
我が家は、犬と子供と季節で動いています。
犬が病気になれば、犬中心のインテリアへ。子供の成長にも合わせてインテリアは変化します。季節を感じながらの生活も大切にしています。
リビングダイニングに面したウッドデッキでは、夏はタープを出して友達と焼き肉を楽しんだり、窓を開放しダイニングテーブルをつなげて、家族と誕生パーティを開いたりしました。
庭に常設のテーブルを作ってからは、天気のいい日に食事をしたり、庭をリビングやダイニングのように使っています。
インテリアの脇役に、夏咲いたアジサイのドライを飾り、冬場室内に取り込んでいた植物に花が咲けばリビング中央に置く。 拾ってきた枝は、DIYで作ったソファーの横に付けて照明を吊るしたり、オーナメントを下げて飾ってみたりしました。
日が短い時期になるとLEDキャンドルを点灯。ソファーをフカフカのファブリックでいっぱいにし、暖炉風にレンガで囲ったストーブにも火を点けます。犬たちとぬくぬく過ごす幸せをかみしめます。
中学生に上がった子供の家庭学習が身に着くまではリビングで勉強をさせようと、庭向きのカウンターを勉強机にしたり、ダイニングテーブルを窓際に移動し、その一角で勉強したり、色々試しました。勉強道具をひとまとめに出来る移動式のワゴンも作りました。
すっかり自習が定着した頃、子供部屋に教科書を置く本棚を作りました。
ダイニング横には元々壁があったんですが、「これがなかったらどんなに明るいだろう」と思い、ある日家族を送り出した後に自分で取ることにしました。
でも、最初から全開にはしませんでした。当時、我が家にはもう一匹の大事な子がおり、認知症になって歩けなくなったので、その奥の部屋を私と犬達の寝室にしました。ダイニングから光と風を取り込めるようにパンチボードで仕切りました。カーテンのない1階のため、夜電気を点けても丸見えにならないように山小屋のテントのように寝る場所を囲いました。
まだ歩けた頃にはリビングスペースで過ごせるようにしていました。足が滑らないようにカーペットを敷き詰め、どこかに迷い込んで動けなくなってしまわないように周りを囲いました。
症状が進み寝たきりになると、介護ベッドを作りました。キャスターを付け、いつも私の横に置きました。両親と庭で焼き肉をした時も、昼間はみんなで日光浴し、寒い季節には一緒にストーブの前で温まり、夜は一緒のベッドで寝ました。まさにその子が生活の中心でした。
その子を看取った後は、パンチボードを外し、寝室はダイニングと一続きのアトリエになりました。犬達の様子もすぐにわかります。 最近ではパソコンテーブルを壁に取り付け、くつろぐ犬達を眺めながら作業をしています。
家族、とりわけ犬との暮らしがメインの我が家は、犬達がインテリアの中心でもあるのです。
プロフィール
- ■ともさん(女性/40代/モノヅクリ)
- ■建物の種類:一戸建て
- ■間取り:3LDK
- ■築年数:10年
- ■居住人数:3人
- ■好きな家具・雑貨店:UNICO
- ■この家の好きなところ:庭と一続きになるリビング・ダイニング
- ■この家の悩み:玄関、脱衣所の収納
- ■HP:DOG共和国
編集者コメント
2匹の犬達と暮らすともさんのお部屋です。 木を基調にした温かさのある住まい。レンガを積んで作った暖炉風ストーブや木の枝を使ったナチュラルテイストなランプなど、手作りのぬくもりに満ちたインテリアになっています。常にともさんの傍にいるワンちゃん達が本当にリラックスし、ゆったりと過ごす姿がかわいらしいです。
犬達も含めて家族全員が暮らしやすいインテリアを一番に考えているともさん。壁を抜いたり、ソファなど大掛かりな木製家具を作り上げ、レイアウト変更も自在に行う行動力に感心しました。ウッドデッキも素敵な憩の場になっていますね。
犬の介護の時には、寝る場所を変えたり、危険のないようリビングに囲いを付けたり、いつでも身近に感じられるようキャスター付きのベッドを作ったり、まさにワンちゃん達との生活が中心で、それがそのままお部屋作りにも反映していたそうです。最期までそばにいてくれたともさんご家族の愛情は、きっとたくさん伝わったことでしょうね。
大切な家族、そしてワンちゃん達と共にある暮らしを、これからも楽しんでくださいね。