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ポメラニアンの歴史・特徴・性格・しつけ

ここでは、ポメラニアンを飼うために知っておきたい、ポメラニアンの歴史から体の特徴など基本的な知識をご紹介します。

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目次

1.ポメラニアンの歴史・特徴

ポメラニアンは、ふわふわの被毛と愛くるしい表情が魅力的な小型犬です。柴犬カットと呼ばれる可愛いトリミングスタイルの流行も相まって人気を集めています。

ポメラニアンの歴史

ポメラニアンの先祖は現在もソリ犬として活躍するサモエドです。サモエドはイエイヌの原種のひとつで、ロシア北部に古くから存在する先住民族のサモエードたちが3000年以上に渡って飼育してきました。ソリを曳き、番犬や狩猟の仕事に従事してきた彼らは欧州にもたらされ、バルト海に面したドイツとポーランドの間に広がるポメラニア地方で活躍したことからポメラニアンと呼ばれるようになりました。

サモエド

ポメラニア地方で発展したサモエドの子孫をひとまとめにジャーマンスピッツと称していますが、数種類あるサイズごとにそれぞれ名称がつけられ、現在のポメラニアンの基礎となったのが3番目に大きいジャーマン・ミッテル・スピッツで19世紀にイギリスに渡って小型化され10kg前後の体重は4~6kgと半分の大きさになりました。小型化後はジャーマン・クライン・スピッッツと呼ばれ、ヴィクトリアン・ポメラニアンの異名もあります。

ポメラニアンが犬種として確立したのはビクトリア女王の功績によるものです。イギリス王室には代々愛犬家が多く、特にビクトリア女王は熱心な愛犬家として知られています。女王は欧州各地から毛色の異なるポメラニアンを導入し、自身の犬舎で品種改良や被毛カラーのバリエーションを増やすなどポメラニアンの発展に寄与しました。

日本では昭和40年代の高度成長期頃から人気に火がつきブリーディングの知識もない一般人も繁殖に加わったため、紙のように脆い骨格・ペーパーボーンと呼ばれる弱い個体や、サイズのバラつき、また近親交配によって性格面に問題のある個体が多数生み出されてしまいました。

現在では動物愛護管理法が改正され、法令に従わなかった場合の罰則も強化されましたので、素人が簡単に営利目的で犬を飼育することが難しくなっています。今後は優良ブリーダーによる、さらなる犬種の向上と安定を期待したいですね。

ポメラニアンの特徴

ポメラニアンは小型化された今も牧羊犬だった当時の気質は残っており、身体は小さくとも勇敢で、とても活動的です。飼い主家族の子どもや一緒に飼われている猫やウサギ、小鳥などに対する保護意欲もあり、危険から守ろうとします。愛想は悪くないものの、他者や他犬への関心は低い方で、飼い主と一緒に過ごすことを好みます。

<サイズ>

体重1.8~2.3kg
体高20cm±2cm
数値はもちろんのこと、見た目のバランスも重要です。

祖先が中型犬であったことから、まれに規定サイズを超えて大きくなる個体も出ます。ショーでは失格とされ、繁殖に用いませんが、家庭犬として飼うには、なんら問題ありません。

近年レアカラーとともに登場したのがティーカップサイズのポメラニアンです。 犬は祖先のオオカミ同様、変異を起こしやすい動物で、他の動物に比べ環境に応じて体のサイズや被毛を変化させる早さが群を抜いています。しかしながら生き物として健康に生きていけるサイズには上限と下限があります。 その下限サイズを超えてしまったのがティーカップサイズなので、どうしても健康面に不安要素が入ります。 可愛さ、希少さに心を奪われがちですが、健康な犬種の存続にも関心を持って頂き、子犬を求める際には信用と実績のあるブリーダーを選んでください。

被毛カラー

最初は白一色だったポメラニアンも品種改良に伴い、現在ではカラーバリエーションの豊富な犬種としても知られています。ほぼすべての単色と2色以上ならブラックアンドタン、パーティーカラー、ブリンドルがあります。流行犬になると、珍しい毛色にどうしても注目が集まってしまい、レアカラーと呼ばれるような変わった毛色が登場します。マールと呼ばれる大理石模様は非公認であり、遺伝的に良い結果をもたらさないので交配には配慮が必要です。

ポメラニアンのライフサイクル

子犬期…
小さくて可憐な子犬は見ていて飽きませんが、まだ疲れやすく、よく眠ります。 眠っている間は構わないよう、サークルやケージは落ち着ける場所に設置しましょう。 ワクチンの抗体がつくまでは不特定の犬との接触や排泄に利用されるような不衛生な場所は避けてください。抱っこで構わないので外の景色や色んなものを見せてあげましょう。

歯の生え変わり時期には色んな物をかじります。小型犬なので被害は軽微ですが、電気コードや中毒を起こす植物など危険なものもあります。噛ませないよう専用のおもちゃを用意しましょう。手を使ってじゃれさせるのも好ましくありません。甘噛みでも手を噛むことを許すと噛み癖になり矯正に苦労します。

成犬期…
被毛も豊かになり美しい外観となります。 だいたい1歳過ぎくらいの体重がその子の理想体重と言われていますので、 記録して今後の健康管理に役立てましょう 小型犬の麻酔は大型犬に比べてリスクが高いため、避妊、去勢を行うなら若くて体力のあるうちが好ましいです。

高齢期…
ポメラニアンには20歳を迎えるご長寿さんも珍しくありません。大型小型を問わず長寿犬の共通点には歯が丈夫で抜けずに残っていることが 挙げられます。歯石がつかないよう、若い頃からドライフード主体の食生活がおすすめです。近年ではライフステージ別のドライフードが手に入りますので、年をとったからと柔らかいものばかり与えないようにしましょう。よく噛むことも健康に役立ちます。

2.ポメラニアンのお手入れ・しつけ

お手入れ

ポメラニアンはダブルコートと言って、やや粗めのオーバーコートとふっくらとしたアンダーコートに覆われています。

アンダーコートは密生していますので、ブラシや櫛が地肌まで届きにくいです。おおざっぱなブラッシングで済ませてしまうと毛玉ができてしまい、硬く絡まるとほぐすのが困難になります。よく毛をかき分けて、しっかりブラッシングしてあげましょう。

換毛期には小型犬とは思えないくらいの抜け毛が発生します。専用のブラシで梅雨になる前に古い毛を取り除きましょう。公園や河川敷などでブラッシングをしているオーナーさんを見かけますが、公共マナーとして取り除いた毛は必ず集めて持ち帰ってください。

入浴は被毛の手触りが悪くなったら。1~2ヶ月に1回程度で充分です。過度のシャンプーは皮脂を取り過ぎ、被毛を痛める原因となります。

ノミやダニがついた場合も過剰なシャンプーは不要です。ノミ取りシャンプーで完全な除去は期待できません。空気を含みやすいアンダーコートにノミが潜り込んで難を逃れ、被毛が乾くとともに再び吸血活動が始まってしまいます。滴下式の薬品と居住空間の清掃で対処しましょう。

耳の周囲の毛量が多いため、立ち耳であっても蒸れやすく、手入れを怠ると外耳炎などのトラブルを引き起こします。 普段から匂いや耳垢の色に変化がないかチェックしましょう。

歯周病のケアも定期的に行いましょう。歯磨き効果のあるスナックや、おもちゃを利用し、歯石がつかないようにしてください。子犬の頃から歯ブラシに慣らしておくのも良いでしょう。

涙やけは目の表面を潤した涙がうまく鼻涙管を通って排出されないために溢れてしまい、酸化して変色を起こした状態です。 鼻涙管が狭くなる閉塞症の他、逆さまつげや瞼の内反でも涙が多くなりますので気になったら病院で診てもらいましょう。

しつけ

ポメラニアンは賢く、飼い主が何を望んでいるかを読み取る能力に長けています。まずは簡単なお座り・待てなどの服従訓練を始め、生活のルールを順次教えていきましょう。 かつては牧羊犬や番犬だったこともあり、感覚が鋭敏で正体が分からないものに対して吠えることがあります。新聞や郵便のバイクなど、警戒が不要なものには吠えないよう教えていかないと僅かな音に対しても過敏になり、ご近所トラブルに発展するおそれがあります。音の正体を見せて犬に情報を与えることも試してみてください。 可愛いからと安易に要求を受け入れると主従関係が逆転し、気に入らないことがあると歯を当てるなど高圧的に振る舞うようになります。小型犬は噛みつかれても怪我が軽いことから矯正を軽視されがちですが、増長すると犬との生活が楽しめなくなります。悪い芽は早く摘んでおきましょう。しつけに失敗し、どうしてもうまくいかない場合はプロの手を借りることも検討しましょう。

3.ポメラニアンの健康・安全管理

ポメラニアンには犬種の宿命のような遺伝性疾患はありませんが、被毛にボリュームがあるため、高温多湿の時期は皮膚病などに注意が必要です。

体高が低いため、夏場は地面の照り返しを受けて熱中症に罹りやすいので散歩の時間は早朝か夜間にしましょう。わずかな時間であっても車の中に待たせておくのは厳禁です。

冬場は室内であれば寒さに対する過剰な配慮は不要です。暖かい敷物やハウス型のベッドを用意してあげましょう。定期的な健康診断と予防ワクチンは必ず受けましょう。

室内飼育であってもフィラリア感染は起こります。蚊が活動を始める気温15℃を超えたら予防薬の準備をしましょう。

高齢になると白内障で目が白く濁り視力が衰えてきます。生活空間で避けにくいものがあれば、置き場所を変え、段差にはスロープ、ぶつかりそうな柱などにクッション材を取り付けると怪我の予防になります。

毛量が多いので皮下にできた腫瘍などに気づかないことがあります。 ブラッシングしながら体表面をよくチェックしてください。 良性なことが多いですが、高齢犬は脂肪の塊の脂肪腫が出来やすく、メス犬の発症例が多いです。塊を掴んで動くようであれば、ただの脂肪の塊ですが、肥大すると生活に支障が出ますので、吸引もしくは切開にて除去します。皮下組織に癒着している場合は悪性が疑われます。早めに受診しましょう。

脂肪腫

1日の大半を眠って過ごしますが、無気力な状態は認知症を発症しやすくなります。おやつやおもちゃを使って簡単なゲームを楽しんだり、気分転換や日光浴を兼ねて外へ連れて行ってあげましょう。ゆっくりでも歩かせ、疲れたら抱っこやカートで対応しましょう。

おやつ当てゲーム

安全管理

体が小さいので、存在に気がつかず踏まれてしまうことがあります。混雑した場所では必ず抱くか、キャリーやカートを利用しましょう。

高い所からの飛び降りや落下で骨折しやすく、無理な運動で膝蓋骨脱臼を起こすこともあります。スキップをするような歩きをしたり脚に触れたとたん悲鳴をあげる場合は早めに診察を受けましょう。

可愛いので盗難に遭うケースもあります。お店の外に繋いで待たせていたり、庭で遊ばせている間に連れ去られるなどの事例がありますので、目は決して離さないようにしてください。盗難犬が見つかっても、自分の犬であることが証明できないと返還されないことがあります。カメラで鼻紋や目の光彩を撮影しておいたり、DNA鑑定用に毛をひと束保管しておくのも良いでしょう。

災害など不測の事態で迷子になることもあります。首輪には記名かネームタグ、マイクロチップの装着も検討してください。

散歩の際は頚椎に負担がかからないハーネスがオススメです。

ライター:R・Yamamoto

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