【憧れ】片付けたくなる!素敵な憧れ収納4つ
世界中のクリエイターが集まる、国際家具見本市ミラノサローネ。毎年4月に開催され、6日間かけても網羅できないほどの家具、照明、小物などの展示が多数。デザイントレンドをキャッチする場となっています。そんな多彩な展示の中から、私たちの暮らしにあったら嬉しい!という、魅力的な収納アイテムを、現地から持ち帰ってきましたのでまとめてご紹介します。
憧れ1:一カ所で全部片付くオールインワン収納
子どもに人気のロフトベッド。階段を上って高い所で眠るという環境は、自分だけの場所にこもって落ち着きを感じるようです。また、部屋の使い方として、一つの場所にベッドとデスクが置けるから省スペース。住宅事情の点からも効率がいいので助かります。
その際にポイントになるのが、ロフト下スペースの使い方です。子どもが小さい時には、おもちゃで遊べる場として使い、就学以降は机を置いて勉強コーナーにするのが一般的。ところが、身体が成長するにつれてロフト下のスペースでは狭いと感じたり、学習用品が増えると収納場所が足りなくなったりします。そうなると、勉強机を室内の別の場所に移して、ロフト下が空いたままうまく使えないことも。
そんなことを想定すると、そもそもロフト下で眠れるようにしておくと都合がいいのです。最初はロフトベッドとして使い始めて、やがてそこは子どもが自由にアレンジできるフリースペースに。では、デスクをどうするのかというと、出したりしまったりできる仕組みになっていると便利です。さらに、ベッドも引き出し式になっていれば、一つの場所で眠る、勉強する、持ち物をしまうことができます。棚を増やしていけると子どもが成人しても使えるので、長く愛用できそうです。
小さな子ども部屋では、1カ所でコンパクトに収納したい。
国際家具見本市ミラノサローネ「Siloma」の展示より
憧れ2:片付けやすいウォール収納
片付かなくて困るモノの横綱が、洋服と本。クローゼットや本棚が主な収納場所になるのですが、それでも、繰り返し着る上着、着替えたあとの部屋着、読みかけの本など、しまうまでもないといったモノがあります。そういった進行形ともいえる持ち物の居場所が、案外うまく作れていません。
たとえば、大きなバスケット収納を使って、そこに一時的にしまっておく。この方法が現実的で取り入れやすいのですが、一時的なモノが次々と増えていくと、下のほうに埋もれて見つからなくなります。さらに溢れ出すと、一つだったはずのバスケットが2つ3つと増えてしまいがち。そして、多くの場合は床置きになるので、モノの散らかりは防げても部屋が片付かないといった、困ったことにつながりかねません。必要なときに見つからなくて探す、持っていることを忘れる、服がシワになる、床の掃除がしにくいなど、片付けたはずなのに日常が不便になりがちです。
そこで注目したいのは壁の活用。未利用だった壁にフックを付けたり、パイプを取り付けたりすると、服や本が収納できるようになります。しまうといっても、置くだけと掛けるだけなので、面倒な動作はいりません。また、一時的に片付けたいモノというのは数が多くないので、壁の一部を使えばまかなえるはず。仮に、そういったモノが増えたとしても、見えていると限界が分かります。
気軽に片付けられて場所をとらないから一石二鳥。
左:多彩なフック「KARL ANDERSSON & SONER」右:シンプルなフレームが特徴的「mogg」
国際家具見本市ミラノサローネの展示より
憧れ3:出しっ放しが消えるファニチャー収納
あれやこれやと収納に苦心しているのに、家族が出しっ放しで困る。そう嘆いている声をよく耳にします。特に、家族が長い時間を過ごすリビングダイングでは、それぞれが気ままに持ち物を使って、そのまま出かけてしまったり寝てしまったり。それが日常茶飯事で、片付けるのはいつも自分ひとりだけ。イライラするのも無理はありません。
では、家族が協力しやすくするにはどうしたらいいでしょうか。すぐに取り入れやすいのが、収納できるスツール。フタのついたボックスで、人が座っても壊れない頑丈なものに、おもちゃや雑誌などをとりあえずしまっておくだけなら簡単です。戸棚に並べてしまう方法とは違って、ただ放り込んでおけば片付くので、子どもにも負担になりません。そんなスツールを、片付けるのが苦手な家族の数だけ用意しておけば、自分専用で使えます。急な来客があるときでも、サっと片付くので慌てることがありません。
また、ちょっと置いておきたいメガネ、スマホ、メモ書きなどのために、収納バスケットを使っている家庭もあることでしょう。そんな「ちょこっと置き」が必要になる、ソファやテーブル脇に収納できるスタンドがあると、便利でインテリアも素敵に仕上がります。
「こんなのあったらいいな〜」というアイディアが素敵な家具になっている。
左:収納付きのスタンド照明「cappellini」 右:収納できるベンチ「DANISH LIVING room」
国際家具見本市ミラノサローネの展示より
憧れ4:洋雑誌にあるようなグラフィック収納
壁際に棚を置いて片付ける収納は、すでにお馴染の方法です。扉のついた棚であれば、中のしまい方に細かく注意を払わなくても、見えないという安心感があります。そのため、隠す収納スタイルを取り入れている家庭がほとんどです。
一方で、インテリアの洋雑誌では、扉のない棚を使って持ち物を見せる収納をよく見かけます。日常的に使うモノや自慢の品などは、むしろ目につく所にしまうことで活用頻度がアップ。棚そのものと、そこにあるモノがインテリアのアクセントになるとともに、家庭の個性が表現されるから、親近感がわいてきます。
見せる収納はいいなと思っても、「センスがないから無理」と、つい消極的になってしまいがち。個性を打ち出すよりも、常識的な面を気にする傾向が強いようです。全部を見せることに抵抗はあっても、部分的にボックスを使って見せないやり方なら素直に取り組めます。すでに、カラーボックス収納で実践済みという人も多いはず。そこからさらに発展させて、棚の組み合わせに変化を付けてリズムをもたせていくと、魅力的な棚収納になってインテリアがグレードアップ。すると、もっとキレイに!と、片付けるモチベーションも上がっていきます。
色の組み合わせ方も楽しみたい。
国際家具見本市ミラノサローネ「Varashin」の展示より
持ち物を整理整頓して収納したその先に、もっと素敵なインテリアと気持ちのいい暮らしが待っています。自由な発想で生み出された家具からヒントをもらって、ちょっぴり真似をしてみましょう。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
