【湿気対策】スッキリ収納は湿気が気になる水廻りから

梅雨時から夏場にかけて、毎日のように湿度が高くてジメジメ。臭いやカビなど衛生面に気を使う時期なので、いつもより念入りに掃除したいという人が多いと思います。そこで、湿気が溜まりやすい水廻りを中心に、手入れのしやすい収納法をご紹介しましょう。

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目次

    【湿気対策】スッキリ収納は湿気が気になる水廻りから

    梅雨時から夏場にかけて、毎日のように湿度が高くてジメジメ。臭いやカビなど衛生面に気を使う時期なので、いつもより念入りに掃除したいという人が多いと思います。そこで、湿気が溜まりやすい水廻りを中心に、手入れのしやすい収納法をご紹介しましょう。

    1. 1:流しの下は立体活用で隙間を空けて
    2. 2:洗面台下でのストックを減らす
    3. 3:洗濯機上を使って床置きをなくす
    4. 4:入浴用品は吊るして水切り

    1.流しの下は立体活用で隙間を空けて

    キッチンには、調理道具をはじめ食器や食品などがいろいろあり、清潔に保ちたい場所です。なかでも、流しの下にある収納は給排水のパイプがあって、そこには温水も冷水も流れているので温湿度の変化が起こります。また、洗い終わったボウルをきちんと拭いても、わずかに水気が残っているかもしれません。

    料理をしているときには、道具を出したりしまったりするので、収納の中の換気が自然とできるのですが、閉め切りになっている時間は意外と長いのです。すると、収納内に湿気がこもってしまいがち。使わない時間を利用して、収納の扉を開けて風を通して乾燥させましょう。

    その際に風がまんべんなく通るように、収納内の密度を下げておくのが理想です。開き扉タイプの収納では、中に組み立てのラックを入れて2〜3層に置けるようにします。すると、鍋やボウルが置いてあっても適度な隙間ができるので、風が通るようになり出し入れする時にも便利です。引き出し式の場合には、積み重ねる数を減らしたり、立てて入れたりするなど、詰め込まないようにしましょう。

    ★今すぐできること
    ・洗剤一式は収納ケースにまとめておく
    ・収納ケースを選ぶ時には洗える素材のものにする
    ・米びつは流しの下にしまわないようにする
    ・流しの下でお米を保管する場合は1〜2週間で食べきれる分量にする
    収納内の幅、高さ、奥行きを測ってからラックを選びたい

    収納内の幅、高さ、奥行きを測ってからラックを選びたい

    2:洗面台下でのストックを減らす

    洗面所はスペースが限られているので、洗面台の下というのは貴重な収納場所です。ところが、キッチンの流しの下と同じように給排水のパイプがあって、湿気がこもりやすい場所でもあります。また、浴室の隣にあるため、湯気の影響を受けやすいので、さらに気を使いたい所です。

    洗面台下にしまってあるモノのほとんどが、シャンプーやボディソープ、洗濯洗剤などの詰め替えパックをはじめ、歯ブラシ、歯磨きチューブ、入浴剤といったストック品です。その他には、タオル、ヘアドライヤー、ブラシなどの掃除グッズなど。種類も大きさもバラバラなので、そのまま入れておくと中身が混乱しやすいモノばかり。しかも、収納スペースの容量ぎりぎりまで詰め込んでしまいがちです。

    でも、しまってある中身を点検してみると、ストックしなくてもいいモノまで含まれていることもあるのでは?奥のほうにしまったまま忘れていることがありそうです。もしもたくさん詰め込んでいるとしたら、数の調節がしやすいストック品を減らしましょう。さらに、ラックで上下の空間を有効に使って、奥のほうまで風を通して湿気を飛ばせるようにします。

    ★今すぐできること
    ・いただきもので使う見込みのない石鹸などをバザーに出す
    ・ストック品や必需品を種類別に収納ケースに入れる
    ・収納内を拭いてきれいにする
    洗面を使わない時間を見計らって扉を開放して換気

    洗面を使わない時間を見計らって扉を開放して換気

    3:洗濯機上を使って床置きをなくす

    ほとんどの家庭で、洗濯機は洗面所に置かれています。ところが、洗面所には洗面台と洗濯機があって、残りのスペースで着替えるといった具合に、スペースがギリギリです。そのせいで、洗面所にはモノの置き場所が足りなくなって、洗濯物を入れるカゴが床置きになってしまいます。

    また、洗濯で使う用具は意外と種類が多いのです。洗濯洗剤は用途別にいくつかあるほか、洗濯ネット、洗濯バサミ、角ハンガー、シャツハンガーなど。なかには、シミや汚れ落としに使う洗濯板や洗濯桶を持っている家庭もあります。こうした用具は、作業の流れからしても洗濯機の近くに置いておきたいものです。

    そこで、収納場所を補うために利用したいのが洗濯機用のラック。組み立てて置くだけで、洗濯機の上の空きスペースが活用できます。
    組み立て式のフレームと棚だけのシンプルなデザインであれば、窓のある場所でも設置が可能。
    採光と換気ができるので、湿気対策にもプラスです。さらに、そのフレームには、生乾きの洗濯物やバスマットを干したりするといった使いみちもあります。

    ★今すぐできること
    ・洗剤を一つの収納ケースにまとめる
    ・使っていない洗濯ネットと洗濯ハンガーの数を減らす
    ・洗濯機の上のスペースが空いていたら突っ張り棚を付けてみる
    パイプと棚のあるラックを選ぶといい

    パイプと棚のあるラックを選ぶといい

    4:入浴用品は吊るして水切り

    家の中でも特に浴室はカビで悩まされます。また、浴室内に置いておきたいシャンプー、リンス、トリートメント、ボディソープなど入浴グッズがいくつもあって、ボトルの底がどうしてもヌメリも気になります。できれば、浴室内に置いておくグッズは、最小限度にとどめておきたいところです。普段は洗面所で保管して、入浴する時だけ持ち込んで、使い終わったら水気を拭き取って再び洗面所へ。少し手間がかかりますが、浴室の掃除はしやすくなります。

    それでも、ボディブラシや掃除用のスポンジなどを浴室内で管理したいときには、タオル掛けを利用します。S字フックを使って吊り下げておくと、自然と水切りができるので便利。手桶やバススツールは、吸盤で壁に掛けられる商品を使うというのも一つの手です。あるいは、浴槽に2本の棒を渡して、そこに置いて水切りをしてもいいでしょう。その棒を使って、ボトル類を入れたステンレスバスケットを吊るして乾かすなど、手持ちの突っ張り棒で応用できます。

    ★今すぐできること
    ・浴室に置いたままになっている入浴用品を減らす
    ・S字フックであれもこれも吊り下げる
    ・水切り用に突っ張り棒を使う
    お風呂掃除に使うグッズも吊るしておけば自然乾燥

    お風呂掃除に使うグッズも吊るしておけば自然乾燥

    水廻りの風通しを良くすると、収納してあるモノも見通しが良くなります。すると、余分な在庫や不用品が溜まりにくくなるので、湿気対策は持ち物管理にも有効。しかも、お手入れがしやすいから、いつも気持ちのいい場所になりますよ。


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    プロフィール
    すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
    一級建築士、インテリアコーディネーター
    株式会社アビタ・クエスト代表取締役


    共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
    総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
    著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
    『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
    ほか

    すはらひろこ
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