押入れ収納アイデア 片付けたくなるコツ4選
押入れに洋服のほかに布団や季節家電、本やおもちゃなどを収納したい!でも、収納するもののサイズが大きくて、狭いスペースをどう活用したらいいか悩みますよね。奥行きを有効活用するには、手前と奥行きスペースを使い分けることがコツ!重たいものはキャスター付きの棚を、洋服収納にはハンガーラックを活用したアイデアをご紹介します。
1.押し入れ収納の特長と片付け方のコツ

押し入れの空間を立体的に把握して、
スペースを区切って活用するのがポイント
ただ押入れにものを詰め込むだけでは、出し入れがしにくくなるばかりで、せっかくの収納スペースが無駄になってしまいます。押し入れという収納スペースの特徴を頭に入れて、上手に活用しましょう。その特徴は以下の通りです。
コツ@ 奥行きを手前と奥で使い分ける
押し入れの奥行きは、布団をしまうためには適したサイズ。
でも、それ以外のモノをしまう際には、奥行きが深すぎるので、奥と手前で使い分けるのがポイント。
手前には使う頻度の高いモノをしまいます。
コツA 使う頻度を考えて高さを使い分ける
押し入れの造りは、上段(天袋)・中断・下段と3つのスペースに区切られているのが一般的。
上段にはたまにしか使わないモノを収納し、出し入れのしやすい中段には普段使いの布団をはじめ衣類など、下段には重たいモノを収納します。
コツB 動作の無駄をなくすために左右を使い分ける
襖のある押し入れは、左右どちらかの扉を開け閉めして使うことになります。
その出し入れの動作を考えて、左と右で使い分けるのがポイント。
中央にまたがるようにモノを置いてしまうと、襖にぶつかって出し入れしにくくなりますので注意が必要です。
- ★今すぐできるアイデア
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- ・押し入れに何をしまっているのか、そのリストを作る
- ・押し入れの奥と手前、上中下段をどう使っているのか、今の状態をチェックする
- ・押し入れの幅、奥行き、高さをメジャーで計測する
2.扇風機など季節家電を収納したいとき

キャスター付きを選べば取り出しも楽になります
押し入れのある部屋の使い方として、子どもが遊んだり家族でくつろいだりするような場所となっている場合には、おもちゃや本、ミシン、掃除道具といった日用品をしまうことがあります。
また、扇風機やヒーターといった季節家電、スーツケースなど、他の場所ではしまえないモノをしまうための収納として、納戸や物入れのような使い方をすることも。
このように、押し入れは多用途に使われることが多いので、使う時期も頻度も異なるものを上手に管理できるようにしなければなりません。
しかも、サイズも形もマチマチなので、スペースの使い方にも工夫がいります。重たくて大きいモノはもちろんのこと、使用頻度が比較的高いモノは下段に、それ以外のモノは上段でしまえるように考えてみましょう。下段を使う場合には、キャスターの付いた収納用品を使うと、奥まで丸ごと活用できる上に、重たいモノでも出し入れしやすくて便利です。本を多く持っている場合は、キャスター付きの本棚を収納するのもひとつのアイデア。
また押入れは湿気が溜まりやすくカビやすい場所でもあるので、すのこを敷いて湿気対策をすることをオススメします。
- ★今すぐできるアイデア
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・下段の使い方で困っていることを書き出す
・空き箱や使っていないモノまでしまっている場合には、処分を考えてみる
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3.洋服を使いやすく収納したいとき
洋服を掛けて収納する場合

ハンガーラックで無駄な隙間のない
収納スペースを確保します
押し入れに洋服を収納する場合、掛ける収納とたたむ収納の2つの方法があります。
洋服を掛けて収納するときは、ハンガーラックを使って服を中段の手前にしまいます。
押し入れ用のハンガーラックなら、一人暮らしなどの賃貸住まいでもすぐに使えて設置も簡単です。ハンガーを揃えておくと、見た目がスッキリして出し入れもしやすくなります。
ハンガーラックの奥に隙間ができた場合もスペースを有効活用できるように、使用頻度の低いバッグや小物を置けるような、棚がついているラックもあるので活用しましょう。
コートのように丈の長い服を中段にしまうとひきずってしまうので、クローゼットなど別の場所に収納することをおすすめします。
洋服をたたんで収納する場合

引き出し収納をクリアなケースにすると、
中身に何を収納しているのか一目瞭然になります
セーターやインナーシャツなど、繊維が伸びやすい生地の洋服はたたんで収納することをおすすめします。
洋服を入れる衣装ケースは、下段に設置。
押し入れサイズのものを選ぶと、深い奥行が有効に使えます。
引き出しタイプのケースにすれば、出し入れがしやすいのでオンシーズン用に最適です。
中段に引き出しケースを置きたいときには、引き出したときに中身が見える高さまでにとどめましょう。
- ★今すぐできること
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- ・しまいたい服は、オンシーズンかオフシーズンか、あるいは両方で使うのかといった方針を立てる
- ・しまいたい服の数量を把握する(ハンガーの本数と衣装ケースの個数で換算してみる)
- ・押し入れのサイズに合ったラックと衣装ケースを探す
4.ムダな隙間を活用・使い勝手を良くしたいとき

カーテンやロールスクリーンの色や柄は
インテリアのイメージに合わせて選びます
押し入れに襖があることで、全開できないというのがデメリット。
その場合には思い切って襖をはずして、カーテンやロールスクリーンに切り替えてDIYするのも一つのやり方です。そうすれば、横幅を広く使えるようになります。
そして、布団や引き出しケース、家電などがしまいやすくなるというメリットが出てきます。
収納用品を使うことで、奥行きも高さも有効に使えるようになりますが、それでもなおスペースが余ってしまうかもしれません。そんなときには、最後に小さな工夫を加えてみましょう。たとえば、内側の両サイドの壁がデッドスペースとして残っている場合には、そこにメッシュパネルを取り付ければ、エコバッグや帽子などの小物を引っ掛けることができます。
下段に置いた引き出しケース上に隙間があるなら、そこにトレイや薄型のバスケットを置いて、読みかけの雑誌や脱いだ部屋着の一時置きにしてもよいでしょう。ほかにも押入れでDIYアイデアがあるかもしれないので、ぜひ試してみて下さいね。
- ★今すぐできるアイデア
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・襖をはずすことで改善できることがあるか?検討してみる
・隙間に適当にモノを差し込んでいる所があるか?チェックしてみる
・デッドスペースを活かすとしたら、何をどうしまいたいのか?考えてみる
近ごろの暮らしは洋室中心なので、押し入れのない住まいが増えていて、布団の収納に困るという家庭が少なくありません。一方で、押し入れがあっても使いこなせないといった声も聞かれます。実は、押し入れの中身を点検してみると、処分できるモノまでしまわれているケースが殆どです。収納するアイテムと分量をじっくり見直して、日常の収納場所としてもっと上手に活用しましょう。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
