手作りのやさしさにあふれた雑貨屋風インテリア

今回は仕事場を兼ねた住居に暮らす、布作家amamさんのお部屋を紹介します。「理想は雑貨屋さん」との言葉どおり、室内はamamさんの感性に響く大切な物であふれています。まるでお部屋全体がamamさんのディスプレイスペースのようです。

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目次

    漆の落ち着いた茶色、繊細なガラス、古時計、ドライフラワー、古書。どれも古くて愛おしい飾りモノばかりです。
    すぐにお部屋に馴染んでくれる優れモノばかりなので、私のアイデアは尽きることがありません。
    理想のインテリアは、雑貨屋さん。
    よく動き回る娘の行動スペースも考えながら、半年に一度は模様替えをしています。
    まだまだ未完成。でも、これだ!と思える部屋を作り上げるまでが、私にはとても幸せな時間です。

    リビングは17畳ありますが、形が変わっている上、コンセントも位置が悪いなどあまり使い勝手が良くないので、部屋作りはとても悩みました。
    結局、リビングを私の作業場と二つに分けることで落ち着きました。
    部屋は狭くなりましたが、使用目的をはっきりさせたことで住みやすい空間作りができました。

    照明は家族で作りました。電球は裸のままにし、ビーズを飾りつけたカバーは塩水につけて色を落としてあります。
    置き時計の隣にあるガラスケースは、古い床材を使用して作ったものです。存在感があるのでディスプレイを一番楽しめるスペースかもしれません。

    キッチンは使い勝手を重視しました。あまり動かずに物が取れるよう、小さくまとめてあります。カウンターと調味料棚も家族の手作りです。
    ダイニングテーブルは、お客様が来ても使いやすい配置にしてあります。

    ベランダはちょっとした息抜きについ出てしまう場所。
    本当に狭いベランダなので、ココはベランダガーデニングの専用スペースです。新しい芽を見つける度に嬉しくなってしまいます。

    玄関から入ってすぐに私の作業場があります。
    どんどん道具が増えて今ではこのボリュームです。ここに居る時間が一番長いので、ちょっと遊び心のある場所作りを心がけています。
    風船と布地とのりで作った照明は、雑誌に紹介されていた作り方を真似して材料をオリジナルのものにしました。
    ミシン台の下の小分け引き出しは、古材を使って作ったものです。

    玄関が楽しければおうちに帰ってくるのも嬉しいと思い、新しく買った雑貨はまずこの場所に飾ります。
    我が家は掃き掃除をするのですが、お掃除道具のホウキやチリトリもディスプレイとして飾っています。

    トイレはお掃除の事を考えてシンプルに。
    でもドライフラワーを飾ったりしてディスプレイにはこだわりました。
    壁にはアンティークの写真立てを使って、娘の写真を飾っています。

    プロフィール

    ■amamさん(女性/20代/布作家)
    ■建物の種類:賃貸マンション
    ■間取り:2LDK
    ■築年数:30年
    ■居住人数:3人
    ■好きな家具・雑貨店:Wood Work AMA、ben:chi
    ■この家の好きなところ:ナチュラルでありながら渋みを感じ、手作り家具や雑貨で日々変化があるところ。
    ■この家の悩み:以前は事務所だった為、特殊な間取りが困りもの。

    編集者コメント

    今回は仕事場を兼ねた住居に暮らす、布作家amamさんのお部屋を紹介します。
    「理想は雑貨屋さん」との言葉どおり、室内はamamさんの感性に響く大切な物であふれています。まるでお部屋全体がamamさんのディスプレイスペースのようです。
    キッチン&ダイニングも、いわゆる見せる収納。ごく普通の生活雑貨も愛おしさを感じさせます。
    そんな多くの物が並ぶお部屋にやさしい統一感を与えているのは、手作り照明の存在でしょう。華奢で繊細なつくりのライトカバーから広がる光は、温かな空気感を放ち、古い雑貨や手作りの家具などに新たな魅力を与えています。
    気軽に出られるベランダガーデニングも素敵ですね。マンション住まいだからこそ、自然を身近に感じる工夫は大切なことだと思いました。
    お部屋にあるものはすべて、amamさんの創作意欲をかきたてる源なのでしょう。好きなものに囲まれているから、また新たに好きなものやアイデアが生まれる。こんなサイクルこそインテリアを楽しむ上で理想ではないでしょうか。

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