
自分を家にあわせるのではなく、家を自分にあわせる!
をコンセプトに、好きなものに囲まれつつ、合理的でストレスフリーなおうちを目指しています!笑
造りつけの本棚はクリアwax仕上げでナチュラルな色目にしました。お気に入りの本やコレクションしているカゴなどをディスプレイしています。秋には落ち葉をつないだオーナメントなど、季節を感じられるものも取り入れるようにしています。
無垢の栃の木のテーブルは娘の1才のバースデイプレゼントに、材木屋さんでオリジナルで制作したもの。手描きの図面を持ちこんでカットしてもらい、やすりがけに通いました。折り紙したり絵を描いたり、大きくなってからはそこで勉強したり。何にでも使える、長く使える、みんなで使える、そんなテーブルをと考えました。
夜は琉球ガラスのペンダントライトの下、オトナ仕様に!このライトは光が入ると海の中にいるような不思議な模様が天井に描かれて、とっても落ち着きます。
grafのソファは店頭イベントのオークションで手に入れたもの。下が空いているからお掃除しやすく、ホコリもたまらない!
本棚の横には、娘のおもちゃエリアがあります。おもちゃが一望できる上、オープンで取り出しやすく、しまいやすい。遊びたくなる楽しい雰囲気に。でもインテリアにもなじむように。こんな条件で、ベンチやワイン箱などを使って作りました。
クリスマスにパパサンタさんが届けてくれた小さなキッチンは、材木屋さんでいろいろと教えてもらいながら、使いやすい高さであること、つまみや蛇口が回ることなどにこだわって作りました。娘がとっても嬉しそうだったので、がんばった甲斐がありました。くまのぬいぐるみも手作りです。
キッチンの収納は、使いやすい&しまいやすいを一番に考えました。「いつも出しっぱなしにしてしまう場所」=「収納場所」だったら、何のストレスもなく片付けられるはず! メーカーは下がササッと掃除できる、TOYOKITCHENを選びました。収納のサイドの壁には天井までの黒板を。買い物メモや家族への伝言、友達が来る時はウェルカムボードなど、いろいろ使えて便利です。ナチュラルな色目の中に黒色があると空間が締まってみえる効果もあります。
引出し式の食器収納は、腰をかがめずにしまえて便利です。ごみ箱もカウンター下にぴったり収まるようにしました。蓋つきのカゴにはスーパーの袋を収納。キッチン後ろの収納棚の壁はシンプルな白のタイル貼りです。NYの地下鉄の駅構内で使われている、通称「サブウェイタイル」に惹かれて、同じようなものを探しました。
元はシャイニーなグレーだったキッチン裏は、シャープな感じが気にいらなくて板を貼ってみました。ここに棚を付けて本でも置こうかと考え中です。
一目惚れしたキッチンと食卓の上の照明は、無垢の真鍮でできています。内側は鍛金という仕上げで、ひとつひとつ人の手でたたいているんだそう。光の反射がきれいです。
毎日使うテーブルクロスは、がしがし洗えるように厚めの帆布で作りました。濃い色だとワインやトマトソースをこぼしてもシミが目立ちません!
ここは「服の部屋」兼、娘のおひるね部屋。
服収納についての条件は、適当に放り込んでも収まる、収納量を必要に応じて増やせる、洗う・干す・しまうをワンフロアでできるように家族全員の衣類を1部屋に集結すること。そこで、かなりのスペースを割いて1階に「服の部屋」を作りました。
収納は全部IKEA。引きだしの1段1段が大きいのであちこち開けなくても選びやすいし、しかも上にちょっと隙間があるから適当に詰めても閉まる。機能重視です。
バッグや帽子をかけられるフックは、好きで集めていた流木を壁に打ち込んで作りました。自然の素材がひとつあると雰囲気がだいぶ変わりますねー。
カーテンは白い余り生地をつぎはぎしてパッチワークにしてみました。素材はリネン、コットン、厚手、薄手などごちゃまぜですが生地によって光の通り方が違ってきれいです。
我が家は洗面所とトイレが一緒。広々して掃除しやすい!
こだわったのはプラスチックの洗濯機パンをなくすこと。埃がたまるし、掃除しにくいし、なんとかならないのかとごねて、床に直接排水できるものを探してもらいました。
洗濯機をかさ上げしないといけないけど、足下がすっきりして掃除しやすい!
床は、「冬寒いよ…」の意見を押し切ってタイルにしたので、水はねも気にならないし、ぞうきんでざざーっと拭けてお掃除ストレスが解消されました!
帽子やストールを掛けたフックは、神戸にあるお気に入りの古道具店で購入。ベースの木のゆがみ具合や、フック金具の雰囲気がいいかんじ! 玄関入ってすぐの場所なので、出がけに必要なものがいろいろかけられて便利です。
新築祝いにいただいたELLY KISHIMOTO のビジュアルブックがかわいかったので、額装して2階の廊下に並べました。1階から見上げたらちょうど見える位置です。
雑誌の切り抜きやかわいい生地は、額装するだけで立派になるのでおすすめです。
2階手すりの安全対策は、いかにも子供ガード!!っていうのは避けたいなーといろいろ考え、ロープで柵をつけました。ナイロンのロープをジグザグにかけただけ。かなりテンションかけてるのと横桟に接してるところはインシュロックでがっちり固定してるので横ずれもせず意外と頑丈です。柵と一体化して見えるようなロープを選んだから見た目もそんなに損なわず、ジグザグのラインもちょっとかわいいかなと自画自賛。
下の隙間はカットしてもらった板に、アクセントで穴をあけ、ペンキで白く塗ってこれもインシュロックで固定しています。
玄関の足元は、ひとつひとつ石を並べて作ってもらいました。
表札は外灯にがぽっとはまるように自分で図面を書いて鉄板やさんにお願いしました。サビ止めを塗ってグレーのままにするか迷っていたけど結局サビさせることに。人の手で作ったものに自然の効果が加わってなんだか味わい深くなりました。
家でも道具でも、時間が経つほど味が出るっていうものが好きです。建ってすぐより、10年後20年後の方が素敵になる、そんな家にしたいなー。もちろんそこに住むヒトもね・・・
少しずつ改造しているお庭もまだ発展途上。家づくりはまだまだ続きます。
プロフィール
- ■shimiyuccoさん(女性/30代/グラフィックデザイン)
- ■建物の種類:一戸建て
- ■間取り:3LDK
- ■築年数:2年
- ■居住人数:3人
- ■好きな家具・雑貨店:graf/ヨーガンレール
- ■この家の好きなところ:大きな本棚/床板
- ■この家の悩み:山の手なので坂道がきついこと。
- ■HP:SHIMI HOME
編集者コメント
木の色や照明使いにぬくもりを感じる、shimiyuccoさんのお部屋です。リビングの壁に備え付けられた大きな本棚が印象的。お子さんのために作ったテーブルや小さなおままごとキッチンも、素朴なあたたかさを感じます。また、拾い集めた葉っぱのオーナメントを飾ったり、白い布だけのパッチワークカーテンを作ったり、流木を帽子掛けにしてみたり、思いついたアイデアをササッと取り入れるところに、shimiyuccoさんのインテリアに対する柔軟さや楽しみ方がうかがえます。
「片付けやすいこと」にこだわっているのもポイント。キッチンやクローゼット、パウダールームなど、それぞれ間取りや家具・家電選びなどがしっかりと考えられています。決してきっちりしすぎているわけではなく、いかに掃除や収納がしやすいかという視点からなので、ストレスなく、お部屋を美しく保てるようになっているのです。
また、階段手すりに張ったロープも、お子さんの安全対策なのに、オシャレなインテリアのひとつのよう。キッチンに付けられた黒板も便利さと個性を出しています。それぞれ実用性を兼ねながら「インテリア」として成り立っているところがスゴイなぁと思うのです。
好きなものと暮らしやすさの共存。改善や工夫を楽しむこと。shimiyuccoさんのお部屋作り、ぜひぜひ参考にしていきたいです。