
すっきり、シンプルでありながらぬくもりを感じるインテリア、誰もが使いやすく戻しやすい収納を目指しています。
昔からインテリアが大好きですが、自分の趣味に走りすぎないように、一緒に暮らす家族の居心地の良さを大切に、バランスを意識しています。
柔らかな光に包まれた障子のあるリビング
リビングは引き込み式の障子を採用しました。障子を開けるとウッドデッキへ繋がっているので、実際よりも空間が広く見えます。和のイメージが強くなりすぎないか不安もありましたが、実際は洋室でも違和感を感じることはなく、障子越しの柔らかな光と影に癒され、しみじみと良さを感じています。
掃除がしやすいように、あえてモノは少なめを意識しています。テレビとDVDプレーヤーは壁掛けにしました。ソファはカバーが洗濯機で洗える、IKEAのシ−ヴィクを選びました。窓際に置いたトランポリンは、ジャンプすることが大好きな次女への誕生日プレゼント。アートポスターはアンティエ・ハッシンガーの「Untitled,2003」です。ウンベラータも大きく成長しました。
掃除の手間を少なく、インテリアを楽しむためのマイルールが3つあります。
- 1.壁や天井に飾る。
- 床にものが少ないと掃除がラクになり、掃除したいときにサッと動くことができます。また、壁に掛けたり、天井に吊るすことで、空間に変化と立体感が生まれます。
- 2.模様替えはファブリックで楽しむ。
- クッションカバーやブランケットなどのファブリックなら気軽に短時間で模様替えができるし、面積が大きいのでイメージも変わり、新鮮さもアップします。
- 3.飾る場所を絞る。
- 飾り棚はキッチンカウンター上の1ヶ所だけに。飾る場所を絞ったら、不思議と飾るアイテムも花器中心と絞られてきました。
以前、わが家のインテリアがしっくりこなかったのは、片付けや掃除の前にインテリアに走っていたからだと実感。片づけができるようになり、掃除のやり方も定着してきた今は、飾る雑貨はずいぶんと減ったのに、インテリアの満足度は高くなり、心地いいと感じるようになりました^^。
フレキシブルに活用できる和室スペース
和室は、引き戸を全開にすると、リビングダイニングと一体になる間取りになっていて、今はフリースペースとして活用しています。雨の日は部屋干しスペース、週末はキッズコーナーになります。将来、お仏壇を引き継ぎ、仏間として使うことを想定して、押し入れは仏壇が入る大きさを確保しています。押し入れの片側は次女の学用品&オモチャコーナー。体に障害のある次女でも使いやすいように、ランドセルなどの毎日使う学用品はIKEAのワゴンにまとめています。
キャスターがついているので、移動がラクです。和室があってヨカッタ!!と一番感じる瞬間は、お昼寝をするとき。風通しがよく、夏は他の部屋よりも涼しいので、庭仕事のあとにここでゴロンと寝転がるのが至福のひととき。ちょっと贅沢な癒しの空間になっています。
庭の植物を飾り、季節感あるダイニングに
家にある家具で一番のお気に入りはダイニングチェア。デンマークの巨匠ボーエ・モーエンセンがデザインしたJ49は、華奢ですっきりしたデザインで、洋室はもちろん和室にもなじみます。子どもイスは部屋の雰囲気に合うように、ペイントでリメイクしました。
照明はメンズライクなスチール製のペンダントライトを組み合わせ、あえて違うテイストのミックスを楽しんでいます。
ダイニングを彩ってくれているのが植物たち。庭の花や植物を飾ることで、暮らしに季節を取り入れることを大切にしています。
見た目&機能にこだわったお気に入りのキッチン
新居を建てるとき、キッチンにどうしても取り入れたかったのが白いタイルの壁。シンクやワークトップは掃除のしやすさを重視しましたが、ここは見た目を優先しました。きれいをキープするために毎日のルーティンにタイルの拭き掃除を組み込んでいます。
造り付けのカウンターには、キッチン家電や食材などを収納。キッチン本体はすべて引き出し式で、中を区切って立てる収納にすると、上から見たときに一目で分かり、取り出しやすいです。
キッチン本体の後ろは、扉付きの造り付け収納。食器を始め、無印良品のPPケースやアクリル仕切りスタンドを使って、文房具や家計簿などの家庭事務用品や、本・雑誌を収納しています。リビングダイニングからよく見える位置ですが、扉のおかげでスッキリと隠すことができます。
収納に工夫した、使いやすい生活スペース
工務店オリジナルの造作による洗面カウンターです。下は少しでも広く見せたいことからオープンにしました。正面は鏡張りなので、実際の空間以上に広く明るく感じます。横ニッチ状の収納には夫の洗面用具や娘のヘアゴムを、キャスター付きの収納にはドライヤーやスキンケア用品をしまっています。
洗面所の奥は1.5畳の脱衣所です。誰かが入浴中でも洗面所が使えるように扉がついています。ここには、バス・洗濯用品・掃除用具に加えて、子どもたちの下着を収納しています。洗濯機の横のバーは、ハンガーにかけた洗濯物の一時置き場として活用。洗濯物をハンガーにかけ終わってから、まとめて隣のサービスデッキに干しています。
玄関に入って右側は靴を履いたまま入ることができるウォークスルーのシューズクロークです。ここには家族5人の靴をはじめ、ハンカチやポケットティッシュ、マスクなどの身支度グッズを置いています。忘れ物を取りに戻ったときにも靴を履いたまま取ることができて便利です。
傘はアイアンのタオルハンガーに掛けて収納。省スペースな上に、掃除がしやすくなりました。
DIYで愛着の湧く庭に
夫婦でDIYの庭作りを進めています。ウッドフェンスから始まり、「パスメイト」という型にモルタルを流しこむ小径作り、3年かけてようやく芝生を張り終えました。素人なのでプロのようなきれいな仕上がりではありませんが、手探りしながらひとつひとつ作り上げていく楽しさを知り、庭への愛着が増しました。今後は小屋を造ったり、植栽スペースを増やしていくつもりです。
プロフィール
- Misakiさん(女性/40代)
- 建物の種類:一戸建て
- 間取り:5LDK
- 築年数:4年
- 居住人数:5人
- 好きな家具・雑貨店:アクタス 無印良品 IKEA
- この家の好きなところ:風通しがよく、窓から庭の景色が楽しめるところ 障子越しのやわらかい光
- この家の悩み:庭の手入れが追いつかないところ
- HP:シンプルで心地いい暮らし
編集者コメント
明るい木の色に囲まれ、爽やかな風が吹き抜けるような、スッキリとした印象のお部屋です。障子や和室など、和のテイストを取り入れたシックな雰囲気も素敵です。統一感のあるアイテムが並ぶ様子も美しいですね。
新居の設計は、ご家族の生活スタイルを見つめるところから始まり、必要な場所に必要なものが置ける、効率的な造りになっています。Misakiさんのお部屋は、片付けや掃除がしやすいのが基本。ものによって、見やすくて出し戻しをしやすい工夫がされているのです。インテリアでも、掃除がしやすいことを前提に、自分が管理できる範囲で楽しむようにしていて、ディスプレイの場所を絞りながらも、効果的にMisakiさんのスタイルが表現されています。見た目へのこだわりと生活感とのバランスの良さはお部屋作りに大切なことだと感じました。
家族全員が生活しやすい仕組み作りを日々模索しているMisakiさんの姿勢は、ぜひ見習っていきたいです。今後のお庭作りについても、ますます楽しみにしています。