「収納スペースの測り方〜基本編〜」で、収納スペースの測り方の基本編をご紹介しました。
今回は、押入れとクローゼットの測り方をご紹介します。
測る場所や測り方を間違えると、収納ケースが入らなくなったり、ケースが入っても、引き出しが引き出せなくなってしまいます。
ポイントを抑えて、しっかり測って下さい。
押入れの測り方
押入れの幅は1間で、180cmぐらいと思っている人が多いのではないでしょうか?
しかし、押入れの種類には「京間」「中京間」「江戸間」などがあり、それぞれサイズが異なります。
押入れに収納グッズを設置する時は、必ず測ることが重要です。
正確に測るための、注意ポイントをご紹介します!
1. 収納スペースに突っ張り棒を渡す場合
押入れの壁と壁の間を測る
ふすまを全部とり外し、開口部の左右の壁から壁までを測ります。 メジャーを敷居や中段に沿わせて伸ばすと正確に測れます。
2. 引き出しケースを設置する場合
実際の開口部を測る
メジャーの先端を柱に当て、閉まっている戸の内側までを測ります。
左右の幅が異なることもあるので、左右必ず分けて測ります。
メジャーを敷居に沿わせて伸ばすと、正確に測れます。
注意ポイント!
開口部を測るときに、間違って、中の壁から測ると、実際の間口より広くなってしまいます。
そのサイズにあわせて引き出しケースを用意すると、引き出しが柱にぶつかり、開かなくなってしまいます。必ず、柱から測りましょう!
3. 奥行を測る
押入れの奥にある、雑巾ずりの手前にメジャーを当て、敷居の内側までを測ります。
注意ポイント!
奥の壁から測ってしまうと、雑巾ずりの分、約2cmを含んでしまうので気をつけましょう!雑巾ずりにはケースは載せられません。
奥の壁からの寸法に合わせて収納ケースを入れると、ふすまが閉められないことになります・・・。
4. 上段・下段の高さを測る
上段の高さは中棚の面から長押の下端までを垂直に測ります。
下段の高さは中棚の下端までを測ります。測るときは、メジャーを横の柱に沿わせて伸ばします。
注意ポイント!
中棚の裏は、表から見るよりも高くなっています。下段の高さを測るとき、ここの高さも測ってしまい、ぴったりサイズの収納ケースを買っても入りません。
ケースを斜めにして何とかこのスペースに入れても、引き出しは中棚にぶつかって引き出せなくなります!
クローゼットの測り方
壁から壁、天井から床といった単純な測り方は失敗の元です。
折り戸、開き戸ともに、片方の扉を開けて、折り戸の厚みなどに注意して測りましょう。
1. 開口部の間口を測る
戸を閉めたまま幅を測ると、戸の厚みを見落としてしまいます。 必ず片方の扉を開けた状態で、メジャーをレールの溝と平行にして床をあてて測ります。
折り戸タイプの場合は、折り戸の厚み分の誤差が生じます。
必ず開いて採寸しましょう!
開き戸タイプの場合は、蝶番の出っ張りに気をつけて測ります。
2. 奥行を測る
折り戸タイプの場合、扉を開くと扉の端がクローゼットの中に、少し入り込んでしまうものがあります。 クローゼットの縁の角材から開いた扉の端までを測ります。
ワンポイントアドバイス!
クローゼットの両サイドの壁面や、収納ケースを入れた後にできるデッドスペースに吊るすのがオススメ!ワイシャツや小物類の収納に最適です!
開き戸タイプのクローゼットの両脇の壁面に吊るすとよいです!
折れ戸や引き戸の裏には使えないので気をつけてくださいね!
また、折り戸開き戸ともに、片方の戸を開けただけで、物を取り出せると便利です!
開口部を測るときは、片方の戸だけを開けて測ります。