるのか、無いのか。
…その傾向を、所有家電を計測しまくって
つかんでみました。
■待機電力の無い家電(少ない家電)
(*メーカー/機種により異なる場合があります)

サーキュレーターの回で大活躍だった
計測器が再び登場です。
我が家で 待機電力がゼロだった家電は…

これらを見ると、何となく見えてくる
共通点があります。
すなわち、

…って感じ。
でもリモコンがある機器でも、
・エアコン(某どっかの峰) と
・液晶テレビ(某どっかの芝) は…

待機電力ゼロでした!
こういう場合もあるので、油断出来ません!
(*液晶テレビは、カタログに 「待機時0.14W」と書いてありますが四捨五入して、ゼロと表現しています)
…じゃあ逆に、待機電力がある家電って
どんなのでしょう??
■待機電力のある家電(多めの家電)
(*メーカー/機種により異なる場合があります)

…こちらは、傾向として

…みたいなかんじでしょうか。
予想してましたが、
HDDレコーダーの待機電力が
ハンパ無いです。
7年前の機種なので、現行 機種よりヒドイ惨状。
そして、予想外の大穴・温水便座の恐怖!!
『水温[低] 便座温度[中]』…に設定して計測したところ、
0Wが35秒続いたあと、
45〜47Wが25秒続き、また0Wが35秒…などど、
待機電力が交互に変動します。

こういう挙動だったので、
平均で20Wと考えました。
で、リスト内の
>・周辺機器の電源オフを忘れたパソコン一式 9W
…は説明が必要ですね。
パソコンって、モニターやスピーカーなど
たくさんの周辺機器を同時に使いますよね。
それらをイチイチ電源切るのは大変なので、
こういう…

連動スイッチ付きのOAタップを使ってます。
パソコン使い終わったら
このスイッチ1つをパチリと切ればよいものの、
眠かったり、急な用事・食事など・・・
ついつい切り忘れてしまいがち。
そうすると、
『パソコン主電源は切ったけど
モニターなどは待機、もしくは省電力モードで動いてる』
…状態となり、その合計数値が
我が家では『9W』だったわけです。
設定によってはもっともっとスゴイW数になるかも!
お気をつけを!!

なにも、電源プラグを抜かなくても
こういうタップを使って、スイッチ切れば
待機電力がかかりません。
利用場所によってタイプを使い分けると
便利ですね♪
…以上が我が家での待機電力の
測定結果でしたが、
一般的に『待機電力の多い家電』
として認識されてるものは、

…などがあります。
ただ、電話機などは
「常に電源オンすることに意義がある家電」。
電源プラグ抜いちゃったら
電話かかってこないし。
難しいモノです。
…では、最後に
今まで測ってきた、これらの待機電力、
電気代にすると、一体いくらなのでしょうか!?
レッツ計算タイム!!
■待機電力の年間電気代
1Wの年間電気代は、約192円〜210円になります。
(*) 詳しい計算方法は文末にて。
そこに待機電力W数をかけると
一年間の待機電力の電気代が判明します。
それでは、我が家でのワースト3ですが…
第3位!

「周辺機器の電源オフを忘れたパソコン一式 9W」
一年間で約1800円!
地味にイタイ!
「一年中、電源オフし忘れって、あり得なくない?」
…とかいうのは見逃しましょう。
第2位!

「温水便座 約20W」
一年間で約4,000円!!
痛すぎる!!
しかも、温度設定をあげれば、もっと待機電力がかかります!
最近の機種は待機電力を抑えて
瞬間的にお湯を作る「瞬間式」という
うれしい機種もあるので、
機会があったら便座、乗り換えたいですな・・・。
そして、第1位は…

ぶっちぎりで
「HDDレコーダー 平均32W」!!
一年間で約6,500円!!!!
ゴフゥーーーーーー!!!(吐血
コレ、先ほど話した
「常に電源オンすることに意義のある家電」です。
電源プラグを抜けないじゃない!
機種買い替えなきゃ節電できない!
なんて悲しい結果・・・
これからこういう「常時通電が必要な家電」を
お買いになる方は、
私の屍を越えて待機電力が少ない物を
選んでくださいね…ぐふっ
※消費電力の計算方法について
ご興味のある方は、次回予告の下の方までご覧頂ければ幸いです♪
※待機電力の計算方法
待機してるんだから
当然、24時間働いてます、
それどころか、365日働いてます、
お勤めご苦労様状態です。
となると、1年分の電気量が
次↓のような式で算出できます。

この「8.76」という数字に
「1kW/h分の電気料金」を掛けると、
年間の電気代がでます。
今までは、「1kWh=約22円」が
例として多用されていた価格でした。
でも、東京電力では8%ほど値上げされたので、
今後は「1kWh=約24〜25円」というのが
平均価格になるかもしれません。
両方のケースで計算してみますと、
1Wの待機電力の、一年間の電気代は

…となりました。
「…あれ? 値上げされてても
1年でたった18円しか変わらないじゃん?」
と一瞬おもわれるかもしれませんが、
が、これはたった1Wの話。
HDDレコーダーのように、
たくさん待機電力が使われていると
ちょっとどころの差じゃ無くなってきます。
ぜひご家庭の気になる家電で
実際に算出してみて下さいね♪