片づけるのが苦手でも素敵な部屋で過ごしたい。なんだか気分を変えたいと思うときがよくあるものです。とはいっても徹底的に片づけたり、家具を買ったりするのは大変。そんなときには自然と片づいてキレイになる、一カ所だけテコ入れするコツを紹介します。
1.テーブルをキレイにしたくなる!
片づかなくて困る所が家じゅうのあちこちにあるのですが、なかでも気になるのがダイニングテーブルではないでしょうか。テーブルではプリントを整理したり子どもが宿題をしたり、趣味の手芸をしたりすることも。食事どきになると、テーブルに広がっている郵便物、筆記用具、タブレット、雑誌、お菓子などを片づけなければなりません。
そんな毎日にイライラするといった家庭が少なくはないはず。そこでまずは、テーブルを壁から少し離して、まわりをグルリと廻れるようにしましょう。それだけでも、ゆったりとしたダイニングへと激変。テーブルの壁際にずっと置いてあったボックスティッシュや積みあがった紙の山を片づけたくなります。
さらに、キレイにしたいと思える方法を取り入れてみてはいかが?たとえば、食事をするときにはテーブルクロスを広げるか、ランチョンマットを使うようにしてみると、ふだんは散らかることがあっても、テーブルを囲んで過ごす時間の質が変わります。色々な用途で使うことのあるテーブルだからこそ、1日1回だけでも片づけるモチベーションを上げましょう。
参考にしたいこと
食べかけのお菓子、また使う文具、サプリメントをボックスでまとめておくと片づけやすくなる
いつもの見慣れたテーブルが一瞬にしてキレイになるのは、クロスマジックのおかげ
一輪の花を飾るだけでもキレイにしたくなる。それがフラワーマジックのチカラ
2.ズボラなのにスッキリ素敵
部屋の中にモノがあると、落ち着かない気分になりますか?モノの数によるのですが、イライラするほどではないと思えるのなら、室内でモノを整理整頓してみるのがおすすめです。
本来は戸棚や引き出しにしまったほうがスッキリとするのですが、家族全員が片づけを毎日実行できるでしょうか。そうではないのなら、出しっぱなしにならないようにしたいところです。ゲーム用品、おもちゃ、絵本、カバンなど、繰り返し使うモノを手軽に出し入れできるようにします。ほどほどの分量であれば、モノの指定席を決めるだけで片づけやすくなります。
その際におすすめしたい方法は、シンプルなカゴ、スツール、ワゴンを取り入れること。それも模様替えをするときに役立つ方法です。素材と色、大きさに着目して部屋の雰囲気に合ったものを見つけて、インテリアに溶け込ませるのが素敵に仕上げるポイント。また、軽く持ち運べる大きさのスツールとか、キャスターの付いたワゴンであれば、使いたいときに使う所の近くに置いて、使い終わったら部屋の隅へと移動するようにしましょう。
参考にしたいこと
フタのあるカゴを使えば中身を隠すことができる。重ねて置けばスペースの節約になる
小さなスツールがソファやベッドの脇にあると、小物が散らばりにくくなる
お絵描きや趣味の道具、整理中の書類、ティーセットなどワゴンがあると片づく
3.棚の奥まで見せたくなる
モノをしまいたいときに取り入れやすい棚収納が、家のあちこちにあると思います。靴箱、本棚、食器棚、吊戸棚など、モノを出し入れしやすく収納するところとして整理整頓。お揃いの収納グッズを使ってキレイに整えたいと思う場所です。
特に気を付けているのが、目線の高さにある棚ではないでしょうか。扉を開けたときに目に留まりやすいので、そこが雑然としているとガッカリすることも。反対にキレイにまとまっていると気分が良くなります。並べ方を変えたりカゴを統一したりすると、その効果がテキメン。そういった手間をかけるのも部屋の模様替えと同じです。
参考にしたいこと
背板にクロスを張ったり、棚板に色柄の紙を敷いたりして棚の中を模様替え。モノをきちんと並べて片づけたくなる
タオルのたたみ方を変えたり、カゴを白で統一したり。扉のある棚の中も見た目を整えると、その状態を維持したくなる
棚の中にあるモノを見せるか箱に入れて隠すか。モノがたくさんあっても、キレイに見えるように並べて模様替え
4.見せ場をつくって華やかに
モノを減らす「段捨離(ダンシャリ)」やモノを持たない「ミニマリスト」の暮らし方に関心が集まりました。一方でモノへのこだわりがあったり、好きなモノに囲まれて暮らしたいといったライフスタイルもあったりします。家での過ごし方や価値観によって違いがあるのですが、気持ちよく暮らすために置き物や絵を飾ったりしたいという場合には、片づけることと装飾することとのバランスをとることがポイントになります。
室内に生活用品をいっさい置くことなく装飾がメインであったり、食器や鍋などを見せながら使えるようにしたり、書類ボックスを置くコーナーとフォトフレームを飾るコーナーを分けたりして、心地よさを調節するといったやり方があります。いずれにしても飾る場所を美しく整えて、見せ場を意識的に創り出すようにしましょう。
参考にしたいこと
よく使う道具と器を並べるコーナーを設けて、そこにハーブなどの鉢植えを加えるとわが家らしい温かいムードが漂う
窓辺にキャンドルを並べて北欧風に。腰窓にカウンター収納を配置すると、見せ場と片づけ基地とが両立する
壁に飾るものが額縁とは限らない。試験管にグリーンをさして吊るすと新鮮な印象。花や枝などで季節感を楽しんで
ふだんから気にしていても、そのままになってしまうのは誰にでもあることです。どこか一つだけ手を付けてみると、その場の空気が変わってやる気スイッチが入ります。軽い気持ちでちょっとだけトライしてみてくださいね。
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プロフィール
すはらひろこ (住空間デザイナー )
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
