ユーズドの良さを大切にした心地良い空間づくり

今回は、築26年の家を北欧風にリノベーションしたうっち〜さんのお部屋を紹介します。広々したLDKに、真っ白で現代的なキッチンとヴィンテージの家具。モダンさとレトロさを併せ持つインテリアというのが第一印象です。

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目次

    栗・桜・梨の木に囲まれた築26年の家を北欧風にリノベーションしました。家具や雑貨はユーズドが多く、この家も含めて、古くても味のあるものが、主人も私も好きです。
    家の中のどの場所に居ても落ち着けるような、居心地の良い空間を意識しています。

    以前アパートに住んでいたとき、部屋が明るい雰囲気になるようにと購入したラグ。我が家のインテリアは、このラグの5色(白、黒、緑、茶、オレンジ)に統一するようにしています。GE290の3シーターとイージーチェアーも、ラグの中の色に合わせたグリーン系と茶系にしました。

    空間を広く使いたかったのでリビングテーブルは購入せず、3段式のトリオネストテーブルをサイドボード横に置いています。状況に合わせて、横に2、3個並べたり、らせん状にしたり、1個ずつ置いたり、組み合わせて使っています。

    リノベーションするにあたり、26年前のものをそのまま残してもらったものが沢山あります。その中で特に良い雰囲気を出しているのが、梁・柱です。長年この家を支えてきて、まだまだもつ丈夫な柱たち。研磨をして色を塗ってもらったら、とてもいい味わいがでてきました。

    階段横の梁は、必要な柱を抜いた代わりに入れた鉄骨です。我が家に猫はいませんが、キャットウォークな感じのこの梁がなんとなく好きです。手すり代わりにもなるし、ちょっとしたお気に入りの場所なのでした。

    キッチン・ダイニング・リビングは一続きの空間に設計してもらいました。
    北欧ヴィンテージショップで購入したダイニングテーブル。家の中心となる大事な存在でもあります。デンマーク製、チーク素材、エクステンションが付いたタイプです。
    エクステンションは主人のこだわ?!で、日々の二人の食事は勿論のこと、お友達や家族、お客様がいらした時も、テーブルを広げればここがおもてなしの場となり、楽しいひと時の場となります。
    照明はPH Kontrast(オレンジ)です。

    今キッチンのある場所は、元々は床の間や仏壇のある8畳の和室でした。我が家は日当たりがすごく良いとは言えないのですが、部屋の仕切りの壁をぶち抜き、天井を高くし、壁や造作収納が白くなっただけでかなり明るい空間になりました。

    収納は一部を除いては取っ手がないプッシュオープン式にし、スッキリと見えるようにしました。上段は引き出し式、下段は扉式になっています。

    リノベーションの際、浴室(脱衣所)と洗濯機置き場と洗面台はそれぞれ独立させることにこだわりました。来客時に、浴室や洗濯機や洗濯物が目に入らないようにしたかったのです。
    レトロな作りが好きな私は、洗面台下は剥き出しの配管にして、あえて収納を希望しませんでした。過去に住んでいた住宅で、キッチンシンク下や洗面台下収納の湿気に悩まされた経験があったのも、理由の一つです。また床が見える分、開放的で広く見えるような気がするのと、椅子に座ると足が中に入ること、ゴミ箱を飛び出さずに洗面下に置けることなども考慮しました。
    常に目線のいく洗面フロアなので、清潔感とちょっとした季節感を心掛けようと思っています。

    玄関では、北欧ヴィンテージのウォールユニットを下駄箱として使っています。材質はローズウッドで、リノベーションの時に、ウォールユニットや靴の重さを考えて、壁の補強をしてもらっています。
    姿見は60年代デンマーク製の壁掛け式ミラー。こちらもローズウッド素材です。自分達が使っていくことで、更に味のあるヴィンテージミラーになっていけばよいなぁと思っています♪

    ジブリ映画に出てくる森みたいと言われ、鬱蒼とした傾斜15度くらいあった庭。ガーデンデザイナーさんにお願いして、庭のリノベーションもしました。我が家の自然を上手に、そして壊さぬよう工夫して下さいました。
    階段のリノベーションはDIYで、ステップには枕木を、コンクリートの壁には色を塗った木材を打ち付けて、ちょっとレトロというかウッディな感じをイメージしてみました。
    初めての庭で分からないことだらけですが、色々とお勉強してもっともっと素敵なお庭になるようにしていきたいなぁ♪と思っています。

    プロフィール

    • ■うっち〜さん(女性/30代/兼業主婦)
    • ■建物の種類:一戸建て
    • ■間取り:(3LDK)
    • ■築年数:28年(リノベーション後居住2年)
    • ■居住人数:2人
    • ■好きな家具・雑貨店:Hans.J.Wegnerの家具・北欧ヴィンテージショップ
    • ■この家の好きなところ:間仕切りの少ない、開放的な空間
    • ■この家の悩み:28年前のままの3重サッシの窓。開けづらく、冬は寒い。
    • ■HP:暮らしのノート

    編集者コメント

    今回は、築26年の家を北欧風にリノベーションしたうっち〜さんのお部屋を紹介します。

    広々したLDKに、真っ白で現代的なキッチンとヴィンテージの家具。モダンさとレトロさを併せ持つインテリアというのが第一印象です。リノベーションの際にあえて残したという天井の梁が、全体の統一感をつくり出しているのでしょうか。古いのに新しい、そんな魅力を感じます。ボーダー柄のラグの色を基本カラーにしている点もポイントですね。

    うっち〜さんのお部屋を眺めていると、古いものの持つ良さを改めて感じます。また今風のインテリアにどう組み合わせるか、とても参考になりました。たとえば配管をむき出しにした洗面台は、レトロなデザインが新鮮に感じますし、選んだ理由にも納得!「この洗面台いいなぁ…」と個人的にすっかり気に入ってしまいました。

    ほかにもリビングのネストテーブル、ウォールユニットの下駄箱など、既成のスタイルにとらわれず、暮らしやすさや使いやすさ、感性を大切にしているところがたくさん見られます。シンプルでありながらこだわりが詰まった、見どころいっぱいのお部屋でした。

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