お盆に食べる郷土料理 〜宮城編〜

お盆は家族や親せきが集まって、にぎやかに過ごされる方も多いと思います。
今回は、宮城県在住の早坂先生がおすすめする、お盆に食べる「おくずかけ」や「ずんだ白玉」などの宮城県ならではの郷土料理と、絶品「豚肉の味噌漬け」をご紹介します。

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目次

    お盆に食べる郷土料理 〜宮城編〜

    お盆に食べる郷土料理 〜宮城編〜@おくずかけ
    A豚肉の味噌漬けを和風ハーブとともに
    Bずんだ白玉

    お盆は家族や親せきが集まって、にぎやかに過ごされる方も多いと思います。 今回は、宮城県在住の早坂先生がおすすめする、お盆に食べる「おくずかけ」や「ずんだ白玉」などの宮城県ならではの郷土料理と、絶品「豚肉の味噌漬け」をご紹介します。

    後片付けもラクラク

    ■おくずかけ

    おくずかけおくずかけ
    材料 4人分
    材料 4人分

    材料 4人分

    • ゴボウ・・・20p
    • ニンジン・・・1/2本
    • ナス・・・1本
    • インゲン・・・5本
    • ミョウガ・・・2個
    • しょうが・・・1かけ
    • こんにゃく・・・1/2
    • 油揚げ・・・2枚
    • 豆麩・・・大さじ2
    • 干しシイタケ・・・5枚
    • 白石温麺
    • ・・・100g(そうめん、ひやむぎでも可)
    • ◆調味料◆
      • だし汁・・・400ml
      • 酒・・・大さじ2
      • 砂糖・・・小さじ1
      • 塩・・・適量
      • めんつゆ・・・大さじ2
      • しょうゆ・・・大さじ2
    • ◆水溶き片栗粉◆
      • 片栗粉大さじ・・・50g
      • 水・・・100ml

    ・作り方

    • 手順(1)

      作り方1

      干しシイタケは水にもどして1cm角に切る。戻し汁は捨てずにだし汁として使う。

    • 手順(2)

      作り方2

      ゴボウは皮をこそげ、半月切りにして水にさらす。ニンジンはいちょう切り、ナスは1p角にする。

    • 手順(3)

      作り方3

      インゲンは筋を取って1p長さに切る。ミョウガは千切りにする。しょうがはすりおろす。

    • 手順(4)

      作り方4

      こんにゃくは下ゆでして1p角に切る。油抜きをした油揚げは短冊切りにする。豆麩は水にくぐし、水気を軽く絞る。

    • 手順(5)

      作り方5

      無加水鍋に水600ml(分量外)とゴボウ、こんにゃく、ニンジン、シイタケ、油揚げを加え中火で10分ほど加熱する。

    • 手順(6)

      作り方6

      (5)にだし汁とシイタケの戻し汁、酒、砂糖を加えてひと煮立ちしたら、インゲンとナスを加える。

    • 手順(7)

      作り方7

      (6)に醤油、めんつゆ、塩を加え、味を調えて、(4)の豆麩を入れる。

    • 手順(8)

      作り方8

      水溶き片栗粉を少しずつ加え、とろみをつける。

    • 手順(9)

      作り方9

      ゆでた白石温麺を器に盛り、(8)をかけて、ミョウガとすりおろししょうがを飾る。

    • 【ミョウガをキレイに千切りするには?】

      作り方10

      ミョウガの付け根を三角にカットしてから千切りするとキレイにできます。

    早坂先生の簡単ポイント!

    仙台を代表するお盆の料理の「おくずかけ」は、春秋の彼岸やお盆の精進料理として食べられています。
    野菜の端(しっぽ)も無駄なく使うことから、すっぽこじると呼ぶ地域もあります。
    野菜がたっぷり入って栄養満点!やさしい味で食欲のない時にもおすすめです。

    ■豚肉の味噌漬けを和風ハーブとともに

    豚肉の味噌漬けを和風ハーブとともに豚肉の味噌漬けを和風ハーブとともに
    材料 4人分
    材料 4人分

    材料 4人分

    • ◆豚肉の味噌漬け◆
      • 豚肩ロース・・・500〜600g
      • ・・・鍋に入れた時に肉が被る程度(800mlくらい)
    • ◆A◆
      • ニンニク・・・1個
      • ネギの青いところ・・・1本分
      • しょうがの皮・・・適量
      • 味噌・・・大さじ4程度
    • ◆野菜◆
      • しょうが・・・1/2かけ
      • 小ネギ・・・5本
      • 大葉・・・10枚
      • ミョウガ・・・3個
      • カイワレ・・・1パック
      • みず菜・・・1束
    • ◆ドレッシング◆
      • 太白ゴマ油・・・大さじ2
      • 塩・・・小さじ1/2
      • こしょう・・・適量
      • ライム・・・1/2個

    ◆豚肉の味噌漬け◆

    • 手順(1)

      作り方1

      鍋に豚肉を入れ、肉が被るところまで水を加える。Aを加えて、ペーパーをかぶせ、ふたの蒸気口を×にして中火にかけ沸騰したら、フタの蒸気口を○にし30〜40分ほど煮込み、火を止めてそのまま冷ましておく。

    • 手順(2)

      作り方2

      ボウルに(1)のニンニクを入れてつぶす。そこに味噌を入れて混ぜ合わせる。

    • 手順(3)

      作り方3

      ラップを敷き、ヘラを使って(2)のニンニク味噌を塗る。冷蔵庫で30分ほど置く。

    ◆和風ハーブ◆

    • 手順(1)

      作り方1

      すべて千切りにして冷水に入れ、水気を切る。

    • 手順(2)

      作り方2

      ボウルに水気を切った和風ハーブを加えドレッシングと和えておく。

    ・作り方◆仕上げ◆

    • 手順(1)

      作り方1

      肉を5〜8o程度に切る。

    • 手順(2)

      作り方2

      器に、和風ハーブを敷いて、その上に豚肉を盛り付ける。

    早坂先生の簡単ポイント!
    豚肉の味噌漬けを作るコツは、初めからラップに味噌を塗って、そのラップで肉を包むと手も汚れず、万遍なくきれいに味噌がつきます。ラップの密閉効果でよりお肉に味が染み込みますよ! お肉を煮た汁はネギや豆腐などを入れてスープにしたり、ラーメンのスープにもなりますので捨てずに、取っておくことをおすすめします。
    30分経てば肉は食べられますが、味噌をつけたままだと冷蔵庫で5日は持ちます。
    チャーハンに入れて焼き豚かわりに、お弁当のおかずに、ビールのおつまみなどに、人が集まるときには作っておくととても便利です。

    ■ずんだ白玉

    ずんだ白玉ずんだ白玉
    材料(4個分)
    材料(4個分)

    材料(4個分)

    • ◆ずんだあん◆
      • 冷凍枝豆・・・400g
      • 砂糖・・・大さじ6
      • 水・・・大さじ2〜4
    • ◆白玉◆
      • 白玉粉・・・100g
      • 水・・・200ml

    ・作り方

    • 手順(1)

      作り方1

      解凍した枝豆を入れ、さやから豆を取り出し、薄皮をむき、砂糖水を加えてフードプロセッサーにかける。

    • 手順(2)

      作り方2

      (1)をボウル入れ、塩で味を調える。

    • 手順(3)

      作り方3

      白玉粉に水を加えて耳たぶくらいの固さになるまでこねる。

    • 手順(4)

      作り方4

      セラミック鍋にお湯を沸かし、(3)の白玉を入れて浮き上がってきたら冷水にとって冷ます。

    • 手順(5)

      作り方5

      (4)の粗熱がとれたら、ずんだあんと一緒に盛る。

    早坂先生の簡単ポイント!

    ずんだは宮城を代表する和え衣です。
    すんだ餅をはじめ、ナスと和えたりして家庭でよく食べられています。今回は冷凍の枝豆を使い簡単にずんだソースを作りました。砂糖水を入れるところがポイントです。

    食卓が変わるワンポイントレッスン
    お盆について

    お盆はご先祖様がお戻りになり、現世の私たちと一緒に過ごすという祖霊をお迎えしてまつる行事です。
    盆だなや盆花、提灯を飾ってお迎えの準備をします。

    ご先祖様がお墓から家までお帰りになるのに、ナスの牛に荷物をのせ、キュウリの馬に乗っていらっしゃるといいます。
    お子様と故人を思い出しながら、牛馬を作ってみるのはいかがでしょうか?

    食については各地でいろいろな食べ物があると思います。
    おくずかけやずんだは宮城を代表する食べ物ですが、故人を偲びながら好きだったものをお供えするのが一番だと思います。

    お盆について

    見栄えよく盛り付けるには? 「フードコーディネーターの知恵袋」

    今回ご紹介した豚肉の味噌漬けを例にとって、盛り付けのポイントをご紹介します!
    盛り付けのポイントは器に対して、どのくらい盛り付けたらきれいに見えるかです。
    一番わかりやすいのは器の下がテーブルにつくところまでが盛り付けの幅です。丸い糸底(高台)がある場合はそれが目安です。

    盛り付けのポイントは器に対して 盛り付けのポイントは器に対して

    たくさん盛り付けたい場合は上に盛り付けていきましょう。
    広がった盛り付けはあまりおいしく見えません。

    素敵に盛り付けておもてなしをしたいですね。

    夏こそ、素敵に盛り付けておもてなしをしたいですね。

    早坂先生が使ったアイテムはこちら

    早坂 具美子先生のプロフィール

    早坂 具美子先生

    早坂 具美子(はやさか くみこ)

    家族が喜んでくれるような食卓づくり〜「楽しく簡単に」をコンセプトにキッチンスタジオ『具楽』を主宰。
    日本フードコーディネーター協会(JFCA)認定。フードアナリスト資格取得。
    雑誌・書籍への料理掲載、テレビ、ラジオへの出演多数。
    その他、レストランプロデュース、商品・メニュー開発、各種料理教室・仙台市生涯学習の講師等、多方面で講師、講演なども行っている。
    また宮城県農産加工アドバイザー、宮城県グリーンツーリズムアドバイザー等も務める。

     

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