【湿気対策】湿気を寄せ付けないカラっとサッパリ収納のコツ

ジメっとした空気を肌で感じる梅雨時は不快に感じる日がありますが、問題は気分だけではありません。カビやダニが繁殖しやすいのは、水廻りばかりか収納も。とは言え、やみくもに湿気対策をする必要はありません。ポイントを押さえて快適な収納環境を作りましょう。

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目次

    【湿気対策】湿気を寄せ付けないカラっとサッパリ収納のコツ

    ジメっとした空気を肌で感じる梅雨時は不快に感じる日がありますが、問題は気分だけではありません。カビやダニが繁殖しやすいのは、水廻りばかりか収納も。とは言え、やみくもに湿気対策をする必要はありません。ポイントを押さえて快適な収納環境を作りましょう。

    1. 1:収納は八分目
    2. 2:収納に風通し
    3. 3:家具と壁に隙間
    4. 4:しまう前に

    1.収納は八分目

    スペースが空いていると無駄に思えて、収納内にモノをたくさん詰め込んでしまいがち。すると、クローゼットであれば洋服がシワになり、食器棚ではお皿が欠け、吊戸棚から落下したモノが壊れるなど、強引にしまうと良いことはありません。さらに、衛生面でのリスクが高くなります。

    モノを詰め込んだ状態では掃除が行き届かないので、どうしても汚れが溜まります。そして、湿度の高い季節に入ると、湿気を含んだ埃がカビやダニの温床に。糸くずや毛髪、食品のかすなどが増殖の元になります。まずは収納内を整理して、空気の通り道を作りましょう。しまってあるモノ同士の間が少しあくくらいを目安に、収納量を減らします。しまってあるモノを全部出して使っていないモノを処分するのもいい手です。そのついでに収納内の掃除もしておくと安心です。

    ★今すぐできること
    ・食器を一段ぶんずつ取り出して棚を拭く
    ・下駄箱から一段ぶんずつ靴を出して棚を拭く
    ・たためる服を引き出しにしまって吊るす服を減らす
    薄い夏服はたくさん吊るせるけれど、八分目程度になるよう分量に余裕を持たせて

    薄い夏服はたくさん吊るせるけれど、八分目程度になるよう分量に余裕を持たせて

    2.収納に風通し

    しまってあるモノを減らしても、閉め切った状態のままでは湿気が溜まりやすく、カビやダニの発生を助長してしまいます。収納用の除湿剤として、使用場所に合わせてシート状や袋状、吊り下げタイプ、置き型などが市販されています。置き型のもので液体が貯まるタイプは、倒れないように注意。取り換えの目安は商品の説明書に従って、交換してください。ただし除湿剤があるからと言って安心してはいけません。

    梅雨どきでも晴れ間を見つけて風を通しましょう。そのためには風が通りやすい隙間を設けます。押入れでは、床と壁をスノコで囲って隙間を作っておくと効果的。そして襖を中央に寄せて、風の入り口と出口を作ります。短時間に乾燥させたいときには、扇風機を置いて送風。クローゼットや下駄箱、物入れなども同様に、扉を開け放って風を通します。さらにタンスの引き出しも開放しておきましょう。

    ★今すぐできること
    ・防虫剤、除湿剤の状態を点検する
    ・収納の扉を開放して風通しをする
    ・収納の扉をふさいでいる家具や持ち物を移動させる
    使う機会の少ない客布団は日に干してからしまい直して

    使う機会の少ない客布団は日に干してからしまい直して

    3.家具と壁に隙間

    洋服ダンスや食器棚など、壁を背にして置いてある家具の裏も湿気がこもりやすい場所。壁と家具との間に少し空間を作っておくと有効です。目安は掃除機のノズルが入るくらい。そうすれば、掃除しやすいので埃も溜まりにくくなります。

    ベッド下を収納スペースとして使っている場合も、湿気が溜まりやすいので、マットレスと収納の間でカビが発生しているかもしれません。また、ベッドの下は掃除がしにくいため、ダニが繁殖しやすくなります。しまったままにしないで、収納ケースや引き出しなどをいったん取り出して、ベッド下にも風を通して掃除をしましょう。

    近ごろは部屋干しをする家庭が増えています。濡れた洗濯物があることで、収納内の湿度が上がりますので、除湿が欠かせません。エアコンのドライ運転をするときには、収納の扉を開け放つことで扇風機での送風以上の効果が期待できます。和室で干す時には押入れの除湿を忘れずに。エアコンのない玄関や納戸などでは、除湿機を置いて湿度を下げましょう。

    ★今すぐできること
    ・家具と壁の間にたまっている埃を取り除く
    ・マットレスを念入りに掃除する
    ・カーテンレールを使って部屋干しするのをやめる
    家具と壁に隙間

    4.しまう前に

    1日履いた靴は足の汗で蒸れた状態になっています。脱いですぐに下駄箱にしまうのはカビ発生の原因に。しまう前に靴の湿気を飛ばして、ついでにホコリや汚れをブラシで落としておきましょう。お手入れをしておくことで、下駄箱の中にカビの胞子を持ち込むリスクが減少します。乾かすことを口実にして、ずっと出したままにならないように、一晩を目安にして下駄箱に戻しましょう。

    また、今日来た服にも、空中に浮遊しているカビの胞子が付いているかもしれません。上着などはすぐにクローゼットにしまわずに、埃を払って湿気を飛ばしてからにしましょう。一時掛け用の定位置を作って、吊るしておくのがおススメ。ドア用のフックなどを使うと簡単です。

    ★今すぐできること
    ・靴の湿気を飛ばすために仮置きできる場所を決める
    ・服の湿気を飛ばせるように一時的に吊るせる場所を決める
    ・洋服用のブラシを用意する
    書類用のトレイを使って玄関で仮置きしてもいい

    書類用のトレイを使って玄関で仮置きしてもいい

    梅雨時は低気圧のせいで血流やリンパのめぐりが悪くなり、体調を崩しやすいそうです。室内や収納の中も私たちの身体と同じように、高温多湿な日が続くと状態が悪化しやすくなります。天気の良い日は積極的に風を通して、空気の流れを良くしましょう。


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    プロフィール
    すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
    一級建築士、インテリアコーディネーター
    株式会社アビタ・クエスト代表取締役


    共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
    総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
    著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
    『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
    ほか

    すはらひろこ
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