「洗濯したのに、洗濯物に黒いゴミのようなものがついている!」「洗濯機の中が臭う」といった経験はありませんか?そんなお悩みを解決するために、普段からできる洗濯機の掃除方法や嫌な臭いをとる方法などをご紹介します。
※洗濯機の種類によっては使用できない掃除方法があります。必ず取扱説明書をご確認ください。
1.洗濯機の汚れの原因は?
洗濯機の汚れや臭いの主な原因は「黒カビ」です。 湿気が多い洗濯槽内はどうしても黒カビが生えるのに好条件となってしまいます。キレイだと思っていても、洗濯槽の内側はカビだらけだと思うとゾッとしますよね・・・。

黒カビの原因
湿気意外にも気をつけたい、黒カビの原因は以下の3つです。
・洗剤の使いすぎによる洗剤かすの残り
・洗濯物に付着していた皮脂や皮膚のタンパク質汚れ
・お風呂の残り湯に存在していたアカや菌
このように、洗濯槽内をキレイにしてくれそうな洗剤でさえも黒カビの栄養分となり、汚れや嫌な臭いを発生させてしまう原因となるのです。
そのため日頃から洗剤の使用量を守るのはもちろんのこと、洗濯槽内の汚れを取り除くため1ヶ月に1回の頻度で洗濯槽の掃除をするようにしましょう。
2.洗濯槽掃除のやり方
洗濯槽内や洗濯物の臭いの原因となる黒カビを防ぐには、最低でも1ヶ月に1回洗濯槽の掃除が必要です。
しかし、どんな洗剤を使ってどうやって掃除するのか分からないですよね。
洗濯槽掃除で使用する洗剤は3つの種類があるので、それぞれの特徴や効果を紹介していきます。

塩素系クリーナー
<特徴>
洗濯槽クリーナーとしてドラッグストアに売られている物のほとんどが、塩素系クリーナーです。非常に殺菌力に優れているのが特徴です。
<掃除方法>
塩素系クリーナーを洗濯槽に入れた上で「槽洗浄コース」か「通常コース」を選択し、終わるのを待つだけなので、とても簡単です。
終了後は塩素特有のツンとしたにおいが残るので、気になる方は洗剤を入れずにもう一度通常コースで回しましょう。また、塩素が洗濯槽内に残っていると衣類へダメージを与えてしまうので、しっかりすすぐことが大切です。
酸素系クリーナー
<特徴>
殺菌力は塩素系クリーナーと比べると少々劣りますが、とても泡立ちが良く、こびりついた汚れをはがし落とす力が強いのが特徴です。専用クリーナーではなくても、酸素系漂白剤で代用できます。
<掃除方法>
酸素系クリーナーをぬるま湯を張った洗濯槽内に入れ、「洗いコース」のあと数時間放置します。その後浮いてきた汚れをすくい取り、すすぎと脱水をして完了です。
「槽洗浄コース」でつけ置きをしてくれる洗濯機もあります。
取れた汚れが目に見えるので、とてもスッキリしますよ。しかし殺菌力や黒カビ予防効果は低いので、汚れが取れた後は塩素系クリーナーを使うのがおすすめです。
重曹
<特徴>
重曹は汚れを分解洗浄する効果があります。酸素系クリーナーと比べると少々劣りますが、食品にも使われる成分で子どもがいるご家庭でも安心して使うことができます。
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3. 業者が行う洗濯機掃除
長年の汚れが溜まっている洗濯機や自分で掃除をするのが大変!面倒!という方は業者へ依頼し、代わりに掃除をしてもらいましょう。
業者へ依頼する場合の掃除方法は2種類あり、どのような掃除方法なのか見ていきましょう。
分解洗浄
分解洗浄は主に縦型洗濯機で行う掃除方法です。普段見えない裏側まで徹底的に汚れを落としてくれるので、とてもキレイになります。
ドラム式洗濯機でも請け負ってくれるところはありますが、縦型洗濯機よりも高額になりやすく、技術を持っている業者も少ない傾向にあります。
分解洗浄なしで、特殊洗剤を使い隅々まで洗浄
分解洗浄せずに行う方法は分解洗浄よりも価格は安く済み、ドラム式洗濯機にも対応してくれるところが多いです。分解洗浄は「分解で洗濯機が壊れたらどうしよう」「ドラム式なので分解洗浄は高くて頼めない」という方におすすめです。
では、分解洗浄しない場合、どのように掃除していくのか見ていきましょう。
<フィルター掃除>
フィルターを取り外し、大きめの歯ブラシのようなもので水洗いをします。フィルター部分だけではなく、ダクト部分にも埃がたまっている場合は、分解せずに細長い針金のようなもので奥の埃まで取ります。
Before
After
Before
After
<排水部分掃除>
ブラシを使って掃除をします。排水部分を放置しておくと、元の排水口も詰まってしまうので定期的に掃除することが大切です。
Before
After
<洗濯槽掃除>
基本的に洗濯槽内は塩素系の洗剤を使わず、子どもにも配慮した刺激の少ない洗剤で除菌します。しかし、黒カビだけは落とせないため、部分によっては塩素系洗剤を使って掃除します。
通常コースで洗剤を入れ、2回ほどまわします。特別なことは何もせず、洗剤を入れてまわし、すすぎをするだけです。それだけでも洗濯後の嫌な臭いを減少させることができます。
Before
After
相場
<分解洗浄の場合>
・縦型洗濯機・・・13000円〜20000円程度
・ドラム式洗濯機・・・25000〜35000円程度
<分解洗浄なしの場合>
・縦型洗濯機・・・7000円〜10000円程度
・ドラム式洗濯機・・・12000〜15000円程度
4. 洗濯機の嫌な臭いをとる方法
洗濯機の嫌な臭いを取るには、「塩素系クリーナー」と「酸素系クリーナー」を合わせて使うのが効果的です。
嫌な臭いの原因となる黒カビを剥がし落とすのが得意な酸素系クリーナーで汚れを徹底的に落としてから、殺菌能力の高い塩素系クリーナーで除菌、カビの予防を行います。
掃除が終わった後は洗濯機のふたを開けておくか、槽乾燥モードで乾かし、 新たな黒カビの発生を予防しましょう。
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5. 普段から実践できる!洗濯機をきれいに保つ方法
洗濯槽専用クリーナーを使った掃除方法はお金も時間もかかるので、日頃から黒カビの発生を予防してきれいに保ちたいですよね。
日頃から黒カビの発生を抑えるには、「湿気を取り除く」ことと「黒カビのえさを洗濯槽内に残さない」ことが大切です。普段から簡単に予防できる方法があるので、実践してみましょう!
湿気を取り除く方法
・洗濯後はふたを開けておくか、槽乾燥をする
・洗濯終了後、洗濯物を洗濯槽内に長時間放置しない
黒カビのえさを洗濯槽内に残さない方法
・洗剤や柔軟剤の使用量を守る・自動投入機能を使う
・お風呂の残り湯はなるべく使わない
・ひどい泥汚れなどはあらかじめ軽く洗ってから洗濯機に入れる
洗濯槽の掃除
習慣的に湿気を取り除き、黒カビのえさを洗濯槽内に残さないようにしていくことは大切ですが、より効果を発揮するのは定期的な洗濯槽の掃除です。
洗濯物から嫌な臭いを発生させないためには、1ヶ月に1回程度の掃除が必要です。また、数年に1度はプロに依頼して洗浄してもらうようにしましょう。専用クリーナーだけでは落とせない汚れが次々と出てきます。
こうした定期的な掃除で、いつまでも清潔に洗濯機を使用することができます。
6. どうしても汚れが落ちない場合は?
いくら掃除をしても臭いが取れず、洗濯機を10年以上使用している場合は買い替えも検討してみましょう。業者に依頼して分解洗浄してもらうよりも将来的に見てコスパがいい場合もあります。
新しい洗濯機を清潔に保つためにも、槽洗浄コースや槽乾燥コースがついているものがおすすめです。またドラム式洗濯機はとても便利ですが、分解洗浄が難しかったり、清掃料金がとても高額なので、一人暮らしの方には縦型洗濯機がおすすめです。
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まとめ
洗濯機の汚れは日頃のちょっとした心がけで、汚れの原因の黒カビを予防することが可能です。プロの業者さんに掃除してもらうと隅々までキレイにしてくれて、スッキリしますよ。
また、買い換えを検討している場合は、乾燥機能を使わないのであれば掃除がしやすい縦型洗濯機がおすすめです。定期的に洗濯機をチェックして、柔軟剤の良い香りがする洗濯物に仕上がるよう頑張りましょう!
※洗濯機の種類によっては使用できない掃除方法があります。必ず取扱説明書をご確認ください。