【タオル】 怠りがちなタオルなど布もの収納の4ポイント
イギリスで使うハンカチは鼻をかむときのためだとか。外国の映画でそんな場面を見たことがありますね。日本では手を洗ったときや汗をかいたときに使う習慣があるせいか、どのお宅に伺ってもタオルをはじめ手拭いなど布ものが多いのです。そして、意外と整理整頓に苦労している様子。今回は、私たちがよく使う布ものについて収納ポイントをご紹介します。
1.タオルのしまい方
贈答や粗品として頂くことが多いせいでしょうか、タオルや手拭いをたくさん持っている家庭が多いようです。今まさに使っているものから、箱に入れたまま数年を経過したものまであって、なかには段ボールにぎっしりと詰め込まれていたりします。そのうえ、温泉旅館に泊まったときのタオルや手拭いまで持ち帰っていて、ますます増える一方です。
でも、粗品や旅館のものは名称が印刷されているので、たとえ家で使うとしても実際には使いにくいのではないでしょうか。そもそも、手拭いは雑巾にして最後まで使い切るとものだと言われています。タオルも同じように消耗品。使用感が落ちてきたら新品に交換して、いつでも気持ちよく使えるようにしたいものです。
タオルも手拭いも、使いきるというサイクルに合った収納することをおススメします。たとえば、いま使用中のものと交換用に保管しておくものとが区別できるようにすること。また、タオルの必要枚数を割り出しておくのもおススメです。毎日洗濯するなら、家族一人につき予備が1枚あればいいといった具合に枚数を決めて、そのための収納場所を確保します。洗顔と入浴で使うタオルは洗面所に、トイレの手拭きはトイレ内かその近くにといったように、収納スペースの条件も頭に入れてしまい方を決めましょう。

巻いたタオルをファイルボックスで収納。スペースに合わせて積み重ねても、立てて置いてもOK

玄関、寝室、LDからすぐに行けるマンションの洗面所では、布ものをまとめて収納するという手もある
- ★今すぐできること
- ・箱に入れたままで、すでに変色してしまったタオルは雑巾として使い捨てる
・肌触りが悪くなったタオルは雑巾にして、新しいタオルと交換する
・1か所にまとめるか、各所に分散するか、タオルをしまう場所を考える
2.ハンカチのしまい方
街や店舗にあるトイレには、手を洗った後にハンカチがなくてもすむような設備がついていることが殆どです。そのためハンカチを持っていないという人もいるようですが、それとは反対に、必ず持ち歩いているという人は何枚も所有しています。そして、ひと口にハンカチと言っても、サイズや色柄に違いがありタオル素材のものもあるわけです。ある女性は、引き出し一段ぶんがハンカチだけで埋まっていました。タオルと同様に、いただいたものがあったり、集めるのが楽しかったりといった事情も絡んできます。
ハンカチはたたむことで小さくすることができるので、スペースをとるようなことはないのですが、すぐに使えるようにしまうことが大切です。枚数が少なければ積み重ねてもいいのですが、上から順番に使っていかないというのなら、小さなカゴを使って立てて収納すると取り出しやすくなります。置き場所としては、身支度する所に近いクローゼットの引き出しケースの中、出掛ける直前にカバンに入れるなら玄関といった具合に、持ち忘れない所を選びましょう。

大きさと素材別に分けて向きを変えてしまっておくとひと目で分かる

よく使うハンカチはカゴに入れて部屋に出しておくのもいい。
持ち忘れの予防になる
- ★今すぐできること
- ・たくさん持っているなら、色あせやシミなどがあるものは乾拭き雑巾として使い捨てる
・大きさと素材で分けてケースの中にきちんと入れる
・市販のケースの代用品として、お菓子が入っていた丈夫な空箱を利用する
3.ランチョンマット・テーブルクロスのしまい方
食事やティータイムのときに、ランチョンマットを使っているという家庭が多いのではないでしょうか。なかでも、布製のものはプラスチックや木製のものとは違って、たたんだり巻いたりすることで、収納場所に合わせてサイズを調節できます。また、テーブル全体を覆うテーブルクロスに比べると、必要なときにサッと出して使えるので便利です。
こういった布ものは、季節やテーブルコーディネートに合わせて、家族用と来客用、そして子ども用とで使い分けができるように、何種類か揃えておくと食卓の演出が楽しくなりますね。そのためには、ダイニングに近い場所を選ぶのがベスト。大きなテーブルクロスは、たたんでから棚や引き出しケース、あるいはカゴに入れて収納しましょう。ランチョンマットは、かさ張らないので小さなカゴか引き出しがあると便利。普段よくつかうものは、食器棚などの棚を利用して、引っ掛けて使うミニラックも重宝します。そこにコースターと一緒にまとめておくのもいい手です。

浅い引き出しを使って、巻いたランチョンマトを収納。出し入れしやすくてGOOD

引っ掛けラックでスペースを有効利用して一緒にあると便利なものも近くに収納
- ★今すぐできること
- ・テーブルの近くに収納できる場所を用意する
・無理にしまわななくてもカゴを使って見せる収納を試してみる
・食器棚や戸棚の空きスペースに引っ掛けラックを付けて利用する
4.布巾・雑巾のしまい方
イギリスや北欧などでデザインされたティータオルは、1枚の布として眺めてもきれいな柄が楽しめます。食器を拭くときはもちろんのこと、焼きたてのパンを包んでカゴに入れてテーブルに出したり、ピクニックのお弁当を包んだりなど、色々な用途に使えて便利です。フックがついているので、キッチンに吊るしてインテリアの一部にするなど、ティータオルは私たちの暮らしに定着してきています。
また、キッチンで使う布ものとしては従来の台布巾、おしぼり用タオル。子どものいる家庭では、食事のときに口を拭くミニタオルがダイニングにあるのではないでしょうか。さらに、掃除用具のある場所には雑巾もあります。そんなふうに家の中を見渡してみると、日常よく使う布ものが意外に思えるくらい多いようです。
こうした布もの収納には、使う場所の近くが最適。古くなったタオルやTシャツをカットして雑巾にするときにも、まとめておくための入れ物を用意しておきたいところ。買い物した時の紙袋やボックスティッシュの空き箱を再利用したりして、しまう場所と容量をきちんと決めておきましょう。雑巾であっても、お菓子入れに使うようなガラス瓶に入れて、キッチンや洗面所に出しておくと、すぐに使えて見た目にも素敵です。

しまっておくだけではもったいない。吊るすと可愛いティータオルは見せて収納

手のひらサイズにカットした雑巾は、見せる収納で。プチ掃除用としてすぐ取り出せる
- ★今すぐできること
- ・キッチン収納、ダイニングの収納、洗面所収納、トイレ収納、廊下収納の中にある布ものを点検して入れ物に整理整頓する
・空き箱、空き缶、紙袋を再利用して入れ物を用意する
・持っているのに使っていないカゴ、ガラス瓶があれば入れ物として活用する
ペーパータオルを使うよりも、エコにつながる日常の布もの。つい増えてしまいがちですが、いつでもすぐに気持ちよく使えるように、上手に整理収納しましょう。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
