【隙間収納】隙間を使えば片づく!時短で手軽に収納力をアップ

「収納が少ないせいで片づかない」「また使うのだからと、そのへんに出しておいたらモノがどんどん溜まる」「しまうと見つからなくなる」など悩みが尽きませんね。困り果てたらちょっとひと息ついて、「隙間」に着目してみましょう。意外なことに便利な収納場所になるのです。

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目次

「収納が少ないせいで片づかない」「また使うのだからと、そのへんに出しておいたらモノがどんどん溜まる」「しまうと見つからなくなる」など悩みが尽きませんね。困り果てたらちょっとひと息ついて、「隙間」に着目してみましょう。意外なことに便利な収納場所になるのです。

1.死角に片づけてスッキリをキープする

部屋の中を見回してみてください。室内のあちらにもこちらにも隙間が残されているはず。
役に立つように思えない小さな空間なのですが、そこにちょうどよく収まるモノがあるのでは?そんな目線で隙間をチェックしてみましょう。

家具と壁の間、脚付きの家具の下、テーブルの下など、使いみちのなさそうな空間が残っていると思います。ふだんは気に留めていない死角となっているような場所なのですが、片づけるのにちょうどいい場所に変わったりするのです。

床に近い所であれば、可動式の台を隙間に潜らせたり、細長い隙間にはスリムなボックスを入れこんだりすると、使う場所のすぐ近くに収納することができます。

参考にしたいこと

スノコにキャスターを付けて、ソファの下に滑り込ませるだけですぐ片づく。読みかけの雑誌や絵本、パズルなど薄いモノに向いている

テーブルの下で椅子を入れていない空間をスリムなボックスの定位置に。ゴミ箱にしたりテーブルに散らかったモノを一時避難させたりする

キッチンカウンターと冷蔵庫との間に残った隙間にファイルボックスを入れて、コロコロやフロアワイパーを収納。出し入れがラクなので掃除がしやすくなる

2.突っ張り棒でちょっと便利にしまう

隙間を有効に使うために「隙間収納家具」を利用するのが一般的。とはいえ、わずかな隙間でピタリと合う家具がないなんてこともあります。それでも工夫しだいで立派な収納スペースになるのです。

そこで活用したいのが、みなさんお馴染みの突っ張り棒。隙間のような狭いスペースだからこそ、突っ張り棒の良さが活かせます。ネジやドライバーが不要で、思いついたらすぐに設置することができるから、手ごろで扱いやすい道具です。

特に、モノを吊り下げるという機能が優れています。
突っ張りたいスペースに合わせて、ちょうどよい長さのものを見つけたら伸縮を調整して設置。室内で見える所で使うときには、棒の色を白や茶、グレーなど家具に合わせて選びましょう。

参考にしたいこと

テーブルの真裏が収納スペースになる。突っ張り棒を2本渡して、そこに布を取り付けてボックスティッシュの置き場所に。テーブルの上がスッキリと片づくアイディア

吊戸棚下に照明器具が付いているキッチンを見上げると、小さな隙間が残っている。そこに短い棒をセットして、よく使う鍋敷きやクロス、メモ書きセットなどの定位置に

便器の上が空いているなら、そこに突っ張り棒を渡しておくと物入れの代用になる。天井との間に隙間を作ってペーパーを収納。棒が1本あればすぐにできる

3.棚に残った小さなスペースを活用する

片づけるのが上手い人のなかには、戸棚や引き出しにしまうだけではない、もっと手軽なやり方をしていることがあります。

たとえば棚板と棚板の間に隙間があるときには、そこに引っ掛け式のカゴを差し込んだりトレイを入れたりして、空間を無駄なく使うといった方法です。たくさんしまいたいからではなく、ちょっと片づけたいときにサッと入れて置ける場所。そういった発想で隙間を利用するといいのです。

反対に、あえて隙間を作るというアイディアもあります。
たとえば棚にモノを収納するときに、上の方に隙間が空くように背の低いモノを揃えて並べるのです。そこで生まれた隙間にカゴやトレイを置くだけで、棚がもう一段増えたのと同じこと。棚板を加えるといった手間を掛けなくても、すぐに収納力が上がるというわけです。

参考にしたいこと

郵便物や書類をヒョイと隙間に入れたくなるもの。直にいれるのでなくトレイを1枚入れておくだけで、散らからず見直すタイミングを逃さずに済む

棚板に引っ掛けて使えるカゴは手前がオープンなので、ランチョンマットやコースターが出し入れしやすい。引き出し収納よりも使いやすい

棚の脇に残ったスペースは吊り下げ収納にうってつけ。カバンやエプロン、帽子などがサッと片づく。手持ちの棚にフックをつけるだけなので賃貸でもOK

4.扉まわりの余ったスペースにちゃっかり収納する

キッチンや洗面所では、収納扉の裏にフックを付けるというやり方で、上手に使いこなしているかもしれませんね。

さらに、部屋の扉まわりを見直してみるのがおすすめ。中途半端に余っているから使えないと思って、見過ごしていることが多いのです。5センチでも10センチでも扉の横にスペースが残っていたら、吊り下げ収納に使いましょう。

扉の脇にある壁にフックを付けると、カバンや衣類を引っ掛けることができます。廊下からリビングへと入る扉、寝室への扉、トイレの扉などのほか、玄関扉の横にもスペースが残されているかもしれません。片づけ上手な家庭では、そういった隙間を有効に使って、散らからないように工夫されています。
使う頻度の高いモノは、見えない所にしまうよりもはるかに使い勝手がよくなるのです。引っ掛けるだけの簡単なやり方なら、家族も協力しやすくなるので助かりますよ。

参考にしたいこと

扉の脇に残っている、たった5センチの隙間を利用して、家族のカバンを引っ掛ける場所に。帰宅と外出の動線に合っているからラクにできてスムーズ

壁際に扉がついていても、扉の枠があるぶんだけ隙間が残っているはず。扉の上にフックをはめておけばベルトやカバン、上着掛けに利用できる

玄関では折り畳み傘や雨がっぱなどをチョイ掛けしたい。ドア横にある5センチの隙間にフックを取り付けておくと支度と片づけが簡単で便利

実は隙間を上手に利用すれば、使ったらその場で片づく仕組みをつくることができるのです。それが「適材適所」の収納。取り入れやすい道具を使って、今すぐスッキリな暮らしに切り替えましょう。

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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役


共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか

すはらひろこ
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