【クローゼット】整理しやすいクローゼット収納のコツ
服の収納スペースが足りないと感じたら、これまでのクローゼットの収納方法を見直してみませんか?タンスやハンガー、奥行きジャストサイズの引き出し収納を使うことが整理のコツです。
本当は服も小物も収まるはずなのに、出し入れしているうちにスペースの使い方が無駄になってしまったのかもしれません。ちょっと入れ替えたり並べ替えたりして、クローゼットを上手に活用しましょう。
1.縦の空間を使い分ける

クローゼットの中を縦に3区分して使い分けましょう。
クローゼットの造りは住まいによって違いがありますが、スペースを上手に使うコツは床から天井までの高さを3つに区分して使い分けること。左または右から順番に、長い丈のものから短い丈のものを吊り下げて収納することで、見た目もスッキリ。左天井に近くて高い位置にある棚は、使用頻度の低いものを収納しまいます。たとえば、季節外の小物や冠婚葬祭用の服などを中心に、衣装ケースに入れて収納しまいましょう。
棚の下に造り付けてあるハンガーパイプは、主にハンガー掛けの服をしまう場所ですが、吊り下げ収納用品を使って、帽子やバッグなどの小物などを整理してもよいでしょう。そして、吊り下げた服の下から床までの空いたスペースを上手に使うことで、収納量を高めることができます。
床の上には引き出しケースを置いて、たためる服を収納。さらに、その上の空いたスペースには、バッグを並べたり小物収納用品を置いたりすると、必要なものが見つけやすく身支度がラクになります。型崩れも起こりにくくなります。狭いお部屋や、一人暮らしでも簡単にマネできますよ。
- ★今すぐできるアイデア
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クローゼットの奥行きにぴったりのタンスや引き出し収納を使ってスペースの無駄をなくしましょう
- ・最近、使った覚えのない持ち物の中で捨てるものがないかを点検する
・高い位置で使う収納用品は安全を考慮して、布製など軽いものや取っ手の付いた取り出しやすいケースに切り替える
・クローゼットの奥行きが無駄にならないように、奥行きぴったりなサイズのタンスや引き出しケースに替える
・引き出しケースの並び替えや掃除をしやすくするためにキャスターを付ける
・クローゼットのドアや引き戸で死角ができていたら、そこは使用頻度の低い服などの場所にする
2.たたんだ服のしまい方

引き出し収納の中は、仕切りを使って洋服収納の乱れを防ぐ
ハンガー掛けにすると伸びてしまうニットや、シワが気にならない服はたたんで収納します。たたむというのは手間が掛かりますが、コンパクトになるのでたくさんしまえる点がメリットです。
棚や引き出しにしまうときには、四角い形になるようにたたみます。ニットやフリースのようにかさ張る服は、ロール状に巻いてもOK。いずれにしてもしまうスペースに合わせて、同じサイズになるようにたたむのがコツです。そして、引き出しに収めるときには、積み重ねずに立てて収納すると見つけやすくなります。
さらに、服の間の適度な位置に本棚で使うブックエンドをはさむと、1着抜いたときに横倒しにならずにすみます。100均などでも簡単に手に入ります。下着やソックス、子どもの小さな服などはバラバラになりやすいので、引き出しに仕切り板を入れなどして、細かく区画しておくと便利です。
- ★今すぐできるアイデア
- ・詰め込みすぎてシワになっていないかを点検しながら整理する
・引き出しの中に積み重ねてしまっている服は、たたみ直して立てて収納する
・たたんだ服が棚に積み重なりすぎていたら、A4サイズのレタートレイに入れて小分けにする
・下着やソックスなどは種類別に仕切りを入れてしまい直す
・防虫剤の期限が切れていたら入れ替える
3.ハンガー掛けのしまい方

起毛ハンガーならハンガーから外れにくい
服をハンガー掛け収納にすると、ひと目で見渡せるため、着たい服がすぐに見つかるオススメの収納方法です。とは言っても、ぎゅうぎゅうに吊り下げてしまうと、出し入れしにくくなる上に、服がシワになったり型崩れしたりする恐れがあります。腕を軽く差し込めるくらいの余裕をもってしまうことが大切です。
また、並べ方にも工夫を加えると更に使いやすくなります。たとえば、色別やアイテム別、着る目的別にしてみるといった方法があります。あるいは、吊るしたときの着丈の長さを順番に並べて、服の裾から床までの空いたスペースを有効利用するというやり方も一つの手です。手持ちの服の種類やコーディネートのしやすさを考えて並べてみましょう。
一人暮らしなどの狭いお部屋では、クローゼットがないタイプのものもあります。その場合は、ハンガーラックを使うことがコツ。シワになりやすい服を吊るして収納することができます。
- ★今すぐできるアイデア
- ・ワンピースやキャミソールなど、肩のはずれやすい服は滑りにくいハンガーに掛けかえる
・ハンガーの向きを一方向に揃えて並べ直す
・夫婦や子どもで一緒に使うクローゼットでは、物干し用のピンチをパイプに留めて範囲を区切る
・防虫剤の期限が切れていたら入れ替える
・湿気が気になる場合は、除湿剤をクローゼット内の床の隅に置く
4.小物を使いやすくしまう

よく使うスカーフには、スラックスハンガーが便利
服の他にスカーフやネクタイ、ベルトなどバリエーションが多くて細かいものは、クローゼットの中のどこかに紛れてしまわないように注意が必要です。また、その日の服装に合わせて、選びやすくしておくことも忘れてはいけません。
ネクタイやベルトも、専用のハンガーを利用するほかには、扉裏やクローゼットの壁面にタオル掛けを取り付けて吊り下げてもよいでしょう。よく使うスカーフは、スカートハンガーで吊るしたり、スラックスハンガーに掛けたりするなど、ハンガー掛けの服と一緒にしまっておくのも手です。一方で、掛ける収納スペースが足りない場合は、ネクタイやベルトをクルクル巻いて、細長いケースの中に収めましょう。
また、よく使うバッグもハンガーパイプに吊るしておくと、使いやすくなります。バッグがいくつもある場合は、バッグ専用のハンギングホルダーにまとめたり、立てて置ける場合は棚に並べたりするとよいでしょう。あまり使わないバッグは、保護袋に入れて埃を避けて保管。セカンドバッグのような小ぶりなものは、引き出しにしまうなど、使う頻度とバッグの種類に合わせて収納法を選びます。
- ★今すぐできるアイデア
- ・小物の種類と数を調べて、使いやすい収納グッズを探す
・よく使う小物を吊り下げて、あまり使わないものは引き出しやケースに入れ直してみる
・クローゼットの扉裏やクローゼット内の壁にネジ式のフックを取り付ける
・大きいバッグを利用して、その中に小さなバッグを入れ子のように収めてコンパクトに収納する
必要なものがすぐに見つかると、出掛けるまでの支度がスムーズ。そして、服のコーディネートが上手くいくと、その日一日が気持ちよく過ごせます。
クローゼットの洋服収納のちょっとしたコツや方法を知って、出し入れしても乱れない理想のクローゼットで、ゆとりのある暮らしを叶えましょう。
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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役
共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか
