【冷蔵庫】節約&節電に効く食品整理と冷蔵庫収納のポイント

毎日の料理を支える心強い味方が冷蔵庫。頼りにしすぎて詰め込んでいませんか?デッドスペースができてしまうことや使い忘れのことなど、冷蔵庫の収納問題を解決する方法をご紹介します。

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目次

    【冷蔵庫】節約&節電に効く食品整理と冷蔵庫収納のポイント

    毎日の料理を支える心強い味方が冷蔵庫。頼りにしすぎて詰め込んでいませんか?棚の奥でカビさせてしまったり、野菜のミイラを発見したり。そんな失敗の一つや二つはあるものです。でも、食費の無駄はしたくないし、余分な電力を使わないようにと気にかけている人も多いことでしょう。デッドスペースができてしまうことや使い忘れのことなど、冷蔵庫の収納問題を解決する方法をご紹介します。

    1. 1.冷蔵室の棚は段ごとにカテゴライズする
    2. 2.中央を空けて冷蔵効率を上げる
    3. 3.冷凍室は立て入れ収納する
    4. 4.野菜室は種類別に収納する

    1.冷蔵室の棚は段ごとにカテゴライズする

    冷蔵庫に限らず、収納の基本は不要なモノを溜めこまないことです。まずは、下記の「今すぐチェック」を読んで、冷蔵庫収納の問題点を洗い出してみましょう。

    冷蔵室は毎日頻繁に使う場所なので、余分な食品が入っていないかどうか点検することが大切です。ことに食品の場合は期限の区切りがあるので、不要なものを見分けやすいはず。食べられないものは、迷わず処分します。仮に賞味期限内であっても、使う見込みのないものも同じく処分の対象です。

    さらに、冷蔵室に備え付けの棚は、段ごとにカテゴリーを決めておくと整理しやすくなります。たとえば、上段には賞味期限の長いもの、中段には賞味期限の短いもの、下段にはその日に使う食品とサラダを冷やす場所として空けておくといった具合。食品の定位置が決まっていると、瞬時に出し入れができて節電にも有効です。

    今すぐチェック!
    ・賞味期限の切れた食品が入っている
    ・余ったおかずをお皿ごとしまっている
    ・空いた場所に次々と食品を詰め込む癖がある
    ・カラシやしょう油の小袋をパラパラ入れている
    ・特売でまとめ買いをする
    ・庫内の臭いが気になる
    今すぐチェック!
    ★今すぐできること
    ・冷蔵室の中身を減らしてから、庫内の手入れをする
    ・残った惣菜は密閉容器に入れて、並べてしまえるようにする
    ・棚の段ごとにしまうものを決めて、しまい直してみる
    余った食材は食品保存容器に入れて並べられるようにします

    余った食材は食品保存容器に入れて
    並べられるようにします

    2.中央を空けて冷蔵効率を上げる

    家庭の電力消費の約15%が冷蔵庫。24時間働く冷蔵庫を死蔵庫にしていませんか?冷蔵庫が大型化して性能もあがっているので、食品をたくさん詰め込んでしまいがち。でも、冷蔵室では、詰め込み過ぎすると冷気の対流が妨げられるので、余裕をもったしまい方が理想です。また、出し入れの時間を短縮するためにも、使いたい食品を瞬時に取り出せるように改良しましょう。

    冷蔵室の棚は各段の中央を、空きスペースとして残して、両サイドに食品を並べます。これなら前後に並べてあっても、奥まで見通しが良いので出し入れがスムーズ。ひと目でパっと把握できて、使い忘れが予防できます。また、ワンアクションでサっと出し入れできるので、扉を開けているのはほんの僅かな瞬間だけ。結果として節電につながります。

    今すぐできること
    ・常温で販売されているもので、未開封なら冷蔵室から取り出す
    ・買ってはみたもののクチに合わなかった、家族に不評だった食品を処分する
    ・いつ開けたか分からない食品を取り除く
    ・棚に並べた飲み物をドアポケットに収納する
    ・惣菜などを入れる密閉容器を統一して、並べた時に無駄なスペースができないようにする
    中央を空きスペースにすると、出し入れしやすく結果として節電につながります。

    中央を空きスペースにすると、出し入れしやすく、結果として節電につながります。

    3.冷凍室は立て入れ収納する

    近ごろの冷凍室は、引き出しタイプが主流です。そのため、デッドスペースがなくなって、出し入れもしやすくなりました。ところが、積み重ねたり倒れたりしてしまうと、下敷きになった食品があることに気付かないことも。冷凍してあるとはいえ、賞味期限の管理を怠るわけにはいきません。

    冷凍室では立て入れ収納にするのが基本です。引き出したときに、上から見てすぐに分かるようにします。そのためには、ブック用スタンドを使って横倒しにならないようにしておくとよいでしょう。
    ホームフリージングのものには上部にターンクリップをはめて、食品名をシールに書いて貼っておくのも一つの方法です。肉、魚、野菜、ご飯、加工品といった具合にジャンルごとに区画しておくと、素早く取り出せます。

    今すぐできること
    ブック用スタンドを間に差し込んで立てた食品が倒れないようにする
    ・保冷剤の数を減らす
    ・スペースが空いているときには、水を入れたペットボトルを入れて保冷ボトルとして使う
    ・冷凍ご飯は1杯分ずつラッピングして、日付を書いたシールを貼っておく
    ペットボトルをカットした入れ物を使って、アイスキャンディを箱から出して立てて入れておく
    仕切りを入れて横倒しを防ぐ

    仕切りを入れて横倒しを防ぐ

    4.野菜室は種類別に収納する

    野菜室は深さがあるので、思っている以上に使いにくい場所です。しかも、野菜は形や大きさがマチマチなので、なりゆきに任せてしまっていくと、小さい野菜が見つけにくくなります。また、キュウリや葉もの野菜は転がしておくと、つぶれて傷みやすいから困りものです。

    にんじん、きゅうり、エノキダケなど立ててしまえるものは、市販のプラスチックケースを使って収納します。2リットルのペットボトルを半分にカットして、容器の代わりに使ってもOK。ピーマンやトマト、ナスなど形が不揃いな野菜は、四角い容器に入れてまとめておきます。生姜やにんにく、使いかけの細かい野菜はフリーザーバッグや密閉容器に入れて、使い忘れないようにしましょう。

    今すぐできること
    ・残った野菜を使いきって野菜室を空にする
    ・空になった野菜室のケースを外して洗う
    ・傷みやすい野菜はキッチンペーパーでくるんでから、ビニール袋に入れる
    ・乾燥に弱いハーブは、キッチンペーパーを少し湿らせてから袋に入れる
    ・スライドケースがあると邪魔なときには取り外す
    野菜の形に合わせて収納方法を変えましょう

    野菜の形に合わせて収納方法を
    変えましょう

    食品の整理は食費に直結し、冷蔵庫の使い方は電気代に影響します。そして、冷蔵庫は家族も使う場所なので、気持ちよく使えるようにすることも大事。ひと目で分かり、さっと出し入れできる清潔な収納を目指しましょう。


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    プロフィール
    すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
    一級建築士、インテリアコーディネーター
    株式会社アビタ・クエスト代表取締役


    共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
    総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
    著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
    『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
    ほか

    すはらひろこ
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