【年末年始】 片付くシステムで年末年始をすっきり暮らす方法
散らかりやすい部屋は今年で卒業!「しまわなくてもいい」ラクに片付くシステムを取り入れて、やりたいことに打ち込みましょう。年末の慌ただしさから解放されますよ。
1.置きっぱなし予防はフックやスタンドで
私たちの生活パターンを観察してみると、置きっぱなしになりやすいタイミングというのがあります。それは帰宅したときに、何気なくやっているいつもの習慣。手に持っていたカバ ン、買い物袋などを床にヒョイと置く。そして、脱いだ服や帽子を椅子とかソファに、置いたままにしたりしていませんか?
こうしてモノを置きっぱなしにすると、そこが定位置化して次から次へとモノが溜まり始めます。とは言え、戸棚の中にその都度しまうというのは、ハードルが上がってしまいます。毎日繰り返す、こうした習慣にはもっと気軽にできる方法が必要です。
たとえば、壁掛けフックに引っ掛けるとか、コートスダンドに吊り下げるといったやり方はいかがでしょう。掛けたり吊るしたりするだけの動作なら、家族も面倒がらずにやってくれるはず。玄関や廊下の壁を使ったり、リビングダイニングの片隅にスタンドを置いたりして、帰宅したらすぐできるようにしておくのがおススメです。
- ★今すぐできること
- ・モノが置いたままになりやすい場所をチェックする
・携帯電話や鍵、財布のような小物にはお盆か小さなカゴを使って置き場所を決める
・壁掛けフックを取り付ける
・壁に傷をつけたくない場合は、床と天井を使った突っ張り棒でネットを取り付けるかコートスタンドを使う

カバン用と上着用の2段使い(左)
ドア用フックには帽子や軽いカバンを掛けて(右)
2.スティック掃除機は隙間でスタンバイ
忙しくしているときに、まとまった時間がとれなくてイライラすることはありませんか?
外出する用事や雑事に追われて、家事が思うようにはかどらないといった日もあることでしょう。家事というのは、ある程度まとまった時間を必要とする仕事です。そして、先延ばしにしにくいことでもあります。
たとえば、炊事は家族の食事の時間に合わせてタイミングが決まってきます。洗濯は、干して収納するまでの行程を考えると、中途半端な時間に取りかかることはなさそうです。では、掃除はどうでしょうか。
掃除機掛けに限定してみると、午前中に済ませるというケースや、朝と夕方の2回に分けるといったケースなど、パターンがいくつかあるかもしれません。近ごろは、ロボット掃除機を使って外出中に済ませることもできるようになりました。また、スティック掃除機で軽く床掃除といったことも可能です。手軽に使える小型で場所をとらない掃除機は、ちょっとした隙間を置き場所にして、その日の都合に合わせて家事の負担を減らしましょう。
- ★今すぐできること
- ・これから購入する場合は、部屋に置いてあってもいい色を選ぶ
・スティック掃除機の置き場所をチェックする
・スティック掃除機が充電できるようにコンセントの位置を確認する
・家具と壁の間や物入れの空きスペースなど、使えそうな隙間を見つける

トイレ奥の細いスペース(左)や、物入れの手前に空いた薄いスペース(右)でスタンバイ
3.散らかってもすぐ片付くボックスにIN
床や家具の上にモノが置いたままになっていると、掃除をするときに、散らかったモノを片付けることから始めなければなりません。一つや二つ程度のモノならまだしも、家族が集まる部屋では、家族それぞれが使ってあちこちにモノが散らばっていることも。それが毎度のこととなればストレスが膨れ上がります。
雑誌、ボードゲーム、パズル、ぬいぐるみといった子どもたちのモノでも、引き出しや棚にキチンと並べておけるといいのですが、それでは子どもに片付けてもらうのが難しくなってしまいます。そこで、利用したいのがボックスやカゴのような入れ物。中に入れるだけでいいのなら、簡単に手早く片付けることができます。たった一人で何もかも片付けようとしなくても、家族ができるやり方を取り入れて気持ちに余裕がもてるといいですね。
- ★今すぐできること
- ・カゴやボックスを買う前に、家にある箱や袋を使って片付け方を試してみる
・部屋の中でも使えるボックスやカゴを選ぶ
・積み重ねて置くとしたらふた付きを選ぶ
・入れ物の中を見せたくない場合はふた付きにするか、布で目隠しをする
・子どもでも使えるように、入れ物の大きさと重さを考慮する

子ども用には色付きのカゴ(上)
フタをすればスツールになるボックスがあると便利(下)
4.プチ掃除の道具を吊るしてササッときれいに
まとめてやろうとすると手間がかかって面倒になるのは、片付けと掃除の共通点。家事の合間に、ちょっとだけ手を付けておくと、モノも汚れも溜めずに済むのです。そうと分かっていても、なかなか実行できないから困るのですが、掃除の場合は小さな道具を活用すると上手くいきます。
たとえば、ダイニングテーブルの近くにプチ掃除のセットをカゴに入れてスタンバイ。小さなハケとちり取りを吊るしておくのもいい手です。テーブルの端とか下のほうなら目立ちません。食事のあととか作業のあとなど、モノを片付けるついでに汚れを取り除いておくと、ふだんの掃除がラクになりますよ。
洗面所、浴室といった水廻りも、プチ掃除をしたい場所。でも、水廻りで使う道具は濡れた状態になるので、あとの始末に困るのです。床に置いたりプラカゴに入れたりしておくと、カビやヌメリが気になります。清潔にするための道具が、衛生的ではないというのは困りもの。そこで一つのやり方として、道具を吊るして水切りしながら片付けておくのはいかがでしょう。いつ目にしてもサッパリとして見えるよう、道具をホワイトに統一しておくと素敵です。
- ★今すぐできること
- ・小さなハケを用意してダイニングテーブルで使ってみる
・テーブルに引っ掛けることができる場合は、そのグッズを見つける
・引っ掛ける場所がないときには、小さなカゴを使って、ハケとミニモップとダスターを入れたプチ掃除セットを用意する
・水廻りで使える吊り下げグッズを見つける
・浴室内にあるタオル掛けを使って吊り下げてみる

テーブルではバッグハンガーを利用(左)
浴室では子どもの入浴用おもちゃも吊り下げて(右)
片付く仕組みづくりは、じっくり時間をかけてやらなくていいところが魅力。散らかりや汚れが目立たないうちに、自然ときれいな状態が維持できますよ。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
