リビング
広すぎて雑然とするリビングを何とかしたい!
/静岡県 minmamaさん
-
- お悩み
DATA
■住居形態 | 県営団地 |
---|---|
■困っている場所 | リビング |
■好きなインテリア | シンプル |
リビングと隣の和室の境目の戸をすべてはずして一つの部屋としているのですが、広すぎて逆に雑然としてしまいます。
ソファ(足つき)とダイニングテーブルを購入する予定ですがどのように配置をしたらくつろげる空間ができるのかをアドバイスいただきたいです。
また玄関、リビングから丸見えの冷蔵庫は、大きくて置く場所がなく今の場所になったのですが、どうにかして存在感をなくしたいです。
point1
部屋の特徴と問題点を整理しましょう
まず最初に、LDルームとして使っている部屋の現状について考えてみます。この部屋には3つの特徴があります。
- 1 床の仕上げがタタミとフローリング
- 2 壁面があるのは、東側全面と西側の一部
- 3 北側は玄関とキッチンとの通行動線になっている
こうした特徴が、部屋の使い方の制約条件になていることが分かります。そしてこの制約条件があるために、下記のような問題が生まれています。
- ◆ 通行動線上にあるAゾーンと、テレビを見ながらくつろぐBゾーンに分かれてしまう
- ◆ テレビを見ながらくつろぐスペースのBゾーンが、タタミとフローリングの部屋にまたがってしまう
- ◆ あいまいなスペースが残ってしまう
こうした点が、「広すぎて雑然とする」というminmamaさんが書いてるような結果につながっているのです。
一方で明るく開放的なスペースになっているのが、この部屋のメリットですので、そこを活かした使い方ができると気持ちのいい場所になります。
point2ソファとテーブルをレイアウトしてみましょう
これから新たにソファ(脚付き)とテーブルを購入予定とのこと。今ある家具との関係を想像しながら、新たな家具を置くとしたらという設定の案をご紹介します。
ここで家具同士の関係に注意したいのが、テレビとソファとテーブルです。これらを一直線上に並べて、テレビを見ながら食事をしたり、くつろぐ時間を過ごすことをイメージしてみます。
テレビを置く場所は、壁際にあると落ち着くので東側へ移動。そして、ソファと電子ピアノとを背中合わせに置くことで、ダイニングコーナーの独立感を演出します。
キッズラックは今ある位置から動かさずに、タタミで遊ぶことを想定しています。キッチンと玄関への動線は、すっきりとキープ。
こうすることで、各場所での過ごし方と家具の配置、床の仕上げとがマッチします。
タタミのスペースでは、座面の低いソファと床遊びが中心。一方、フローリングのスペースには腰掛けて使うテーブルと電子ピアノを配置。目線の高い家具を集めています。
ただし、ソファをタタミに置いていますので、脚付きのものにはラグを敷いて使うといいでしょう。
■ pick up item ■
point3今ある家具で模様替えを試してみましょう
新たな家具を購入する前に、今ある家具の配置を変えてみてはいかがでしょう。
キッズラックは壁際になくてもいいと考えてみると、部屋の境目に置くことができます。
テレビやソファとキッズラックとを背中合わせに置くと、背が高くない家具ですので、軽い間仕切り的な存在になると思います。
ガラス窓側に家具をまとめて配置することで、押入れ側にはまとまったスペースが生まれます。そしてそこに座椅子とローテーブルを置いて過ごすことも可能です。
あるいは、思いきってダイニングテーブルとラグを組み合わせて、これまでとは違った過ごし方をしてみては?
今ある家具を少し動かすと、過ごし方のイメージがわいてくるかもしれません。
-
-
すはらひろこ
(住空間デザイナー )一級建築士、インテリアコーディネーター。
株式会社アビタ・クエスト代表取締役。共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のBefoe After企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK教育「住まい自分流」ほかテレビ・ラジオ出演や講演など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。