【減災対策】家庭内の減災対策 安心して眠れる寝室チェックポイント

快眠への関心が高まっていますが、まずは寝室の安全度をチェック!眠っているときは、誰もが無防備な状態。災害が起こった時のことを想定して、しっかりと減災対策をとっておきましょう。

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目次

    【減災対策】家庭内の減災対策 安心して眠れる寝室チェックポイント

    快眠への関心が高まっていますが、まずは寝室の安全度をチェック!眠っているときは、誰もが無防備な状態。災害が起こった時のことを想定して、しっかりと減災対策をとっておきましょう。

    1. 1.タンスのある部屋は要注意
    2. 2.背の低い整理ダンスで気を付けたいこと
    3. 3.寝室の家具配置を調節する
    4. 4.寝室に備えたい防災グッズ

    1.タンスのある部屋は要注意

    すでにご存じのとおり、タンスのある部屋で寝ていると危険度が増します。特に、背の高いタンスが布団に倒れてきたらどうなるか?ご想像のとおりです。どうしても必要性があって寝室にタンスを置くとしたら、安全対策が欠かせません。

    洋服ダンスの多くは、上下2段を重ねて使っているので、まずは平型金具で上下を接続させます。そのうえで、タンス本体を転倒防止器具で壁や天井にしっかりと固定。器具には、突っ張りタイプ、チェーン、L型金具があります。いずれも、下地のあるカ所にセットしないと機能しないので注意が必要です。

    さらに、地震の揺れでタンスの開き扉が開いて、中身が飛び出してこないようにします。たとえば、扉の持ち手にチェーンを掛けたり棒を挟んでおいたり。でも、日常の開け閉めが厄介になって困るというときには、揺れると扉をロックする扉ひらき防止ストッパーという、市販のパーツを取り付けます。DIYが不慣れでも、ドライバー1本で作業できるので大丈夫です。

    ★おすすめ防災用品
    扉ひらき防止ストッパー
    扉ひらき防止ストッパー
    扉ひらき防止ストッパー

    2.背の低い整理ダンスで気を付けたいこと

    背の低い整理ダンスだから、倒れないというわけではありません。壁に固定しておきたいところです。また、樹脂製でクサビ状になった板をタンスの下に挟んで、横ずれと転倒を防ぐという手もあります。

    整理ダンスの上にテレビを置いている場合は危険度が高まります。地震のときに、倒れる、滑る、飛ぶなど思わぬ事故につながりかねません。金具を使って、家具や壁に固定させましょう。耐震マットを挟むことで、動きにくくすることはできますが、固定することをお勧めします。

    整理ダンスのように腰高の家具の上には、飾り物を置くことがあると思います。その場合にも、落下などの危険性があるので注意したいところです。特に、ガラスや陶器の花瓶、置き物類は割れやすいので、注意しましょう。壁に飾っている絵やポストで、ガラスカバーのついているものも同様です。とは言え、何もかも排除してしまうと殺風景になりがち。布製のタペストリー、木製の飾り物にするのもいい手です。

    ★おすすめ防災用品
    家具転倒防止プレート
    家具転倒防止プレート
    転倒防止粘着マット
    転倒防止粘着マット
    防災用品

    3.寝室の家具配置を調節する

    寝室の窓の近くに布団を敷いたりベッドを置いていたりする場合は、ガラスが割れて怪我をする恐れがあります。家具の配置上、どうしても窓の近くになってしまうときには、市販のガラス飛散防止フィルムを貼って、破片の落下を予防。厚手のカーテンを吊るして、少しでも被害を小さくしましょう。

    寝ているところの上にある照明器具も点検が必要です。地震の揺れで、天井照明のカバーが外れて落下する恐れがありますので、ガラス製のものは避けたいところ。取り換えられないときには、照明器具の真下の位置に枕がこないように配置を調節します。

    部屋の扉近くにタンスや鏡台を配置する場合は、家具を固定したうえで、倒れたとしても扉をふさぐような向きで置かないことが肝心です。避難するための通路には、落下物や転倒物がないようにすることを頭に入れて、寝室の家具配置を点検しておきましょう。

    ★防災用品
    飛散防止フィルム
    飛散防止フィルム
    見直す順番は、寝室に置く家具を減らす

    見直す順番は、寝室に置く家具を減らす
    →家具を置く位置を調整する→家具を固定する

    4.寝室に備えたい防災グッズ

    就寝中に災害が起こっても、落ち着いて行動できるように、ふだんから避難用品を揃えておくと安心です。たとえば、懐中電灯と靴があると、暗闇でも最低限の安全は確保できます。近ごろは、「部屋着のような寝間着で寝ている」という人が増えているようです。とっさの判断ですぐに行動が起こせるように、日ごろから準備をしておきたいところ。枕元には、いつも使うメガネを用意しておくというのも、安心材料の一つです。

    また、一次避難用のリュックを寝室に置いているという人もいます。いざというときに玄関から避難できるとは限らないとか、テラスから避難する可能性があるなど、わが家の避難ルートを確認しておきましょう。必要に応じて、玄関と寝室と居間といった具合に、避難用品を数カ所に備えておくのも手です。

    ★防災用品
    手回し充電ラジオライト
    手回し充電ラジオライト
    避難リュックセット
    避難リュックセット
    寝室のドア近くに避難用リュックを準備。

    寝室のドア近くに避難用リュックを準備。
    見た目を考えてバスケットにIN

    色々と対策を施しても、これで万全!というわけではありません。地震の震度、周期、頻発度、揺れる方向によっては、防ぎきれないこともあります。家具は、2種類以上の道具を使ってしっかりと固定。避難するまでの間、少なくとも部屋の中で危険なことがないように、身の安全を確保しましょう。

    プロフィール
    すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
    一級建築士、インテリアコーディネーター
    株式会社アビタ・クエスト代表取締役


    共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
    総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
    著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
    『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
    ほか

    すはらひろこ
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