第7回 空調家電の騒音チェック!

…そんなわけで
今回はずっと気になっていた
『騒音』について調べました !
一般的には「うるさい」って意味の言葉。
でも、家電の世界では
『その家電が出す音(の目安)』として、
購入時の大きな比較/検討要素に
なってます。
単位は『dB(デシベル)』。
とはいえ、
カタログに 『●dB』 って書いてあっても
実際の音は想像できないですよね〜。

それを数値化してくれるのが、
騒音を測る『騒音計』!
英語では 『サウンドレベルメーター』 と言うそうです。
プロユース機材は
お値段が万単位なので、
素人の手の届く価格のなかで、評判の良かった
「 SMART SENSOR社/AR814」
…というものを買いました(5000円也)。
これをスイッチオンするだけで
液晶に数値が出て、騒音が測れます!
つい、色んな方へ向けて、
リアルタイムに数値が変わっていく様子を見て
「わっ! おっもしろ〜い!!」
……なんて遊んでたん だ け ど ・ ・ ・ ・ ・ ・

…ものっすごい
初歩的なところで、つまづきました。
騒音のことについて、
もうちょっと学ぶ必要があるようです。
下の表をご覧下さい。
「何dBはこんな感じ」と、身の回りの環境に例えた例です。

これ、
私のつたない計算では、
2倍どころか100倍に相当します。
デシベルって単位は、絶対的な音量ではなく、
…と、
「何倍か」を表す単位なのです。
…意味不明ですよね。
なんで0の100倍が10万なんだよ!? とか。
え? 難しいけど、こういう話、楽しいわよ?」
という、
ちょっぴりドMテイストな貴方は
ぜひウィキペディアとかへ飛んで、じっくり調べてみてください。
(放任主義)
で、
『一体、何デシベルだとうるさくて、
何デシベルだったら静かなのか!?』
…というところで
つまづいてたんでしたよね?
ググったら、あっさり分かりました。
意外な出典、『国語辞典(大辞泉)』より。

…フムフム、80デシベルだと
「交通量の多い道路」とかですね、
たしかにウルサイ!
で、静かな基準の方は、
「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」
のウェブサイトにて、
『静音と書いていいのは35dB未満』
と、言葉と数値に
しっかり基準が決まっているのを発見!
ここで思い出したのが、台風のランク付け用語。

アレも実は、テキトーに
「パワフルそうだから猛烈!」…とか言ってはダメで、
台風の勢力(気圧など)によって
使える言葉が厳密に決まってるんです。
「静音」などの
家電機能を印象づける言葉も
台風と同じ仕組みのルールがあったワケですね。
消費者として、一安心♪
さあ、前置きが長かった!
いろいろ分かったところで
いざ、騒音測定開始ですよ!!!
調べる空調機器は、次の通り。
(A) アイリスオーヤマさん サーキュレーター (ENC-20KR-W/A)
(B) 某Y社製 扇風機 (1年前に購入、約3500円)
(C) 某SA社製 扇風機 (8年前に購入、たしか約4000円)
(D) 某SH社製 イオン発生機 (1.5年前に購入、約12000円)
(A)〜(C)は「静か〜ウルサイ」の印象順。
オマケに、寝室で使ってて、ちょっとうるさめなイオン発生機(D)も計測。
騒音測定に関するJIS基準を参考に、
できるだけ同じ高さ・位置に置いて、データ収集!!
す る と …!!!!
■全機種 弱モード

■全機種 中モード

■全機種 強モード

(C)の扇風機が、ダントツにうるさいことが判明。
そう、音が気になっていた
仕事部屋の扇風機はソイツです!
扇風機を選ぶときのポイントは、
弱モードで穏やかな風が出せるかどうかが重要。
買ってから8年も経つし、買換え頃かもしれません。
そして(A)のサーキュレーター。
弱モードは38.1dBと、静音表記基準の35dBに
限りなく近いです。
我が家で一番静かな部屋ですら、何もせずとも37.2dBだったので、
それを考慮したら看板に偽りなしですね!
他の家電も測ってみると、
面白い発見がありました。
●第2回で取り上げた掃除機…約80dB。
やっぱりちょっとウルサイ子だったのか。
●某D社のサイクロン掃除機…約80dB。
あれ、上のと一緒なのに、こっちの方が印象静か。
騒音の「高音・低音」の違いかもしれません。
●某M社製空気清浄機…約38dB。
毎日24時間使っていて、静かだなと感心してましたが
無音の室内とほぼ変わらない数値、流石スゴイです。
そして最後に。

●愛猫ムートンのゴロゴロ甘え声…50〜70dB
機嫌と興奮度によってこんなに可変!!
寝室で一番ウルサイのは猫。
という結論が出たところで、お開きに!