そろそろ"あいつ"の季節がやってきます
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
もう5月も後半ですね・・・ついこの間大晦日と思ったら、もう5月後半、早いですね〜。
さて、5月も後半になると、もうすぐ"あいつ"の大活躍する季節になろうとしています。
そう、"あいつ"・・・エアコン君です。

褐明電機 高野 亨
もちろん冬も活躍してくれていますが、やはりメインは夏。
エアコンがないと生きていけない〜的な方も多いと思います(私も然りです)
でもでも
あの暑い盛りの中での連日のエアコン取り付け工事!を思い出すと少々げんなりしますが、
その反面、エアコンが売れて売り上げが上がってくるからうれしい!もあります。

エアコン君
夏の納品等の仕事ではテレビや冷蔵庫の設置は、エアコンの効いた部屋で作業するのでそう苦にはなりませんが、エアコンの場合はエアコンのない部屋で(当たり前!)工事するので、もう汗だく!
暑い暑い!考えただけで暑〜い!
あ、前置きが長くなりました(汗)
はい
皆様、すでにお解かりですね?
(これだけ書いたから判らないはずがないですね)
そう!その通り今回のテーマは・・・"エアコン"です。
エアコンのメンテナンスとういと、皆様、えーとあれだろ? と思い浮かぶと思いますが、
そうです、フィルター掃除です。
1にフィルター掃除、2にフィルター掃除、3,4がなくて5、にフィルター掃除です。
フィルターを掃除しないで使用すると・・・
まずはなんといっても、(夏の場合)
(1)"冷え""暖まり"が悪くなる
フィルターに埃がつまっていると、空気を吸い込む量が少なくなり必然的に室内ファンからの冷気の送風が弱まり冷えが悪くなってしまいます。
(2)電気代が掛かります
上記の理由により冷えが悪く感じるので設定温度を低くしてしまったりしてしまうことにより消費電力量が増えてしまう。風量も落ちて冷房や暖房効果が低下し、電気代で数%〜10%、年間ので約700〜900円も余計に掛かってしまうという統計もあります。
(3)本体の寿命に影響する
フィルターに埃が詰まった状態で運転するとファンモーターに負担が掛かるためモーターの消耗にも繋がってしまいます。
(4)内部の冷却器(フィン状の冷やすところ)が汚れる
フィルターが詰まったままですとどんどん埃が堆積してしまいその中の細かい埃が吸い込みの圧力で微細な埃が徐々にフィルターを通り抜けてしまい内側に入り込み冷却器に付着する。
(夏場、冷却器は除湿により、濡れています、そこに埃がつくとカビになり後に悪臭発生の原因になります)
(5)本体の周辺(フィルター以外の場所)に埃が付き始める
エアコンの周りとかよくみると本体の隙間に埃が溜まってることがありますね。
これはフィルター詰まりにより、フィルター以外の場所から空気を吸ってしまい、結果、そこにも埃が付着してしまいます。
まだまだ他にも弊害がありますが書ききれないのでこの辺にしておきますが、それだけ
エアコンにとってフィルター掃除は本当に大切なことなんです。
使用シーズン中は最低でも2週間に一度は点検し掃除してください
たかがフィルター されどフィルターなんです。
基本中の基本、エアコンのフィルター清掃をしてみましょう。

まずは、必ず電源コンセントを抜いてください。
(トラッキング現象防止のためコンセントの上側に埃が堆積していましたらこれも取り除いてください)
※トラッキング現象とは(中部電力株式HPより)

さて作業開始
うわぁー汚れてますね。
きれいな状態だと裏側が透けて見えます。

外しました、やっぱり汚れていますね


まずは掃除機で吸ってみましょう。

掃除機で吸うだけでも随分ときれいになりましたが、まだまだ許せません!(笑)
水洗いもしてみちゃいます。
ここで注意点!
フィルターは裏側から表側に掛けて水を掛けましょう。
表側から水を掛けるとフィルターの種類によりましては目詰まりすること
がありますので気をつけてくださいね。

裏側からじゃーーーって、掛けてます。
(40度以上のお湯などは掛けてはいけません)

ちょっと手間ですがタオルなどで拭いてあげるとより早く乾きます。

ここでも必ず日陰干ししてくださいね。
(直射日光ですと枠などが変形の原因になります)

乾くまでついでに本体の埃も掃除しておきましょう。
(ただここでお気を付け頂きたいのが、内部のフィンはキズ付き易いのでフィンには絶対に掃除機ノズルなどを当てないようにしてください、またフィンで手を怪我したりすることも考えられますので必ず手袋をして作業ください)

やはりキレイだと気分が良いですね〜。
さて十分に乾きましたら取り付けましょう
あ、それとここで右のようなフィルターが付属している機種もあると思いますが、このようなフィルターは交換するタイプのものが多いです。
(機種によりましては掃除して再生できるものございます)
ただ、交換といってもわざわざ購入しに行くのも大変。
そんな場合は、
緊急措置として思い切って取り外して廃棄しても大丈夫。
機器に影響があるわけではないので問題ありません。
汚れたまま取り付けてるよりも却って、その方がエアコンにとっても良いと思います。(でもせっかくの機能ですから何かのついでの時に購入し取り付けてあげてくださいね)

フィルター掃除・・・私共が作業するのは一見簡単なようですが、実際にはご年配の方や女性の方だと、踏み台に乗ったりパネルを開けたりしなければならず、なかなかスムーズには行かないと思います。
そのような場合は、最近はフィルター自動清掃機種もたくさん発売されていますので、お買い替えをご検討の方は是非そのような機種も視野に入れてみてくださいネ。
はい 今回はこれにて・・・・・おわ、
いやいやまだありました。大事なこと忘れていました。
室外機も・・・・点検してみて!

悪い例です
意外と見落としがちな室外機、目視点検等は大事なんですよ〜。
ちょっとしたことで電気代の節約に繋がります。
点検してみましょう!
さてさて・・・
これは悪い例です。
(え?わざとらしい立てかけ具合??はい、あくまでダメダメな例です・・・!)
また室外機も室内機と同じようにフィン(冷却器)が汚れてきます。
気が付かないうちに目詰まりしてしまって能力がガクッと落ちていることもありますが、室外機は自分での掃除が難しいものです。
点検してみて汚れがひどい場合は、専門業者さんにクリーニングをお願いしてください。

気づかないうちに目詰まりしてしまいます
配管パイプも忘れずに
もう一つ知っておいて頂きたいことがあります。室内機と室外機を接続している配管パイプです。

配管パイプ
長年の経年劣化や直射日光でこのようになっていませんか?
保護テープが劣化してしまい中の断熱材が見えてしまっていますそのまま装置すると・・

このようになっていませんか?
こうなると断熱材も劣化してしまい、最終的にはこのような状態に・・・
ここまでになってしまうと銅管のなかを循環しているフロンガスの冷えや温まりが外側で放熱してしまい、能力が低下してしまいます。

最終的にはこのような状態に…
断熱材が剥がれてしまって銅管がむき出しの状態では、家電店などに依頼した方がよろしいかもしれませんが、断熱材が破ける前でしたら、保護テープ(業界ではキャンパステープと呼ばれます)を巻きなおしてください。(家電店で数百円で売っています)
※屋根の上など危険な場所の場合は専門家に依頼してください。
その他エアコンについての注意点をいくつかお知らせしておきます。
(敢えて余り知られていないことを書きますね)
-
床などにワックスを掛ける時は運転しない
本体内部にワックス成分が付着すると結露し水漏れや水とびの原因になります -
雷が鳴り出したら運転を停止してエアコンに触らない
感電の原因になります -
室内ユニットの下には他の電化製品や家財を置かない
水漏れなどの場合故障の原因 -
室内機はテレビやラジオより1m以上離して設置する
室外機は2m以上 -
長期間使用しないときはプラグを抜く
もう少しで、また夏がやってきます。
エアコンの機能をフルに発揮する為にも少しだけでも手を掛けてあげてみてくださいね。
そうすれば、快適に夏を過ごせることと思います。
ところで、現在エアコンの冷房温度推奨温度は28℃となっております。
余談ですが、納品や修理コールでお客様のところに伺った時にリモコンの設定温度を見ると多くのお客様が28度設定にされています、皆さん真面目で協力的でいつも感心します
真面目な国民性なんですね。
でも正直、28度設定だと少々暑く感じる方もあると思います。
でもあるモノと併用することにより快適になりますよ〜
扇風機やサーキュレーターを上手に併用してみましょう。
もうすでに実践されてる方も多いと思いますが・・・
そうです、扇風機やサーキュレーター、これらを上手に併用してみましょう。
冷房の冷えた空気は重いので床付近に滞留しますので、それをお部屋全体に拡散させる効果はサーキュレーターが一番です。
また風があると人間の体感温度は2〜3℃低く感じるといわれています。

冷房の冷えた空気は重いので床付近に滞留してしまう

このようにエアコンと併用することにより省エネ、節電効果も存分に発揮してくれます。
エアコンとサーキュレーターはとっても相性がよいのです。
(暖房時は天井に溜まってしまう暖かい空気を拡散する効果も!)
今年の電力事情も厳しい状態と聞きます、サーキュレーターを活用して、みんなで協力し合ってこの夏も乗り切りましょうね〜!