ぽかぽかと暖かい春になり、いよいよ衣替えの季節になりました。ひと冬お世話になったお気に入りのセーターやマフラーなど、しっかりお手入れして来冬までしまっておきましょう。冬物衣類や小物はボリュームがあり、いざしまうとなると苦労するものです。正しいお手入れの仕方と、上手な収納方法についてお伝えします。
- STEP1 冬物衣類の洗い方
- STEP2 かさばる衣類のたたみ方
- STEP3 カビ・虫食いを防ぐ上手なしまい方
STEP1 冬物衣類の洗い方
まずは冬物の洗い方から。クリーニングに出すとかなりの出費になりますので、できれば自分で洗いたいものです。
セーター
ウール製品が多いセーターは、まず洗濯表示を確認します。「手洗イ」「洗濯機」のマークがついていれば、自宅で洗えます。
「手洗イ」マークがついているもの
汚れが目立つ箇所には、洗濯洗剤を直接つけて、軽くたたいて前処理をしましょう。そしてやさしく押し洗いをして汚れを落とします。水温30℃を超えるとセーターが伸びたり、縮んだりするので30℃以下を守るようにしましょう。

「洗濯機」マークがついているもの
デリケートな衣類でも「洗濯機」マークがついていれば、洗濯機で洗えるという場合があります。洗うときは、水流表示に注意しましょう。 洗濯機に「弱」と書いてある場合は、洗濯機の弱水流コースを選択しましょう。(「手洗いコース」や「ドライコース」も該当。) 数字は、水温の上限を表しています。この表記の場合は、洗濯液の温度30℃を限度として、洗濯機の弱水流コースを選択しましょう。

いずれのマークがついているにせよ、セーターはとてもデリケートな衣類です。洗濯の際には、次のことに注意して洗いましょう。
- 1.洗剤はアルカリ洗剤ではなく中性洗剤を使う
- 2.基本は手洗い、洗濯機を使うときはネットにきちんとたたんで入れる
- 3.仕上げに柔軟剤を使って静電気を防止する
- 4.お湯ではなく水洗いする
洗濯後も注意が必要です。まず、洗ったあとはきちんと形を整えて型崩れを防ぎます。 直射日光で変色する場合があるので、陰で平干しして繊維が伸びないようにしましょう。
コート
実は、コートも市販のおしゃれ着洗い用洗剤を使って自宅で洗うことができます。次のような手順で、やさしく丁寧に洗いましょう。
- 1.襟そでなどが汚れていたら、手で予洗いして汚れを落としておく。
- 2.コートを裏返しにし、たたんでネットに入れる。
- 3.洗濯機で洗う場合は、手洗いコースなど弱水流で洗う。手洗い・洗濯機どちらも脱水しすぎないように気をつける。
- 4.脱水したらすぐに形を整える。ハンガーにかけるなどして陰干しする。
小物(マフラー、手袋、ニット帽)
次に小物類(マフラー、手袋、ニット帽)の洗い方です。ここではマフラーの洗い方についてご紹介しますが、手袋や帽子もマフラーと同様の手順で手軽に洗うことができます。素材によって洗い方が異なるので注意しながら洗いましょう。
アクリル
アクリルは化学繊維のため比較的丈夫です。ご自宅でも手軽に洗うことが出来ます。
- 1.洗濯ネットにたたんで入れ、洗濯機の弱水流コースを選択し洗う。
- 2.干すときは重みで型くずれしないよう、竿に広くかけ陰干しをする。
ウール・カシミヤ
洗濯表示にドライマーク※1がついていればご自宅で洗えますが、ついていない場合はクリーニングに出すことをおすすめします。ご自宅で洗う場合は次のような手順で手洗いしましょう。

- 1.洗面器に水を入れ、そこに洗剤を注ぎよく混ぜる。
- 2.15〜30分つけ置きする。それ以上放置すると素材を傷めるので時間を守り、優しく押し洗いをして、洗剤が完全に取れるまでしっかり洗い落す。
- 3.脱水は、タオルに挟んで水分を取ればOK。
- 4.干すときはアクリル同様、重みで型くずれしないよう、竿に広くかけ陰干しをする。
STEP2 かさばる衣類のたたみ方
上手に洗濯ができたら、今度は収納です。冬物収納はかさばるものが多いので、いかに小さく収納するかがコツになります。
セーター
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1. まず、セーターの背中側を手前にして置きます。
セーターをたたむ時、後ろ身ごろにA4サイズの紙を縦に置き、紙を包むようにセーターを折ると、大きさが揃い収まりやすくなります。 -
2. 左右の袖と脇を縦に揃えます。
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3. 収納サイズに合わせて、三つ折りもしくは二つ折りにします。
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4. 完成。たたんだセーターは重ねてしまってもよいですし、立ててしまうこともできます。
たたんだセーターは中身が見えるクリアケースに入れると便利です。何が入っているのか一目で分かりますし、積み重ねて置けば場所も取りません。サイズも豊富なので、部屋に合わせてセレクトできるのも魅力。デッドスペースになりがちな押入れ下にも置きやすいです。
コート
コートは吊るして収納する人が多いと思いますが、場所をとるのでオフシーズンは素材によってはたたんでしまいましょう。 具体的には、シワになりやすいレーヨンは基本的に吊るしておいた方がよいですがウールやポリエステルはシワになりにくいので、たたんでしまいましょう。
たたみ方のコツ
たたみ方のポイントは、タオルを使って型崩れを防ぐこと。ボタンを外して前身ごろを手前側にして置いたら、形が崩れやすい肩の部分にハンドタオルを入れて形を整えます。あとはセーターをたたむ要領と同じです。
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STEP3 カビ・虫食いを防ぐ上手なしまい方
冬物を収納する際によくあるのが、「虫が食ってしまった!」という失敗。きれいに洗濯してからしまったのに、いざ翌冬になって出してみたら穴が空いていた・・・という経験はきっと誰にもあるでしょう。また、高温多湿の夏を乗り切れずにカビてしまうこともあります。冬物を収納するときの、虫食いやカビ対策はとても重要です。
虫食い対策
防虫対策としては、防虫剤を使うのが一般的です。ただし、正しく使えていない人が意外と多く「置いているのになぜか虫がついてしまう」という人も少なくありません。引き出しを頻繁に開け閉めしたり、蓋がしっかりしまっていなかったりすると、薬剤が収納ケースの外に漏れ出てしまい、防虫効果が発揮できなくなってしまいます。衣類を収納するときは、しっかり密閉できるケースなどを使うことをおすすめします。
カビ対策
カビを防ぐには、まずカビのエサになってしまう衣類の汚れをしまう前にしっかり落とします。そして、一番重要なのは、湿気をコントロールすること。湿度が70%〜80%になるとカビが生えるといわれています。衣類をカビから守るにはいくつかコツがあります。
- 1.湿気は下の方にたまるので、湿気に弱い衣類は高いところにしまう
- 2.除湿剤を置く
- 3.押入れやクローゼットはサーキュレーターや扇風機などで定期的に風通しをする
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まとめ
お気に入りの衣類や小物は、何年も身につけたいもの。そのためにはお手入れと収納が大事です。自宅では洗えないと思いがちな冬物も、コツをおさえれば自宅で手軽に洗濯することができます。また、収納のポイントはコンパクトにしまって、虫とカビ対策をしっかりすること。洗濯と収納のコツをおさえて、お気に入りの服と長く楽しみましょう。