
ゆる家事マスターになろう
家のお手入れ編
タバコを落としたときの焦げあとを目立たせなくする方法
皆さんはタバコの火種の温度をご存知ですか?
その温度はだいたい800℃前後にもなるそうです。
火傷してしまったら勿論大変ですが家具を焦がしたり燃やしたりしてしまったら非常に残念です。
そこで、誤ってタバコの火種を落としてしまい焼け焦げてしまった場合の対処法をいくつかご紹介します。意外となるほど!と思えるような、目から鱗な方法があるものです。
自宅にお客様がいらして、その方が吸われているタバコで万が一床を焦がしてしまった場合、お互い気まずいですよね。そんな時、この方法を説明すれば、相手の方の気持ちも少しは軽くなるでしょう。
畳を焦がしてしまった場合はどうすればいいの?
フローリングが普及した日本でも、まだまだ和室を保有している家は少なくありません。絨毯やカーペットと比べて高価ですので、気軽に交換もできないですよね。焦げの度合いにもよりますが、表面だけのものでしたら、ガーゼにオキシドールを染みこませてトントンと叩くようにすると不思議と目立たなくなるのです。昔から言われている生活の知恵ですね。また、歯ブラシのような細かいブラシで焦げを落とすようにこするのもいいでしょう。表面の焦げた部分が剥がれ落ちるように綺麗になります。小さな焦げ跡でしたら、焦げてしまった部分のい草を1本1本丁寧に取り除きます。(この時に縫い糸を切らないように注意して下さい。)そして、剥いだ所の周りのい草を均等になるように寄せます。非常に細かい作業になりますので、千枚通しのように先の尖ったものを使用すると効率的です。
カーペットは繊維によって対処法が違う
カーペットといっても、アクリル・ポリエステル・ナイロン・ウールといったような特殊な繊維で出来たものもあり、その形も様々なものがあります。そして、アクリル・ポリエステル・ナイロンなど合成繊維で出来たカーペットは熱を加えると繊維が溶けてしまう性質を持っています。その溶けてしまった跡ですが、穴が開いたように凹んでしまいます。この凹みが意外と目立つので、焦げて溶け出した部分を取り除くだけではなくその部分を修復するほうが良いでしょう。
まずは、溶けてしまった部分をハサミで丁寧に切り取ります。※このとき切り取るのはあくまでも溶けた部分だけで必要以上に切り取らないようにしましょう。これで溶けた部分は無くなります。ただ、この状態のままですと穴が開いているように見えるのでその凹んだ部分に代わりの繊維を補填していきます。
さて、ここで補填する材料をどうするかが問題です。極力効率的に補修したいわけですから同じカーペットから代用するのが良いでしょう。カーペットの端や目立たない部分があればその場所の繊維を切り取って使います。もし、繊維が足りなかったり、代用出来そうもない場合は同色の毛糸があると代用となるので、似たような毛糸を探しましょう。※同系色の毛糸を混ぜて似たような色合いにすると、より馴染んで見えます。
そして、修復の手順は次の通りです。まずハサミでカーペット(または毛糸)の端の繊維を切り取ります。次に、焦げて凹んでしまった部分に木工用ボンドをつけます。最後に、切り取った繊維(または毛糸)を埋め込んでいけば完成です。木工用ボンドは、乾くと透明になりますから大丈夫です。ただし、ウール繊維のカーペットならば、黒く炭化するだけで溶けることはありません。歯ブラシで焦げた部分を落とし掃除機をかけておきましょう。
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1.溶けた部分だけ切り取る
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2.カーペットの端や目立たない部分から繊維を切り取る
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3.溶けて凹んでしまった穴に木工用ボンドを注入
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4.切り取った繊維を埋め込む
フローリングを焦がしてしまった場合
フローリングも簡単には交換できないものですね。こちらも焦げ跡の度合いにもよりますが表面的な焦げであればカッターのような刃で焦げた部分を削り取ります。そして、フローリング用の傷補剤があるのでそれを利用して補修するのが、簡単に個人でも出来る方法です。これは非常にオススメですね。
では手順です。まず、床と同色の補修剤を削りとった部分に埋めていきます。
次に、埋めた後を馴染ませるように拭き取りをしていきましょう。この工程を何度か繰り返していくと跡が目立たなくなります。そうすれば完成です。

上手に修復するコツ
補修材にはクレヨンのようなタイプ、ペンのようなタイプがあります。どちらを使っても良いですが薄い色からだんだん濃い色へと塗り重ねていくことがポイントです。そうして色をみながら同系色になるように補修していきましょう。
共通して注意しておきたいこと
賃貸物件等は自己判断で補修をしようとして、現状より悪化してしまわないように注意が必要です。明らかに自分では手に負えないような大きな跡なら専門の業者さんにお願いしたほうが良いでしょう。