【クローゼット】散らかる!乱れる!クローゼット収納の片付けテク
洋服(衣類)というのは「脱いで選んで着替えて洗ってしまう」のが当たり前。ところが、そのパターンを毎日繰り返すと、クローゼットが片付かなくなります。きちんと収納したくてもハンガーに掛けたり、たたんだりするのも手間がかかるので放り出したくなるのでは?そういった厄介な洋服収納を、スッキリ解消するテクニックをご紹介します。
1.ハンガー掛けの収納量を増やすテク
ハンガーは、同じメーカーで同じ形のモノを揃えて並べるのがオススメ。パイプに吊るすフックの長さが揃っていると、服の肩先がデコボコせずに一列にきちんと並ぶので、選びやすくて見た目にも整然として気持ちがいいものです。1着でも多くしまいたいというときには、型崩れしやすいコートやジャケットだけは厚みのあるハンガーを使って、それ以外のシャツ類には薄いハンガーにしてもいいでしょう。
さらに収納量を増やしたいときには、服同志の肩の位置が重ならないように、高さをずらして吊り下げる方法があります。その際に、手持ちのリボンを利用してパイプに掛けて輪っか状に結んで使うと、吊り下げる高さの調節がしやすくて簡単です。
★参考にしたいこと
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- フックの高さとハンガーの幅が同じものを使って、吊るす方向を揃えると選びやすい。
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- リボンの色を替えて目印にしてもいい(撮影のためにリボンが見えるよう間隔をあけている状態)。
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- パイプをもう1本吊り下げて2段にすると収納量が倍増する。上にトップス、下にボトムスを掛けたり、上を大人用で下を子ども用にしたりする手もある。
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2.洋服収納を劇的に増やすテク
服をハンガー掛けにすることのメリットは、洗濯した後にそのまましまえるといった手軽さにあります。ただし、衣類のなかにはハンガーに掛けにくいものもあるのでは?ローゲージのニットやセーター、ハンガーから滑り落ちてしまう素材のブラウスは、たたんだほうがしまいやすくなります。
また、服をたくさん掛けられるようにとテクニックを駆使しても、ハンガーパイプの長さが足りなくて困ったりします。そういったときには、たたむ方法を取り入れるしかありません。たたむのが面倒だったり苦手だったりしても、カットソーやTシャツ、ポロシャツなどカジュアルな衣類であれば、たたみ方に神経を配らなくてもOK。ざっくりとたたんでおけばいいのです。
そのときのポイントは、同じくらいの大きさになるようにたたんでおくこと。そうすれば、引き出し、棚、カゴなど、収納用品の形式が違ってもまとまりがつきます。実は、たたむ収納を取り入れることで収納量がグンとアップするのです。ジーンズやコットンパンツなどもパンツハンガーを使わずにたたんで収納しましょう。
★参考にしたいこと
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- 棚にしまうときには直置きではなく、カゴやバスケットを利用。分類がしやすく入れ物ごとに出し入れできる。
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- 引き出しには立てて収納。本の収納と同じくブックエンドで横倒しを予防するといい。
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- A4サイズのレタートレイが紳士用シャツにジャストサイズ。紙の大きさが、たたむときの大きさの目安になる。
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3.高い位置にある収納を使いこなすテク
家に備え付けられているクローゼットには、ハンガーパイプの上部に棚が設置されているのが一般的。その棚の高さは自分の背丈よりも上にあって、手が届きにくい位置にあることが殆どです。そのため普段よく着る衣類は、ハンガーパイプのある高さから下のスペースに収納することになります。
そこで、上部にある棚には使用頻度の低いモノをしまいます。たとえば、季節外の衣類や冠婚葬祭用の服飾小物、レジャー用品など、収納ケースを使って必要に応じて出し入れできるように整理整頓。高い場所にしまうことを考えると、不織布や布製の軽いもので、持ち手に手を掛けて引き出しやすい形状の収納ケースがオススメです。季節の寝具をしまいたいときにも、上部の棚を利用すると便利。そのためには踏み台が必需品です。
★参考にしたいこと
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- 底板があったり、枠が補強されていたりする収納ケースを選ぶと出し入れがしやすい。
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- 収納ケースにフタがあると積み重ねができて埃よけになる。
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- 折りたためる踏み台を備えておくと、使わないときに隙間に収まる。
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4.脱いだ服が山盛りになるのを防ぐテク
脱いだら洗濯するといった衣類をクローゼットにしまうことがないので、その場合には散らかることがありません。一方で、明日は着ないけれどまた着たいモノ、繰り返し着るモノというのはどうしていますか?
洗濯した服と一緒に引き出しや棚にしまうといったことには、抵抗を感じるのではないでしょうか。部屋のどこかに置くことがあったり、クローゼットの空いた場所に置いたりしているかもしれません。すると、数着の衣類が積みあがって困ることがあります。
そういった一時的に置いておきたい衣類については、カゴを使ってまとめておきましょう。衣類の量に応じた大きさであったり、積み重ねておけるカゴを選んだりすると、部屋の中でもクローゼット内でも対応できます。
★参考にしたいこと
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- キャスターの付いたカゴがあると、部屋の中で移動ができて邪魔にならない。
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- クローゼットの中で使っている、引き出しや棚の上にカゴを置いて目立たないように収納してもいい。
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- 寝間着や部屋着を脱いだらカゴに入れるだけで部屋がサッと片付く。子ども部屋でも実践しやすい。
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脱いだあとの衣類を片付けるということも、クローゼット収納に欠かせません。また、服が増えないようにと気遣っていても、いつの間にかクローゼットが満杯に。数を減らすことも必要ですが、これまでのしまい方を見直して切り替えてみましょう。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
