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- のりこ
「正しい整理収納を教えてもらって、ひとり暮らしが前よりずいぶん快適で楽しくなったんだけれど、「じゃあもし誰かと暮らしていたら?」って考えたら、今のようにうまくできるのか不安になってきちゃった…」
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- さおり
「大丈夫!今まで学んできた「定位置管理」や「使用頻度別収納」など、整理収納のルールはどんな状況でも変わらないものよ。」
- のりこ「そうなんだ!じゃあ大丈夫かな?」
- さおり「でも、それを同居人もきちんと共有していないと、物の在り処がわからなかったり、きちんともとにもどしてくれなかったり…なんてことが。」
- のりこ「うーん、ルールを共有するのって難しそう…。」
- さおり「それじゃあ、今回はまず日用品や書類など、共有物の収納ルールを共有するためのコツを教えるね!」
ルールを共有化するためのポイント
シーン1
日用品の収納〜毎日のように使う日用品のあれこれ〜
■薬の収納

デッドスペースに、突っ張り棒とファイルボックスを組み合わせて収納スペースを作りました。水道の横なので、薬を飲むとき便利な場所です。
- ・デッドスペースの活用
- ・ラベリングをしてわかりやすく

ファイルボックスは1つにつき、1ジャンルにしぼって収納。 外からも中身がわかるよう、表にラべリングしています。

大きなテーマが「薬」というボックスにして、関連する「虫よけ」「マスク」「体温計」「お薬手帳」もこの中が定位置。病院で処方されるお薬も、余ったらここへ。
ジャンルを細かくしすぎず、ある程度幅を広めに設定することで、イレギュラーな物が入ってきたときにもしまい場所に苦労しません。 またこれなら、「虫よけどこにある?」の質問に、「薬のとこ!」とシンプルに答えても十分伝わります。
■文房具の収納

- ・引き出しの中は細かく区切って整理する

引き出しの中は、空き箱やトレーを使って、さらに細かく区分けしています。 初めにきちんと区画整理しておけば、物を使った後も戻しやすいです。

細々した文房具は、引き出せば一目で必要な物が見つかるように、浅い引き出しを使って収納。中身は表にテープでラべリングしておけば、だれが見てもどこになにがあるかわかります。
共有する物にこそ、誰が見てもわかるよう、きちんとラべリングしておきましょう。このひと手間で、探し物の時間も短縮!
シーン2
貴重品の収納〜必要なときにこそ すぐに取り出せるように〜

貴重品や大事なものは、棚の1スペースにまとめて収納。フタつきの箱を、フタと箱に分けそれぞれをトレーにしました。
- ・いざというときに見つけやすい収納

パスポートや年金手帳など、大事なものはまとめてここに。(写真:上)
印鑑や各スペアキーはここに。(写真:下)
「保管しておく」という性質の高い貴重品類は、1か所に集中させておけば、いざというときすぐに見つかりますよ。
シーン3
書類の収納〜家に入ってくる頻度が高い紙ものは 要注意!〜
■郵便物

郵便物には一時保管の場所を用意しておくと、家に入ってきてからの置き場所に困らず、テーブルの上も散らかりません。

- ・ファイルボックスもインデックスでラベリング

一時的に保管しておく書類(給与明細、保険証書など)の収納には、インデックスつきのファイルボックスが便利です。 「給与明細」「車」「税・年金」などのように、1コーナー=1ジャンルに限定しておけば、しまうとき、探すときにも楽です。

クリアポケットを使えば、複数枚あるものをまとめておけます。クリップで留めるより、取り出すときにスッと出せるのでおすすめです。
家に入ってくる書類は、各家庭によって違うもの。 自分の家にはどういう種類のものがどれくらいあって、どのくらいの期間保管すれば良いか、見極めましょう。 辞書のようにインデックスで仕分けておけば、しまうときも処分するときもスムーズです。
- のりこ「収納場所を共有するための工夫がたくさんあって、すごく参考になったよ! どんなアイテムも、グループごとにまとめておくことがポイントなんだね。」
- さおり「そのとおり!物があちこちに散らばっていると、使いたいときに探しにくいわよね。 グループごとにきちんと定位置で管理しておけば、必要な物がどこにあるのかわかりやすいし、わからないときでも「○○のところ!」という風に一言で伝えられるメリットもあるよ。」
- のりこ「なるほどね!これで誰かと一緒に暮らすときにも片付けやすい部屋にできそうな気がする♪」
登場人物
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- さおり
のりこの大学時代の友人で、収納アドバイザーの仕事をしている。 片付けがうまくいかないのりこ宅を、収納によって「人を呼びたくなる部屋」へ変身させるべく立ち上がる。
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- のりこ
春から一人暮らしを始めたばかりのOL。 我が家に友達を呼びたいが、部屋がうまく片付けられず困っている。 収納アドバイザーである友人さおりに助けを求める。
プロフィール

本多 さおり
自身の収納術を友人から評価してもらったことがきっかけで、収納について深く学んでみることに。
2010年 整理収納アドバイザー
2011年 整理収納コンサルタント 取得
暮らしと収納にまつわるブログ
「片付けたくなる部屋作り」更新中